フェデリコ・バルベルデ 単語

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フェデリコバルベルデ

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フェデリコ・バルベルデFederico Valverde, 1998年7月22日 - )とは、ウルグアイサッカー選手である。
スペインラ・リーガレアル・マドリード所属。サッカーウルグアイ代表

ポジションMF。効き足は右足。182cm78kg。。

概要

ウルグアイのモンテビデオ出身。ウルグアイの名門CAペニャロールの下部組織で育ち、17歳トップチームデビュー18歳となった2016年世界の名門レアル・マドリードへ移籍。当初はカスティージャでのプレーやデポルティーボ・ラ・コルーニャへのレンタル移籍などの下積みを経験するが、2019-20シーズンジネディーヌ・ジダン監督からの信頼を得てトップチームに定着。

攻守に渡る献身的なプレーによってチームに欠かせない選手にまで成長し、ラ・リーガ3回、UEFAちゃんピンズリーグ2回とタイトル獲得に貢献している。 攻守を問わずに局面を制する中盤のキープレイヤーであり、カルロ・アンチェロッティ監督になってからは右ウイングや右サイドバックを経験するなどプレーの幅も広げている。驚異的な推進力と運動量、そして高いボール奪取を実現させるインテンシティの高さが持ち味であり、同時にい攻撃センスまで兼ね備えた世界最高峰のハードワーカー。また破壊力のあるミドルシュートを放つことで有名で、「バルベル」とも呼ばれている。

ウルグアイ代表には2017年に19歳でデビューしており、3回のコパ・アメリカ大会(2019年2021年2024年)と2022年FIFAワールドカップに出場。代表の先輩であり、英雄でもあるルイス・スアレスからは「あいつは化け物だよ。正正銘のね」と評されている。2023年からは代表のキャプテンに選ばれている。

幼い頃から愛称はパハリート(小鳥)だったが、近年はレアル・マドリード力に定着したこともあってアルコン(ハヤブサ)へと進化している。

経歴

生い立ち

1998年7月22日ウルグアイ首都モンテビデオウニオン地区で中流階級の庭の2番子供として誕生。2歳の頃、父親の中でサッカーができるようにとゴールネットサッカーボールが欲しいと頼んだことがフットボールへと進む第一歩となった。

すっかりサッカーの魅力の虜となると、3歳となった2001年に地元の小さなクラブに入団。幼いながらも随所に非な才を見せるようになる。この頃、6歳未満の子どもは出場できないというルールを変更させて5歳にして飛び級で試合に出場したという逸話を持っており。2003年に開催された大会でチーム優勝に導いている。

ペニャロール

その後、順調に成長を遂げていき、10歳となった2008年に名門CAペニャロールからスカウトを受ける。このトライアウト事合格し、名門クラブの下部組織で才を伸ばし続ける。頭を現し続け、ウルグアイアンダー世代代表にも選出されるなど、内でも期待の若手として注されるようになっていた。その才欧州にも知れ渡っており、練習に招待したこともあったアーセナルFCを始め複数のクラブが注していたが、2015年5月レアル・マドリード移籍が内定していた。

17歳誕生日の翌日となった2015年7月23日、クルゼイロECとの善試合でついにペニャロールでのトップチームデビューを飾る。この当時のペニャロールにはウルグアイレジェンドであり、自身にとって憧れの存在でもあったディエゴ・フォルランチームメイトとして在籍しており、そのフォルランから直接プレーアドバイスを受けることができたのが後のキャリアにとって大きな糧となるのだった。リーグ戦ではトップ下として12試合に出場し、憧れのフォルランと共にリーグ制覇を果たすという素晴らしいプロキャリアスタートを切る。

レアル・マドリード

2016年7月22日外移籍解禁となる18歳誕生日スペインラ・リーガの名門レアル・マドリードに正式に加入する。加入1年2016-17シーズンはセグンダB(3部リーグ)に所属するレアル・マドリードカスティージャでプレーすることになる。当時のカスティージャの監督だったサンティアゴ・ソラーリによってインサイドハーフボランチにコンバートされ、時にはCBで起用されたこともあるなど、新たな才覚めるようになる。カスティージャでは力として起用されたものの、この頃のトップチームの中盤の一に名を連ねることは困難な状況にあった。

2017年6月22日、同じラ・リーガのデポルティーボ・ラ・コルーニャへ経験を積むためにレンタル移籍することが発表される。先のU-20 FIFAワールドカップでの活躍もあって期待がかかり、9月10日の第3節レアル・ソシエダ戦で途中出場し、プリメイラ・リーガでのデビューを果たす。武者修行に出されたことに当初ショックを受けたと振り返っているが、残留争いに巻き込まれるチームでフィジカル力に磨きをかけていき、リーグ戦24試合に出場。結局、デポルティーボは降格となったが、クラブのもくろみ通り重な経験を積んだシーズンとなった。

2018-19シーズンレアル・マドリードに復帰。当初は出場機会に恵まれなかったものの、シーズン途中にカスティージャ時代の恩師であるソラーリがトップチーム監督に就任すると、育成世代を重要視する方針だったこともあって中盤で16試合に出場。クラブとの契約延長を掴むにも至った。

