さまようよろいとは (サマヨウヨロイとは) [単語記事]

さまようよろいとは、ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターである。

概要

ファンタジー物では定番である『中に誰も入っていないのにひとりでに動く甲冑』のモンスター。ドラクエの甲冑系モンスターでは最も有名だろう。第1作から出ているはずのよろいのきし涙目。
体型は胴長短足で右手に剣、左手に丸い盾を持つ。魔物になった経緯としては｢死んだ剣士の無念の思いで動きだした｣｢持ち主を探し続けてさまよっている｣といった説がある。

公式イラストでは指が4本だが最近のゲーム等では差別表現とされるのを考慮して5本に描かれている。最も魔物になる前が人間の着る鎧だったのなら5本のほうが自然ではある。

出演作品

ナンバリングタイトル

ナンバリングタイトルでは3～5、8、9に登場。いずれもホイミスライムを仲間として呼ぶことがあり、その関係は4のライアンとホイミンを彷彿とさせる。また痛恨の一撃を繰り出してきたりもするので油断は禁物である。9では攻撃しつつテンションを下げる｢ロストアタック｣なる技も使ってくる。

リメイク版の5では仲間モンスターにもなる。1匹目のデフォルト名は『サイモン』(4の第2章で闘技場の4戦目の相手として登場したさまようよろいの色違いのキャラクターと同名)。
なお、5では「さまようよろい」という名前の防具も登場している。モンスターの方の「さまようよろい」を倒すとまれに落とすことがあるが、装備するとモンスターと同じステータスになってしまう呪われた防具である。もっとも、5の呪いの装備は簡単に外すことができるため、低レベルのスライムなどに装備させて育成するという使い方もできないこともない。

8ではスカウトモンスター『ジョー』として登場。スライムの『スラリン』、プチアーノンの『プチノン』と共にモリーに頼まれて最初にスカウトしてくるモンスターである。

外伝作品

ドラゴンクエストモンスターズシリーズ: メジャーな部類だけあって皆勤。システム上ホイミスライムを呼べないため自身がホイミを使用する。1・2ではまじんぎりを覚える。; 1～CHでは系統は物質系で配合にはゾンビ系を使用するが、ジョーカーでは自身がゾンビ系に。これに違和感を覚える人も少なくなかっただろうが、上記の魔物になった経緯を見れば自然と納得いくだろう。
不思議のダンジョンシリーズ: 当初は堅くて強いパワータイプだったが、トルネコ3、少年ヤンガスではプレイヤーから常に1マス開けて自分からは近付かないという特性をついた。攻撃するにはこちらから近付かなければならず、それで1ターン消費してしまいさまようよろい側に先手を取られることになる。; 仲間にしてから会話するとトルネコ3では無口でクールだが、少年ヤンガスでの♀のさまようよろいはかなりはっちゃけている。
スライムもりもりドラゴンクエストシリーズ: 1・2ではラストダンジョンに出現するが、3では序盤から登場。こちらを見つけると剣で突いてくる。正面から攻撃しても盾で防がれてしまうが、後ろから攻撃するか力一杯体当たりすれば盾を剥がすことが可能。鎧だからか投げても他のキャラより吹っ飛びにくい。中身が詰まってるはずのキラーマシンも普通に吹っ飛ぶのに…; ちなみに町に連れて帰ってから会話すると語尾は『～ガチャ』。町で体当たりすると｢不意打ちとは卑怯ガチャ！｣と騎士らしく正面から戦うのを好んでいることが分かる。
モンスターバトルロードシリーズ: 第1章から登場。かしこさ以外は全体的にステータスが高め。特技はキングダムソードとつるぎの舞。ぼうれい剣士、死霊の騎士と組むと合体してボーンファイターになる。; また、ダーマの神殿チャレンジバトルで王宮戦士ライアンのお供として『ジョニー』という名前のさまようよろいが登場する。レジェンドヒーローカード『伝説の戦士』を使用すれば、プレイヤーがジョニーを使用することもできる。

色違い

じごくのよろい
3から登場。色は銅色もしくは黒。最近の作品では雷属性の技を使用することが多い。
キラーアーマー
3から登場。色は赤色。ジョーカーシリーズでは剣ではなくハルベルトを装備している。
アイアンナイト
GB版3の隠しダンジョンに登場。物凄くマイナーなモンスターの一人。
カンダタこぶん
3に登場。色は金色。詳細は当該記事参照。
サイモン
4に登場。エンドールの武術大会に出場していた戦士。
ピサロナイト
4に登場。色は緑。詳細は当該記事参照。
試練の騎士
ドラゴンクエストソードに登場する最初のボス。色はじごくのよろいと同じ黒。三宅健太氏が声を担当している。
キラーアーマーズ
ドラゴンクエストソードに登場する2体一組のボス。外見はキラーアーマーとほぼ同じだが頭部側面から角が生えているほか、武器のデザインも少々異なる。