へごちん 単語


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ヘゴチン

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へごちんとは、声優の大橋彩香によって生み出された迷言であり、彼女自身のあだ名である。

概要

発端は大橋が18歳・声優デビュー2年目の2013年6月29日、ニコニコ生放送『五十嵐裕美の「チャンネルはオープンソースでっ!」』第25回放送にゲストで出演したときのこと。コーナーのひとつに最近のニュースを紹介するというものがありそれを大橋が読むことになった。
内容は歌手のリアーナがファンに腕を掴まれたので、そのファンを殴ったという出来事なのだが、その原稿を大橋が読む際に

リアーナは怒りの表情で、
ためらうことなく右手に握ったマイクを振りかぶって

客の頭へゴチン

『客の頭ヘゴチン!!
と勢い良く読み間違えたのがきっかけである(格助詞の「へ[e̞ ]→え」ではなく、そのまま「へ[he̞ ]」と読んだ。あとなぜか「を」をつけた)

これ以降上記番組で五十嵐が危惧した通り、大橋のニックネームとして「へごちん」が定着(本人的には「はっしー」がいいらしいがもはや諦めた模様)。また彼女がセリフを噛んだり何かやらかした時に「へごる」「へごった」等と用いられるようもなった。

偶発的に生まれたあだ名だが本人のイメージとジャストマッチしてしまいその後長年定着することとなる。

この呼び名は作品の枠を越え、『デレラジ』や『てさぐれ!ラジオもの』にまで伝染。更に『てさぐれ!部活もの』で共演している西明日香がさらに縮めて「へご」と呼ぶようになり明坂聡美なども追随。そのまま「へご」もファンに定着した(むしろ「へご」のほうが用いることが多いかもしれない)。

その後さらに形容詞化も進んでおり、西が「へごのへごへごっとした感じ」と表現したり、普段の大橋の独特の喋り方を「へごってる」で言い表せるなど汎用性が高く、大橋彩香の特徴を端的に表す新語として定着した。

こうして大橋彩香ファンと大橋の交友関係は「へごちん」「へご」派「はっしー」派(少数派に「ちきさん」派)に分かれることとなっている(名前が「あやか」とこの世代にはわりと多い名前なのがあだ名で呼ばれる理由の1つではある)。

しかしシンデレラガールズ関連では「はっしー」と呼んでほしいとのこと。

また最近では、鷲崎健や上田麗奈を始め「へごちゃん」と呼ぶ人も増えてきている。「へごさん」とも呼ばれる。

英語やbilibili動画など中国語で書かれる際はhegoとローマ字表記されているようである。

ちなみに英語版・中国語版・韓国語版の大橋のWikipediaにもへごへごちん(Hego,Hegochin)は記載されており、中国語・韓国語版にはこのへごちんがつくことになった経緯についても書かれている。もちろん日本語版にも記されている。

大橋によって生み出された新語だが2017年現在、Google検索で約60万ヒットする語となっている。2020年現在では4530万件ヒットする。

↓大橋が読み上げていたニュース記事の出来事

へごちんモノマネブーム

更に2014年、西や福原綾香が「へごってる時の大橋」のモノマネを習得した事が発端となり、業界内で空前のへごちんモノマネブームが到来した。大橋は(声優の演技や歌唱以外の)普段のトークでは、発音や発声が極度に脱力する(&ときどき汚くなる)傾向があり、「へごちんモノマネ」というと一般的にはこの普段のトークの発音・発声を真似するものを指す。(噛んだり言い間違ったりする必要はない)
なお、大橋が公認したへご検定合格者は西明日香のみである。また大橋いわく、「普段のしゃべり方がちょっと似ている」ということもあって、津田美波によるモノマネは似ているとのこと。

大橋もデレラジにゲストで来た立花理香にモノマネのコツを伝授し、「これ他の現場でやると友達出来ますよ」とコメントしていた(口を横に開いたまま喋るのがコツであり、濁音で喋るだけではダメらしい)。