2019-20シーズンクラブに復帰したジネディーヌ・ジダン監督に才を買われてさらに出場機会を増やすことになる。ジダン監督からはボックストゥボックスのプレーを買われ、長年レギュラーが固定化され層が厚い中盤でも出場機会を増やしていく。2019年11月9日エイバル戦ではラ・リーガでの初ゴール記録。続くレアル・ソシエダ戦では2試合連続となるゴールを決める。2020年1月12日スーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝のアトレティコ・マドリード戦では、同点の延長後半10分に相手FWのアルバロ・モラタが最終ラインを突破してゴールキーパーとの1対1の状況になりかけたところで後ろからスライディンタックルを行い、決定機阻止で退場処分を受けた。しかし、このプレーによりゴールは生まれず、レアル・マドリードPK戦勝利し、タイトルを獲得。退場したにもかかわらず、この試合のMOMに選出され、メディアからも高い称賛を得ることになる。日々成長を遂げることで自身も深めていき、マドリティスタたちは新世代のスターが誕生したことを確信するようになる。このシーズンリーガを制覇したマドリーにおいて公式戦44試合に出場しており、エルブランコの一員としての地位を築いたシーズンとなった。

2020-21シーズンも引き続きジダン監督からの寵を受け、ラ・リーガ第7節FCバルセロナとのエル・クラシコでは前半5分に特徴を生かした中盤からの飛び出しから自身のエル・クラシコゴールとなる先制ゴールを決めてマドリー勝利に導いている。特にシーズン前半戦はハイパフォーマンスを披露しており、攻守両面でチームを支えるバイリティを発揮。後半戦は右足の脛骨折によって欠場が続いた時期もあったが、右ウイングプレーするようにもなる。さらに、CL準決勝2nd legのリヴァプールFC戦では初めて右サイドバックとしてプレーするが、本職ではないポジションでも高い評価を得た。

2021-22シーズンカルロ・アンチェロッティ監督に就任すると前任者以上に欠かせない存在として重宝される。ルカ・モドリッチトニ・クロース、カゼミーロのトリオが中盤に固定されたことで右ウイング戦場となったが、上下にしくアップダウンを繰り返すスタイルで攻守両面でチームを活性化させつつ、中に絞って中盤もカバーするというマルチタスクでさらに評価を高めるようになる。ブラジルの神童ロドリゴ・ゴエスローテーションで起用されることもあったが、大事な試合ではロドリゴよりも優先的に起用されていた。CL決勝リヴァプール戦でもスタメンで起用され、ヴィニシウス・ジュニオールの先制ゴールアシストするなどマドリーの14回ビッグイヤー獲得に貢献。自身にとっても初の欧州制覇となり、リーガと合わせての二冠獲得となった。

2022-23シーズンも引き続き右ウイング戦場となり、アンチェロッティ監督から課題として課せられていた得点力でも成長が見られる。カリム・ベンゼマが不在のときは偽の9番として起用され、2022年9月10日RBライプツィヒ戦ではCLゴール記録リーガでは34試合、公式戦全体では57試合とシーズンフル稼働。公式戦でのゴール数は12ゴールとキャリア初の二桁得点記録アンチェロッティ監督から課せられたノルマを見事にクリアした。また、2023年2月モロッコで開催されたFIFAクラブワールドカップ2022では準決勝のアル・アハリ戦でゴールを決めると、決勝のアル・ヒラル戦では2ゴールを決め、マドリーの5回優勝に貢献。大会のシルバーボールに選出される。

2023-24シーズンアンチェロッティ監督が新加入のジュード・ベリンガムトップ下に配置した4-3-1-2を採用したこと、38歳となったモドリッチフル稼働できなくなったこともあって本職である右インサイドハーフ戦場となる。ピッチ全域における豊富な運動量と攻守への貢献から、替えがきかない存在となり、2024年5月12日に行われたラ・リーガ、グラナダ戦を除く全ての試合に出場。CL準々決勝、ホームで行われたマンチェスター・シティ戦の同点ゴールは、23-24シーズンの大会ベストゴールに選出されている。チームラ・リーガCL優勝し、2021-22シーズン以来、2年ぶりの2冠達成。変則的な布において攻守両面で中盤、右サイド広大エリアカバーしたその運動量と献身性、効果的なプレー判断はマドリーの独走優勝において非常に重要なものとなった。

2024-25シーズンより現役引退したトニ・クロースが付けていた8番を引き継ぐことになる。

ウルグアイ代表

2012年U-15代表に選出されてから各年代の代表に選出されており、2015年U-17南米選手権ではチームU-17 FIFAワールドカップの出場権を逃したものの、得点ランキング2位となる7ゴール記録。この活躍が後のレアル・マドリード移籍に繋がることとなった。

