ハマテツソとは、1962年4月20日に青森県で産まれた日本の元競走馬である。
2021年現在、日本の競走馬として南米のレースに出走した唯一の馬である。
主な勝ち鞍
1966年:京王杯オータムハンデキャップ、目黒記念(秋)
※当時は数え年表記だったのでそれに伴った年齢で記載
ハマテツソは、父*テッソ、母ハマユー、母の父*ゲイタイムという血統。
父がテッソなのに、ハマテツソと「ッ」ではないのは、当時は促音の表記での登録が出来なかったからである。
1964年10月25日に中山競馬場の芝1000mの2歳(旧3歳)新馬でデビューしたハマテツソは2着であった。2週間後に再び新馬戦に野平裕二が騎乗して出走し勝利した。
(以前は同一開催期間で同じ競馬場であれば、折り返しの新馬という形で再び新馬戦に出走は可能であった)
年が明けて3歳(旧4歳)1965年3月から3戦したが掲示板には載るものの勝てなかった。年明け4戦目になる5月のあざみ賞(当時60万円以下、現在の1勝クラス)で1着となった。その後3戦したが勝つことが出来ず、4戦目の150万下(現在の2勝クラス)を中神輝一郎騎手を背に勝利した。
このあとは格上挑戦で重賞のカブトヤマ記念に出走などがあったが勝つことが出来ず、12月の250万下(現在の3勝クラス)を勝利して晴れてオープン馬となった。
しかし年が明けた4歳(旧5歳)1966年、オープン馬として金杯(東)や東京新聞杯に出走も着外となり、成績伸び悩んでいる間に当時あった降級制度で再び条件馬となったが、7月のルビーステークスを勝利して再びオープン馬となった。その後ジュライSで2着になり、秋の京王杯オータムハンデキャップでスピードシンボリを退け重賞初制覇となった。続く目黒記念(秋)でも1着となったあと、天皇賞(秋)では5着となった。
この後は当時11月に行われていたオールカマーで2着のあと有馬記念では4着でこの年は終わった。
1967年5歳(旧6歳)はアメリカJCCで8着のあと、オープンレースで1着のあとは海外にそれもブラジル遠征となった。
この年、当時の皇太子夫妻(2021年現在の上皇夫妻)がブラジルに訪問することが決まった時に、ブラジルのサンパウロ大賞に日本の競走馬を招待したいとの話が日本中央競馬会に届き、スピードシンボリなど複数の馬が候補の中にあったがこの話を受けたのがハマテツソであった。
4月末に3日ほどの輸送でブラジルに到着し、5月でシダーヂジャルヂン競馬場行われたサンパウロ大賞に中神輝一郎騎手とのコンビ出走した。
17頭立てのレースであったがハマテツソは11着であった。後方から進出する戦法が合わなかったようである。
このあとハマテツソは帰国となるわけだが、一緒に遠征した中神騎手が帰りの空港に現れることは無かった。
一方帰国したハマテツソの方は直後のオープンレースで勝つことはできたものの、その後勝つことが出来ず、1968年の6歳(旧7歳)、アメリカJCCの7着を最後に引退となった。引退後は種牡馬にもなったが、目立った産駒は出ることは無かった。
なお、中神騎手はブラジルで空港に現れず行方不明と伝えられたが、後の話でブラジルに残るつもりだったと語られている。 「伝説の騎手」中神氏、JRA競馬場に初来場
この話の以前には日本の騎乗技術が優れいているから残ってくれないかと、一緒に遠征していた馬主や調教師などに現地のジョッキークラブの人たちが帰国の前に話を持ち掛けていたが、この話は一旦保留にして帰国させてくれと断ったようである。しかし現地のジョッキークラブの人たちが署名を集めて中神騎手を連れ出しブラジルの大統領に嘆願書を出して了承を取った、だから残るようにしてくれないか?と言われやや仕方なしに了承したようである。
このやり取りの詳細は、この当時の雑誌の優駿に記載されている。
こうしたことから、この時の経緯があまり語られることがないため、ハマテツソについても話が出ることは少ないが、日本の競走馬として南米のレースに出走した唯一の馬として伝えるべき歴史であろう。
*テッソ Tesso 1956 黒鹿毛 |
Persian Gulf 1940 鹿毛 |
Bahram | Blandford |
Friar's Daughter | |||
Double Life | Bachelor's Double | ||
St.Joan | |||
Tessa Gillian 1950 鹿毛 |
Nearco | Pharos | |
Nogara | |||
Sun Princess | Solario | ||
Mumtaz Begum | |||
ハマユー 1956 鹿毛 FNo.12 |
*ゲイタイム 1949 栗毛 |
Rockefella | Hyperion |
Rockfel | |||
Daring Miss | Felicitation | ||
Venturesome | |||
ツバクロ 1946 鹿毛 |
セントライト | *ダイオライト | |
*フリッパンシー | |||
第参アストラル | *シアンモア | ||
アストラル | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Solario 4×5(9.38%)、Gainsborough 5×5(6.25%)、Orlass 5×5(6.25%)
掲示板
提供: 暮森ヒロト
提供: 核砂糖入り紅茶
提供: O3
提供: 霧水 活葉
提供: AMあざらし
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最終更新:2025/03/30(日) 06:00
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