<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-とは、「小説家になろう」にて海道左近氏が執筆しているWeb小説であり、HJ文庫から刊行されているライトノベルである。
~可能性はいつだって、お前の意思と共にある~
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-とは、オンライン小説投稿サイト「小説家になろう」にて海道左近氏が連載しているWeb小説である。
同サイトでのジャンルは「VRゲーム」となっている。元々はジャンル「SF」とされていたが、2016年5月26日にジャンル改定が行われた。
略称は「デンドロ」など。
2015年10月10日、オンライン小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載開始。
2016年10月7日、第五章が完結した。当作品の公開状況については後述の「章毎のあらすじ」を参照のこと。
2016年9月19日、小説家になろう内の作者の活動報告にて当作品の書籍化が発表され、またそれに伴うWeb版の削除・ダイジェスト化・更新停止といったことは今後も予定しない事も発表した。
2016年10月7日、書籍版の特設サイトがオープンした。
第1巻は2016年11月1日に発売予定。
また、有志の手によって<Infinite Dendrogram>Wikiや様々な診断メーカーが公開されている。
現在公開されている診断メーカー一覧(2016年10月7日更新)
時は2043年。近未来の世界での物語である。我々の住む地球とは少し異なり、河童や座敷わらしみたいな妖怪等の超自然的な存在も確認されているようである。
また、人類の中でも、幼児を抱えたままビルからビルへ飛び移ったりしたり、沈没する客船に巻き込まれて死んだと思って泣いていたら、船の壁をぶっ壊して脱出し、平然と帰宅したり、飛行機からパラシュート無しで飛び降りたのに掠り傷で生き残ったりする怪物超人がいたりする。
2043年7月15日、各々のプレイヤーによって千差万別、否、“無限”のパターンの進化を辿る独自のシステム<エンブリオ>を有するダイブ型VRMMO<Infinite Dendrogram>が発売された。
それまでのVRMMOが実現できず、技術的に不可能とされてきた要素を備えていた<Infinite Dendrogram>は、瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻した。
<Infinite Dendrogram>の発売から一年半後。大学受験を終えて東京で一人暮らしを始めた青年「椋鳥玲二」は、長い受験勉強の終了を記念してかねてより兄に誘われていた<Infinite Dendrogram>を始めるのだった。
これは世界か、遊戯の話。
そして思い出の物語である。
(※「小説家になろう」の本作ページから引用)
デンドロ内で登場する単語の中で、特に重要なものをここに記す。
作品内における重要な語句の中で、ネタバレの危険がある語はこちらに記す。まだ作品を見ていない方は閲覧非推奨。
これから先の内容は、本作品の公開された章とそれの大まかなあらすじを記したものなので、ネタバレの可能性があります。まだ作品を見ていない方は閲覧非推奨です。
長かった大学受験を終えてとうとう<Infinite Dendrogram>の世界に降り立った椋鳥玲二ことレイ・スターリング。待っていたのは現実とまったく遜色のない世界。それはその世界に息づく人々、“ティアン”も同様だった。
レイは兄であり、レイをこのゲームに誘った張本人でもあるシュウ・スターリングと合流する途中で、リリアーナと名乗るティアンから、彼女の妹であるミリアーヌの捜索を依頼される。レイは、兄と共に彼女がいると目される果樹園へと向かう。
レイの所属する国、アルター王国において発生した初心者<マスター>を狙った複数のクランによる同時多発PK(プレイヤーキラー)事件。レイもまたレベル上げの途中で事件に巻き込まれ、謎のPKになすすべもなく殺されてしまう。
力不足を痛感し、相棒のネメシスと共に彼らを殺した<マスター>への雪辱を誓うが、そんなレイの元に舞い込んだのは、王国を包囲していたPKらが四人の<超級>によって壊滅したという報せだった。
【女衒】ルーク・ホームズの従魔【三重衝角亜竜】マリリン。
彼女の視点で語られるルークの一日とは……?
アルター王国第二の都市、ギデオンにその悪名を轟かせるゴゥズメイズ山賊団。彼らは近隣の子供を誘拐しては非道な行いを繰り返す外道であった。
偶然そのことを知ったレイは、ドライフ皇国の<マスター>であるユーゴー、そしてキューコと協力して子供達を奪還するべく敵のアジトに乗り込む。
果たして、そこで彼らを待ち受けるものとは?
ゴゥズメィズ事件と並行して起こっていた出来事。
暇を持て余した記者は世間知らずな少女と出会い行動を共にする。
少女にはある秘密があり……?
決闘都市ギデオンで、<超級>と<超級>による戦いの幕が上がる!
<アルター王国三巨頭>、“無限連鎖”の【超闘士】フィガロに対するは、黄河帝国の決闘ランキング二位、<黄河四霊>、“応龍”の【尸解仙】迅羽。
「フィガロが膝をつくまで一歩も動かない」と宣言する迅羽に、フィガロは苦戦を余儀なくされる。
そして訪れる決着、しかしそれは、ドライフ皇国の<超級>、“最弱最悪”の【大教授】Mr.フランクリンによる、醜悪なゲーム開始の合図に他ならなかった。
レイとその仲間たちは、そのフランクリンのゲームを打ち破るために立ち上がる。
しかし、絶望を乗り越えた先にあるのは、更なる絶望。
絶体絶命の状況で、ついにあの“正体不明”が表舞台に姿を現す……!
