フランク・ブリッジ(1879~1941)とは、19世紀末から20世紀前半にかけて活動した作曲家・弦楽奏者・指揮者である。
イギリスのブライトン出身で、ロンドンの王立音楽院に進み、1899年から1903年までチャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードの指導を受けた。当初はヴァイオリン奏者を目指していたが、その後はヴィオラ奏者としてイギリス弦楽四重奏団に加わったほか、ヨアヒム四重奏団の補助要員も務めた。指揮者としての実力も高く、ヘンリー・ウッドから代役に指名されたともいわれている。
唯一の弟子ベンジャミン・ブリテンの師としても有名である。
しかし、作曲家としては極めて不遇をかこった。というのも当時のイギリスでは大陸の潮流から孤立しており、明快な音楽が好まれたため、大陸の音楽の影響を門に受けたブリッジの難解な音楽は理解されなかったからである。加えてブリッジ自身も、ある時はブラームス、ある時はドビュッシー、またある時はベルクといったように作風が曲ごとにがらりと変わり、様々な書法を使い分け、自身の楽曲で試行していった作曲家だったのである。
このように当時の楽壇からは外れた一匹狼的な存在ではあったのだが、前衛の停滞が叫ばれた1970年代に、ポスト・マーラー時代の作曲家として注目を浴び始めていった。
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最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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