羅生門(らしょうもん)とは、平安京・平城京の正門のこと。大門羅城門、羅城門とも表記。
また、上記の門が由来になり以下の作品も指す。
本稿では1を中心に解説する。
羅生門は1915年(大正4年)に発表された芥川龍之介の短編小説である。
その題名でもある「羅生門」とは京都にかつて存在した大きな門の名前である。この門は元々の名前は羅城門(らじょうもん)と表記したが室町時代あたりには羅生門(らしょうもん)と呼ばれるようになったとされる。
芥川龍之介の短編小説はその羅生門の2人の人間が出会い何が正しくて何が間違っているのかを読者に問い掛けるような深い内容となっている。
特に1950年に黒澤明の手によって映画化された作品は芥川龍之介の他作品である「藪の中」と組み合わされヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を取り話題となった。
平安時代の文献「今昔物語集」に掲載されている説話を元にしている。芥川龍之介には他にも「鼻」「芋粥」「地獄変」など、古典説話を元にした小説がある。
既に著作権は切れているため、「青空文庫」などのサイトにて全文が無料公開されており、気軽に読むことができる。
浪人(無職)になってしまった若い下人が雨宿りのため羅生門の下で途方に暮れていたところ、羅生門の上から人の気配が聞こえた。
興味を覚えて上に行ってみるとみすぼらしい老婆が若い女の遺体から髪を引き抜いていた。老婆は男に気付くとこう言った「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、鬘(かつら)にしようと思うたのじゃ」
老婆曰く、その女は生前に蛇の干物を干魚だと偽って売り歩いていた悪い奴だ。しかしそれは生きるために仕方なく行った悪だから、自分が髪を抜いたとしても、この女は許すであろうと。
それを聞いた下人は「俺もそうしなければ餓死をする体なのだ」と老婆の着物を剥ぎ取り、老婆を蹴り倒して闇の中へと消える。・・・その後、彼の行方を知るものは誰もいなかった。
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最終更新:2025/03/24(月) 13:00
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