マリキータマンとは、漫画「キン肉マン」に登場するキャラクターである。
オメガ・ケンタウリの六鎗客の一人で天道虫の超人。口癖は「キャミキャミ」。
六鎗客を束ねるオメガマン・アリステラとは過去に戦った経験があり、激闘を繰り広げた末に敗北。その戦いから深い信頼を寄せるようになった。
全身ばかりでなく顔まで斑点模様で覆われており、目・鼻・口などが外面上からは見られない。このため表情が全く読み取れない特異な容姿をしている。しかし目潰しを浴びせられると効果はあるようで、一応は目でものを見ているようだ。
冷静な性格で心理戦も得意としており、体の斑点を変移させて相手の心理を分析する「ロールシャッハ・ドット」を使用する。
表情が見えず、心理戦を得意とするものの、完全に感情が働かない人物では無く、さかんに「虫ケラ」呼ばわりされた時には苛立ち、仲間たちを侮辱された時には怒りを露わにする事もある。また相手の心情を理解したうえでの介錯をあえて行う、武人としての一面も持ち合わせている。
相手の力を十分に出させたうえで、その上を行って勝つというプロレスの王道を理解しており、カレクック戦では残虐殺法、ゼブラ戦では技巧において相手を上回る力を見せての勝利を成し遂げた。
オメガの星では八角形リングでの戦いに自信を持っていたが、ゼブラ戦では特に「八角形リングならではの戦い方」を披露する事は無かった。
技の豊富さと高いテクニックさらには相手の精神的動揺を誘うインサイドワークにも長けた作中屈指の実力者。それ以上に際立つのは1日3試合を戦い抜く尋常ではないタフネスぶりともはや不死身としか思えない耐久性の高さである。
滅亡の危機に瀕した星を救うための力、友情パワーとマグネット・パワーを得るため、仲間たちと共に地球に来襲。
迎撃に出た若手の正義超人たちを蹴散らして行くが、そこに駆けつけたウルフマン、カレクックなどの正義超人たちとの戦いとなる。
すでに仲間のヘイルマン、ギヤマスターが順調に勝利を得ていたものの、友情パワーの分析は進まなかった。そのためアリステラからは相手の惨殺のみならず、友情パワーの確実な発動を命じられる。しかしそれを見たカレクックは、あえて友情パワーを発動させず、残虐超人として戦おうとする方針になってしまった。
しかし、カレクックの残虐殺法の根底は、心から血を求めている狂乱ではなく、仲間を失った理性的な怒りであると看破。カレクックの繰り出す様々な技も、それ以上の技を繰り出し、切り返していく。
もはやカレクックは友情パワーを発動させるしか打つ手が無くなり、応援に駆けつけたキン肉マンも促すが、カレクックは重大情報の秘匿のため残虐超人として戦い抜く。その姿に心打たれ、命令違反となる事を承知で必殺技「天道羽根抜刀」で切り裂き、試合を終わらせた。
試合後に命令無視を詫びるが、アリステラも「あの状況なら同じ事をする」と寛大な態度を見せた。
運命の王子たちとの戦いではキン肉マンゼブラと対決。イタリアのデルモンテ城に得意の八角形リングを構えて待ち受ける。
超人ボクシングチャンピオンの経歴を持つゼブラと互角の殴り合いを演じ、さらにプロレス技の技巧においても五分の攻防を繰り広げる。もともと羽根で飛べるだけにマッスル・インフェルノもあっさり脱出。
心理面に問題を抱えるゼブラの深層心理を見抜くと、自分の体の斑点をゼブラに転移させて無理矢理黒にするという方法で人格を変化させてしまう。そして「実は黒ゼブラは白よりも弱い」と従来の設定を逆転させる事実を指摘。パルテノンや邪悪神からの力の供給が無かったためか、確かに黒ゼブラは王位編の時に見せた「鋼鉄の鎧を纏っているような防御力」を発揮していなかった。