【超闘士】と【破壊王】の邂逅を描いた<超級>過去編第一弾!!
ある日、転移事故に巻き込まれ見知らぬ森に放り出された【闘士】フィガロは、奇声を発しながらモンスターを粉砕するクマと出会った。
森を脱出するため協力関係を築いた彼らは、脱出を阻む原因とみられる結界を前にして、数々の変態行為に手を染める(染めていた)。
そんな彼らの前に現れたのは、土竜人族のティアンで……?
現実で大学の入学式が間近に控えていたレイだったが、<アルター王国三巨頭>最後の一人、【女教皇】扶桑月夜を擁する王国のトップクラン、<月世の会>の本拠地に拉致されてしまう。
レイの在り方に興味を持った月夜に半ば強引にクランへの勧誘を迫られるが、フィガロの乱入とレイの機転により事なきを得る。
その後、入学直後の大学で紆余曲折ありながらも、大学の先輩と一緒にクエストを受ける約束をする。そんな二人の前に現れたのはティアンの少年だった。
「<マスター>である義父の行方を捜してほしい」
不可能と思われるその頼みを、レイは……?
レイから離れた国々で起こる事件、そして望んでもいないのにそれらに巻き込まれていくユーゴーを描く、異色の外伝第一弾!!
ギデオンの事件をきっかけに<叡智の三角>を脱退した【高位操縦士】ユーゴー・レセップス。
彼は相棒のキューコと共に世界を見て回る旅に出る。
そんな旅の途中で立ち寄った“砂漠の国”カルディナで、彼らは空を飛ぶ<マジンギア>に乗る<セフィロト>の一人である“蒼穹歌姫”の【撃墜王】AR・I・CAと出会う。何と、彼女は元<叡智の三角>のメンバーで、フランクリンの親友だった!?
紆余曲折の末、押しかけ師匠となった彼女と共に、あるカジノへと入るユーゴー。
どうやら、AR・I・CAはそのカジノにお金以外の目的があるようで……?
クマニーサン、逮捕!?
連続強盗殺人という身に覚えのない罪を着せられたシュウ。
事件の真相を探るべく、直前まで行動を共にしていたルークは捜査に踏み出すが、調べれば調べるほど事件は迷宮入りから遠ざかっていく。
そして明かされる犯人の正体とは……?
かつて“化身”の侵攻により滅んだ先々期文明。
彼らが次代に遺した希望はしかし、長い空白を経て望まぬ方向に動き出す。
そんな折、王国と皇国の国境付近で新たに発見された<遺跡>を巡って、各陣営の様々な思惑が交錯する。
レイもまた、誘われるように<遺跡>に足を運ぶのだが……?
これから先の内容は、本作品において既に登場したキャラクターについて記したものなので、ネタバレの可能性があります。まだ作品を見ていない方は閲覧非推奨です。
マスターとは、デンドロ内におけるプレイヤーをさす言葉で、左手の甲にある紋章が特徴。ティアン(後述)がマスターを騙るのは重罪とされている。
ここでは、所属国家ごとに登場人物と、現在わかっているキャラクターごとのエンブリオを記す。
レイ・スターリング/椋鳥玲二
―「長い、道のりだった」
本作の主人公。18歳。椋鳥三兄弟の末っ子であり、本年度より、大学に進学する。
正義感の強い人物で、どれほど不利な状況だろうとあきらめずに戦い続ける強靭な精神力を持つ。
Jobは【聖騎士】。なんちゃって聖騎士。あとみたらし。
所持エンブリオは【復讐乙女 ネメシス】。詳細は後述。
ネメシス
―「存外、暑苦しいマスターだの。だが、私はそんな貴方から生まれるモノ。嫌いじゃあない」
主人公、レイ・スターリングのエンブリオで、メイデンという特殊なタイプである。
漆黒の髪、黒を基調としたゴスロリを着たのじゃロリ。大食漢でもある。
海道氏は彼女がメインヒロインだとしているが、作中でのHP(ヒロインポイント)を大幅に下げるさまざまな行為から、え、メインヒロイン?などといわれる始末。いつかメインヒロインとして返り咲く日を心待ちにしております、海道先生。 タイプはメイデンwithアームズ。
シュウ・スターリング/椋鳥修一
―「地下トンネル開通クマー!」
主人公、レイ・スターリングの兄であり、アルター王国三台巨頭の一人でもある。熊のぬいぐるみを着用しており、「~クマ」というしゃべり方をする。リアルでは元子役俳優兼歌手,高校時代、格闘技の学生世界大会優勝などと無類の才能を誇る超人だが、絵だけは画伯クラス。
現無職、アメリカ時代に当たった宝くじでマンションを購入し、その収入で暮らしている。
エンブリオは、【バルドル】。タイプは不明。
ルーク・ホームズ/????