2014年4月5日・6日のアイドルマスター シンデレラガールズのライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1stLIVE WONDERFUL M@GIC!!」では、曲間のMCパートで登壇中のキャスト全員が大橋本人の目の前でモノマネを行うという事態が発生し、会場は大いに沸いた。この様子は同ライブBlu-ray初回限定盤のスペシャルディスクに収録されたほか、Blu-rayのPV(キュートver.)のオチとしても使われている。

2015年9月13日に開催されたイベント「はっしーバースデー」では、7人の声優が大橋へのメッセージをへごまねで贈るというまさかの企画が実施された。

2016年になり多少落ち着いたが、福原綾香はデレラジやもぐキチで大橋の話題が出るたびへごり、上坂すみれは大橋とは全く関係のないビーストウォーズ復活祭やヨルナイト×ヨルナイトでへごりまくり、西明日香はネタにしつづけ、両者+大橋が出ている「てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう」では11話でアテレコのお題として「へごまね」が出されたほか、イベントでは視聴者投稿コーナーで演者による物真似も立派に存在し続けてしまった。

へごでつながる友達の輪。

「ヘゴ」

ヘゴ(桫欏、杪欏)というヘゴ目ヘゴ科へゴ属の植物も実在する。シダの一種であり日本南部~東南アジアに見られ高さ4mほどにもなる。ちなみにGoogleでヘゴとカタカナで検索するとこれが出るが、ひらがなで検索すると大橋彩香がでてくる。また、カタカナ検索でも他のキーワードの欄に「ヘゴ 声優」と表示される。植物園などでヘゴを探してみよう。