その後はU-20ウルグアイ代表の力としてプレーし、2017年5月韓国で開催された2017 FIFA U-20ワールドカップメンバーにも順当に選出。準々決勝のポルトガル戦の試合中を含め、大会中4度訪れたPKを全て成功させている。大会ではチームの中心として質の高いプレーを披露し、ウルグアイベスト4進出に貢献。その活躍が認められ、大会のシルバーボールに選出されている。ところが、得点した後にアジア人への人種差別を意味する「つり目」のセレブレーションをしたことで物議を醸し、このセレブレーション人種差別的であることを否定したが、数人のチームメイトが同じジェスチャーをした写真が出回ったこともあってFIFAから説明をめられることとなった。

2017年8月オスカル・タバレス監督によって初めてフル代表に選出され、2017年9月5日2018 FIFAワールドカップ南米予選対パラグアイ代表戦で19歳でのウルグアイ代表デビューを果たす。この試合で初ゴールを決めるというセンセーショナルなデビューを飾り、高齢化の進んでいたチームニュースター補として期待を寄せられる。しかし、2018 FIFAワールドカップ本大会の暫定メンバー26名に選ばれたが、最終メンバー23名からは外れてしまう。

ワールドカップ後、タバレス監督から成長が認められ、2019年6月ブラジルで開催されたコパ・アメリカ2019メンバーに選出され、4試合すべてに出場(スタメンは開幕戦と準々決勝)。大会後はレアル・マドリードポジションを掴んだこともあって代表でも中心選手として定着するようになる。2021年6月ブラジルで開催されたコパ・アメリカ2021では5試合全てにスタメンとして出場。チームは準々決勝でPK戦の末に敗れたが、チーム内での存在感を徐々に増していた。2022 FIFAワールドカップ南米予選では14試合に出場し2得点記録

2022年11月カタールで開催された2022 FIFAワールドカップメンバーに選出される。ワールドカップ初出場となった初戦の韓国戦ではスコレドローに終わったもののMOMに選出されている。グループリーグ全3試合にフル出場したものの、チームは総得点の差で韓国に負け、グループリーグ敗退となった。

カタールW杯後、ルイス・スアレスエディンソン・カバーニディエゴ・ゴディンらが引っっていた時代から世代交代を迎えたマルセロ・ビエルサ率いる代表チームにあってキャプテンを任される。2024年6月アメリカで開催されたコパ・アメリカ2024に出場。グループリーグ第2戦のボリビア戦ではチームの4点となるゴールを決め、5-0の大勝に貢献。その後も高い強度のプレーチームを牽引し、全6試合にスタメンで出場。結果、3位入賞という結果をもたらす。

個人成績

シーズン クラブ リーグ 試合 得点
2016 ペニャロー プリメーラ 12 0
2016-17 レアル・マドリー゙・カスティージャ セグンダB 30 3
2017-18 ポルティーボ(loan) ラ・リーガ 24 0
2018-19 レアル・マドリード ラ・リーガ 16 0
2019-20 レアル・マドリード ラ・リーガ 33 2
2020-21 レアル・マドリード ラ・リーガ 24 3
2021-22 レアル・マドリード ラ・リーガ 31 0
2022-23 レアル・マドリード ラ・リーガ 33 7
2023-24 レアル・マドリード ラ・リーガ 37 2
2024-25 レアル・マドリード ラ・リーガ

プレースタイル

本職はインサイドハーフボランチだが、中盤もしくは右サイドならどこでもこなすことができるというオールラウンダー。守備力、パワースピード、パス力の全てが高く、「無限ガソリンタンク」とも称される豊富な運動量を誇り、強なミドルシュートを持っている。

ピッチを縦横尽に駆け回り、ゴール前にも飛び出すボックス・トゥ・ボックスの選手であり、リヴァプールFCレジェンドであるスティーブン・ジェラードを彷彿とさせる選手である。加えて縦への推進力も世界トップクラスであり、相手のプレスを引き剥がしてドリブルで前へ一気に運び、シュートを打つ事もあれば周りを生かすパスを出したりする。しかも、持ち前の運動量でピッチで戦い続ける選手で、フリースペースを見つければ積極的に走り込む。

これらの武器は守備の局面でも活かされており、前線からのプレスでハメる時も自深くまで攻め込まれた時もサボることなく守備をすることができ、最終ラインまで下がってきて守備をしている場面もある。守備のカバー範囲も非常に広く、対人守備も強い。例え逆サイドだろうと構わず寄せて、り強い守備でボールを奪い取る。味方がボールを取られた後の攻守の切り替えはを見るものがあり、相手選手への寄せがかなりい。

ウイングのときでも守備時には自に下がって5バック化してディフェンラインサポートし、攻撃時には一気に攻め上がりチャンスに顔も出す。攻守がまぐるしく変わり、フィールド上の上下運動が多くなった現代サッカーにおいて理想的な選手であり、ジダンアンチェロッティに重宝されたのも当然といえる。

欠点は闘争心が強すぎるあまり相手にしくいきすぎてファウルを貰いやすいことであり、パスを散らす足元の技術は持っているが、相手の状況を見て左右に散らすのは得意ではない。相手にコースを限定され、そのまま相手にひっかけてしまうこともたびたび見られる。

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