―「あ、僕はルークです。僕も昨日始めたばかりで」
レイ・スターリングが初心者狩場で出会ったマスター。リアルでは探偵の父と怪盗の母の息子という異様な経歴を持ち、両親から受け継いだセンススキルは一級品。非常に頭の切れる、天才である。嫌いな人間がいると、淡々とその人物の駄目な点をしゃべり続ける。
エンブリオは【堕落天魔 バビロン】。ガードナータイプで、相手の能力をラーニングする能力を持つ。
バビロン
―「バビはインマだからね! セクシーでキュートでメロメロなの!」
ルーク・ホームズのエンブリオで、タイプはガードナー。バビロンとは、ヨハネの黙示録に登場する“バビロンの大淫婦”のことである。名前からして不健全そうだが、マスターのルークが18歳未満なので、そういった要素はなく、やることは肩たたきや膝枕などといった可愛らしい物である。そのままの君でいてください。
“甘味に激辛ソースをかけて食す”という、割とニッチな食癖を持つ。
マリーアドラー/????
―「ああ、失礼。面白そうな話をしていたので首を突っ込んでしまいました。」
アルター王国のマスターで、レイのパーティーメンバー。デンドロ内最大の情報屋クラン、【DIN】に所属している。ボクという一人称を使い、黒スーツにサングラスという不思議な格好をしている。
ルークのことを「ルークきゅん」などど称しているので、あれかもしれない。
フィガロ/????
―「折れない人は好みだよ。気に入った。」
アルター王国の【超級】で、職業は超闘士。アルター王国の決闘ランキングで1位を誇り、【無限連鎖】の異名を持つ。性能重視で装備を選びましたとでもいうかのような、ちぐはぐな格好をしている。アルター王国で発生した同時多発PK事件で、南にいたPKクラン<凶城>を一人で壊滅に追い込んだ。戦闘狂。
レイレイ/????
―「これお酒じゃないヨー。ただのジュースヨー。飲むとフワフワするだけヨー」
アルター王国の【超級】で、【酒池肉林】の異名を持つ。新人のマスターに対しては、「こういう不意討ちもあるから気をつけなきゃダメヨー」って教訓を実体験付で教えるため、【神毒鬼便酒(弱)】という軽い毒薬を飲ませる。
ルター王国で発生した同時多発PK事件で、西にいたPKクラン<ゴブリンストリート>を一人で壊滅に追い込んだ。エンブリオは不明。
バルバロイ・バッド・バーン/????
―「クハハ、どうしたぁ? 1ダメージでも食らわせたら見逃してやるぞ?」
PKクラン<凶城<>のオーナーで、同時多発PK事件を行った。フィガロによって見るも無残に叩きのめされた。
職業は【鎧巨人】。エンブリオは【解放されし巨人(アトラス)】。
扶桑月夜/????
―「????」
クラン<月世の会>のオーナーで、【超級】の一人。ジョブは【女教皇】。クランは、作品内において現実でも実在する宗教団体、<月世の会>のもので、彼女はその教主である。
【獣王】
ドライフ皇国討伐ランキングトップ。現在詳細不明。
【魔将軍】ローガン・ゴッドハルト
ドライフ皇国決闘ランキングトップ。現在詳細不明。
【大教授】Mr.フランクリン
ドライフ皇国クランランキングトップ、<叡智の三角>オーナー。現在詳細不明。
ティアンとは、デンドロ内におけるNPCを指す言葉で、人間と何ら遜色ない思考能力を持つ。マスターと違ってエンブリオはないが、卓越した能力を持っていることが多い。
ティアンがマスターを名乗ることは犯罪であり、重罪に問われる。
ここでは、所属国家ごとに登場人物を記す。
リリアーナ・グランドリア
―「本当にごめんなさい! 私がちゃんと前を見ないで走っていたから……」
アルター王国の近衛騎士団において副団長を勤める聖騎士。この国では1,2を争う人気者である。その人気ぶりは、プレイヤーとティアン混成のファンクラブもあるほど。作品内で初めて主人公を瀕死に追いやった人物でもある(誤解を招く表現)。
ミリアーヌ・グランドリア
―「きょ、今日は、おねえちゃんのおたんじょうびだから……」
リリアーナの妹。リリアーナの誕生日ケーキのためにレムの実を取りに行った先の果樹園で、事件に巻き込まれる。
デンドロを管理するAI。現在、13体の存在が予想される(チェシャの管理AI番号が13だったため)。
チェシャ
―「<Infinite Dendrogram>へようこそ。“僕ら”は君の来訪を歓迎する」
管理AI13号で、雑用担当。レイのチュートリアルを担当した。
ジャバウォック
―「何にしても、楽しみながら強くなればいい。この世界は君達にとっては最初から最後まで、遊戯だからな」
管理AI4号で、<UBM>担当。
未記述。
そんなものはない。・・・いまのところ。
先述のとおり、第1巻が2016年11月1日に発売。
そんなものはない。・・・いまのところ。
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最終更新:2025/12/12(金) 14:00
最終更新:2025/12/12(金) 14:00
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