不利を指摘されてますます意地になる黒ゼブラを様々な必殺技で追い詰めていくが、白ゼブラが自らの罪を認めた事でゼブラの人格が統合。さらに愛馬キッドの魂もゼブラを励まし、ゼブラは真・マッスル・インフェルノで勝負に出る。これでゼブラの逆転の可能性もあったが、それまでの試合経過の中で与えていたダメージの蓄積が大きく、脱出に成功。力を使い果たしたゼブラに対し、自身の最大のフィニッシュ・ホールドである「マリキータ・デッドリーライド」でとどめを刺した。
試合中は終始優勢なペースを握り続けた安定の勝利を見せていたが、ゼブラの人格統合がもっと早ければ勝敗は分からなかったとゼブラの力も認め、讃える発言を見せた。
敗れたゼブラは、「サタンは絶対信用するな」と忠告する。
マリキータマンもまた、このまま突き進んでいく事に不安を感じつつも、それでも進んで行くしか無いと決意を新たにした。
ゼブラ戦の後、安土城に姿を見せ、フェニックスを倒したアリステラと合流。そして、アリステラと「オメガ・グロリアス」を結成し、キン肉マンソルジャー(キン肉アタル)とブロッケンJr.の「フルメタルジャケッツ」と関ケ原に復活した立方体リングで戦うこととなる(1日3試合目)。
試合では、先発として登場しブロッケンJr.と対峙。ソルジャーからのビンタによる喝で平静を取り戻したブロッケンに対し、ロールシャッハ・ドットによって精神的揺さぶりをかける。だが、これを跳ね除けたブロッケンとソルジャーの連携攻撃を受けてしまい、アリステラと交代。ソルジャーから火事場のクソ力を引き出させたいアリステラをサポートし、ツープラトン技でフルメタルジャケッツに襲いかかる。
また、ソルジャーがアリステラに対して必殺技のナパーム・ストレッチに捉えた際は、落下地点に立って自らを犠牲にしてアリステラを救出しようとする。その行動がアリステラが業火のクソ力を手に入れるきっかけとなる。
だが、アリステラは完全な業火のクソ力を得ていたわけではなく、ソルジャーからザ・マンへの恨みを捨てない限り、力を習得することはできないと告げられる。だが、それでも復讐の気持ちを捨てず、つき進もうというアリステラに同調し、呪われた道であってもアリステラに付いていくことを宣言する。
ツープラトン技グロリアス・エヴァンタイユでブロッケンを痛めつけ、ロールシャッハ・ドットによって助けに入らないソルジャーの深層心理を暴くことでブロッケンを揺さぶろうとする。しかし、胸に現れたのは「L」の文字だった。ソルジャーからの激励を受けたブロッケンが火事場のクソ力(おそらく第三段階)を発動し、グロリアス・エヴァンタイユから脱出されてしまう。天道羽根抜刀を繰り出すものの、ベルリンの赤い雨で羽根を切断されてしまう。
続いて繰り出されたフルメタルジャケッツのツープラトン、ナパームコンビネゾンを受けて倒された。最後の力を振り絞ってアリステラにタッチをすることでオメガ・グロリアスの負けを回避すると、後のことをアリステラに後を託して立方体リングから転落する。
試合後、姿を現した大魔王サタンが敗れて自らの計画を台無しにしたアリステラに対し、制裁を与えようと槍を放つが、アリステラの身代わりとなって串刺しとなる。
……が、まだ生きてた。
アリステラはザ・マンと和解し、星を再生するための「禁断の石臼」を譲られて母星に帰還する事になった。瀕死の重傷を負っていたマリキータマンも、アリステラやパイレートマンと共に帰還し、星に到着した頃には完全なる健康体に戻っていた。化け物かこいつ。
一方、地球では“調和の神”が率いる超神との戦い、次いで世界崩壊を狙う“刻の神”が創造した時間超人との戦いが始まっていた。オメガの星に現れた“残虐の神”から得た情報によって、まずマリキータマンが地球に戻って戦いに参加。キン肉マンゼブラとキン肉マンマリポーサが二人の時間超人とタッグマッチを行うところに現れ、マリポーサが引いてくれた事でゼブラとのタッグ「エグゾセミサイルズ」を結成。ドミネーターとエル・カイトの「エル・ドミノス」と対戦する。