その後の展開

  • 同番組内で、五十嵐が「へごちん」を大橋の呼称として使う例として「ゆかちんとへごちん」(ゆかちん=大坪由佳)という例を挙げたが、この二人はその後間もない7月18日に「project575」でコンビを組むことが発表された(参考記事)。
  • リアーナが殴ったのは2013年3月8日から12月15日に行われた5大陸96ヵ国周る世界ツアー「Diamonds World Tour」の6月17日イギリスのバーミンガムでの出来事。このツアーはその後も続けられ、興行収入1億4190万ドル大成功を収め、いくつかのスタジアム完売の最年少記録を更新した。
    • ちなみにこのツアー、日本には来ていない。来ていないのにこんなに長くこの事件を話題にされるとはリアーナ自身も思っていないだろう。
      • ツアーでは来なかったが、リアーナは2007年・2012年と来日公演を行なっている。また2017年には極秘来日し渋谷に現れるなどちょくちょく日本に来ているようである。
  • ちゃんおぷ以外でもへごちんと呼ばれ、定着してきたことを五十嵐にLINEで報告した(ちゃんおぷ#30)。
  • 別の番組で本人的にはどうなの?と五十嵐裕美に聞かれた際は、最初は嫌だなと思っていたがここまで広がり、皆さんなりにアレンジしながら使ってくださってるから嬉しいと思ってると答えた(デレラジ#71)。
    • また五十嵐は他の人に由来を説明する時に立会人として自分の名前を出していいと述べた(五十嵐自身あだ名が「ゆきんこ」と本名が関係ないあだ名という共通点があるためでもある)。
  • 2014年4月12日開始の大橋と巽悠衣子がパーソナリティの番組「あどりぶ」第1回では巽にはっしーと呼んでもらえるようになったのだが、いきなりへごをベコと間違われ、第4回あたりでへごになり、第5回からへごちんと呼ばれるようになった。リスナーはへごちん派とはっしー派に分かれている。
  • ニコニコ動画において登場人物のお腹が鳴ったとき「へご」「へごった」の弾幕が流れることがあるが、これは大橋が「てさぐれ部活もの」第4話でお腹を鳴らし、それがそのまま放送された事に由来する。編集者が知るかぎり、最初に「へご」弾幕が使われたのは2014年4月14日 「シドニアの騎士」第1話のニコニコ生放送で主人公の谷風長道がお腹を鳴らしたシーンである。
  • 2014年6月11日には、大橋の出演作のアイドルマスター シンデレラガールズにおいて、シンデレラガールズ劇場第322話にて千川ちひろが「へご」と言いかけるというシーンが登場してしまった(参考記事)。これは「千川ちひろが"へごちん"の出来事のことを知っていた」というメタな事象と解釈するよりないだろうか。
    なお、その際に声を当てた千川ちひろの中の人"へごちん"の出来事は知らなかった模様
  • 本人も徐々に「へごちん」に親しみが湧いてきているらしい(あどりぶ#12)
  • 「へごちん」のあだ名の由来を何度も掘り下げるハメになってるので流して欲しいと思っている。(あどりぶ#37)
    • ぜひ、新規の方は大百科のこの頁を読んでもらいたいものである。
  • 2015年2月12日には「ちゃんおぷ」の後継番組「猫ブース鬼パーセント芋」に懲りずに出演。前年にアーティストデビューしており、2ndシングル「ENERGY☆SMILEエナリー☆カズキ」の宣伝に来ていた。番組内ではへごちゃんと呼ばれていた。
  • アニソンCLUB!-iの番組内では、愛称が「へごちゃん」に決まり、しかも共演していた新田恵海とのコンビユニットの名前が「つん♡へご」に決まる(「えみつん」+「へごちゃん」より)。同番組のテーマ曲「ラブ+I・N・G」をリリースしている。ちなみに同曲の歌詞にも「頭へごちん」が入っている。
  • ラジオ番組「あどりぶ!」のTwitterでは、自身のツイートの時には(へご)と入れている。
  • 「へごちんやらないよ」とついに自ら自分の一人称をへごちんと言う(あどりぶ#101)。
  • ポケットモンスター サンで自身の名前をへごでプレイしている(あどりぶ#114)。
  • 派生語として「エゴちん」(あどりぶ#114)・「ねごちん(寝言を言うゆっこさん)」(あどりぶ#115)がある。どちらも巽悠衣子の言い間違いである。
  • 2016年11月26日より(プレ放送。本放送は2016年12月15日より)、大橋がメインパーソナリティを務める番組「大橋彩香のへごまわし!」が開始。番組名にまで「へご」が付いてしまった。
    • 大橋はプレ放送の際、番組名がこれに決まったことについて「マネージャーさんOKしたんですか!?」と驚いていた(→頷くマネージャー)。
    • へごまわしの「」マークはマイクの絵になっており、MCの意味のマイクとへごちんが生まれる理由となったリアーナのマイクとのダブルミーニングとなっている(へごまわし#0)。
  • もうへごちんと呼ばれても別に大丈夫とのこと(へごまわし#4)。
  • 後輩からへごちん先輩と言われることもある(あどりぶ#166)。
    • 実際、同じ事務所の美山加恋から、仲が良いアピールをしたくて「へごちん先輩」と呼んでいた事を告白される(声優としては先輩である事から)。しかし大橋は「へごちんはぜんぜん良いけど、先輩はやめて欲しい」と先輩と呼ばれる方を嫌がった(【第1回】美山加恋のエンドライブ!! 7:54)。
  • 2017年7月27日の「大橋彩香のへごまわし!」のゲストにへごちん誕生の立会人である五十嵐裕美が出演。2人きりで番組をやるのはこのへごちん事件以来約4年ぶり。当時の事とここまで広がり定着した驚きを語った(ちなみに五十嵐自身は大橋のことをはっしーと呼ぶ)。
    • わりとよく誤解されるが五十嵐が言い出したあだ名ではなくあくまで誕生の立会人であり、生み出したのはリアーナ・ちゃんおぷの台本・そしてへごちん本人である。
  • 2019年12月4日、大橋が電車に乗っていたら、隣りにいた男子二人がへごちんの由来について話しているところに出くわす。このことはWEBニュースにも取り上げられた(関連記事)。
  • 2020年3月19日の「へごまわし#40」でゲスト出演した茅原実里に「へごってなに?」と聞かれた。改めて由来を説明するとともに歴史の長いあだ名になったこと、へごちん歴が長くなったことを振り返った。

関連動画

関連チャンネル

関連項目

  • 大橋彩香
  • 五十嵐裕美
  • Rihanna(リアーナ)-このニュースで「頭へゴチン」の主体となった歌手
  • ビター文(びたーぶん)…桜咲千依による「ビタ一文(びたいちもん)」の誤読。奇しくも五十嵐裕美が共演していた。

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