先陣をゼブラに譲るが、エル・ドミノスの連携でピンチを迎えたところでカットに入る。その後、今度は自身がエル・ドミノスの「キャタラクトカッター」でピンチに陥るが、これをゼブラが身を挺してカット。相棒として認められたことでさらに奮起し、反撃を開始。エル・ドミノスの大技ツープラトンを立て続けに喰らったものの、間合いを把握したゼブラに射出される形でカウンターの天道羽根抜刀を繰り出し、序盤から苦しめられていたドミネーターの右腕を破壊。さらに、連携技「エグゾセツインボム」でエル・ドミノスをKO寸前にまで追い詰める。
ところが、エル・ドミノスは「超回復」という時間超人ならではの能力で瞬時にダメージを回復させてしまう。持久戦は不利と見たマリポーサのアドバイスにより一撃必殺のツープラトンで決着をつけることを決断する。ここから両軍のツープラトン技が飛び交う死闘となるが、やはり超回復を持つエル・ドミノスを仕留めることができない。だが、マリポーサのアドバイスとゼブラのアシストを受け、回復の最中に狙いを定めた必殺の「マリキータデッドリーライド」をエル・カイトに決める。
満を持して放った必殺技によりエル・カイトを数か月間恥ずかしい恰好の刑にしたKOしたかに見えたが、刻の神への信仰心ともいえる思いによってエル・カイトは超回復によって立ち上がってくる。さらに心をひとつにしたエル・ドミノスの連続のツープラトンを受け、ゼブラと共にKO失神したかに思われたが、直前のマリポーサのアドバイスもあってロールシャッハ・ドットにより自分の身体にゼブラと同じ横縞模様を浮かび上がらせ、ゼブラとBL関係となるた魂を同調させる。エル・ドミノスの「バーバリアンスカルイグニッション」から脱出すると、マッスル・インフェルノを合体させたツープラトン技「シンクロニシティ・インフェルノ」によってエル・ドミノスを場外の柱に激突させ、勝利する。
試合後に姿を見せた五大刻の言動から時間超人たちの狙いを読み解く。その後、各地へ鉱脈を探すために散ろうとした五大刻に手負いのまま立ち向かおうとするが、割って入ったパピヨンマンに阻止されたうえに脳天を砕かれてこと切れる。・・・・・・たぶん死んでないんだろうなと思ったら、やっぱり生きてた。
WWEの中邑真輔がモデルになっている模様。共通点としては勝利ポーズの人差し指と小指を立てるポーズにベビーフェイスやヒール等様々なバトルスタイルをこなす点など類似点が幾つかある。
掲示板
299 ななしのよっしん
2024/03/23(土) 19:45:43 ID: jd+CbaP8aj
一度対戦したら心の通じ合った友的なこと言ってたけど、カレクックやブロッケンのことどう思ってるんだろ?
300 ななしのよっしん
2025/01/24(金) 20:16:37 ID: fd4LiXDWkm
ブロッケンはオメガを救うために闘ってくれたしタッグとはいえ自分達に勝ったから認めているだろう
カレクックは自分より遥かに弱いけど仲間のためにあえてクソ力を封印した気持ちだけは尊重してる感じ
301 ななしのよっしん
2025/05/26(月) 16:18:24 ID: ID+1hh6TTS
……羽化不全を起こすことなく人型で産まれ、地球から移住したΩ星の環境に適応し、
太古から現代まで血筋を繋いできたこいつの先祖ってガチのエリートだったんだな
そら昆虫超人の王を名乗れるわ
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/16(火) 10:00
最終更新:2025/12/16(火) 10:00
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