ゆっくり茶番劇商標登録問題とは (ユックリチャバンゲキショウヒョウトウロクモンダイとは) [単語記事]

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ゆっくり茶番劇商標登録問題とは、Youtuber柚葉が『ゆっくり茶番劇』の商標登録を行ったことで発生したネット上の騒動のひとつである。

概要

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 https://twitter.com/Yuzuha_YouTube/status/1525607600250712064

2022年5月15日にyoutubeにて動画投稿を行っている柚葉（旧名：たまゆら）氏が「ゆっくり茶番劇」を商標登録したことを告知。これに伴い自身が運営するサイト及び動画等にて「ゆっくり茶番劇」及び類似語句を使用する場合は柚葉氏が運営する『柚葉企画』に許可を得る必要があることや（収益化した場合に限り）年間10万円の契約料が必要であることなどが明かされた。（なお、15日以降アクセスが困難になっている→5月15日のウェブ魚拓、5月15日のガイドラインウェブ魚拓）

※2022年5月10日の段階でピクシブ百科辞典において同件を取り上げた記事に書き換え及び新規作成が行われていたが柚葉氏本人の編集か不明であるため、本項では5月15日に発表したものとする。

商標登録申請は昨年に行われており、本件の異議申し立て期間を過ぎた2022年半ばに告知されたことや、「ゆっくり茶番劇」に大きく関わるだろう「東方Project」や「AquesTalk」等が深く絡んでいるにも関わらず各方面からの告知がなされていないことから、各方面への確認を行って無い状態で押し通そうとしているのではないかなどの批判の声が強く出た。
加えて、柚葉氏本人の過去動画等での「東方Project」の一部の層に向けた批判的・攻撃的な言動、今回の件に対する発言などもあり、悪意のある出願である疑惑も浮上し、ニュースに取り上げるなど大きな騒ぎとなった。

柚葉氏の言動

商標登録発表後の柚葉氏のツイート

商標登録に対する騒動が発生し、柚葉企画のサイトはアクセスが不能となり柚葉氏は個人のTwitter上にて、指摘への回答や注意勧告等を行うようになった（なお、現在は一部を削除している）。

柚葉（柚葉企業）は「あなたのお友達」ではなく「企業とお客様の関係」なのでサイトフォーム以外の連絡（DMなど）での問い合わせは不当なものとして受け付けていない。（15日）
- サイトがアクセス不能でDMも1万以上届いていることを理由に問い合わせが困難であると宣言（16日）
柚葉は「皆さん」に対して誹謗中傷はしてない。「皆さん」は私や関係各所に対し誹謗中傷や不法行為をしている。(15日)
「ゆっくり茶番劇」は文字商標で文字表記に対してのみ効果が及ぶ。また、東方Project」「版権キャラクター」「他者の商標及びサービス」とは一切関係ない。(15日)
元々「ゆっくり茶番劇」を使用してる人は先行権によりライセンス不要。「ゆっくり実況」や「ゆっくり解説」も対象外。(16日)
「ゆっくり茶番劇」は「東方Projectのキャラ「霊夢/魔理沙」と音声読み上げソフト「Softalk(通称:ゆっくりボイス)」を組み合わせて作る寸劇動画ジャンル」という説明に対して「音声合成ソフトを用いて作成された動画」と訂正。(16日、現在削除済み)
権利は引き続き「柚葉企画」のものであるが、使用料(ライセンス契約)は不要に変更。（17日）
取得目的は「ゆっくり茶番劇を投稿して運営している複数チャンネルの動画の保護」が目的。売買目的ではない。(18日)
柚葉企画側からの著作権侵害の削除は現状行っていない。(18日)
- 補足：今回取得が行われたのは「商標」であり「著作権」ではない。
商標取得後に東方Projectのキャラクターを用いた動画は非公開されている。（18日）
- 補足：商標登録日は2022年2月24日。登録公報発行日でも2022年3月4日。
「ゆっくり茶番劇」は周知商標ではなく、商標取得に問題ないと判断して代理人に申請してもらった。（18日）

ただし、これらに関しては過去の発言と食い違っているもの多く、無料化したものの柚葉企画からの許諾を得ないと「ゆっくり茶番劇」の動画作成等が行えないこと、加えて後になってからガイドラインを改定するなど変更することも可能であるため、疑問や指摘をする声は後を立たない。

柚葉氏の過去の発言について

柚葉氏は過去に「たまゆら」という名義で活動をしていたのだが、その頃も含め東方Projectの一部層に対しての中傷紛いの批判的な行動が行っており、youtubeのチャンネルでは「東方原作勢・古参勢に対する啓発動画」と評した動画を複数投稿を行っていた。（タイトル例：東方プロジェクトはカルト宗教？東方愛好家あるある、東方プロジェクト信者あるある原作布教にチー牛...etc）

なお、現在は東方劇場を含めその殆どを非公開になったため閲覧することができなくなっている…が、note(現在削除済)にはその東方Projectの一部層に対する並々ならぬ思いへの理由(リンクは記事の魚拓)が書き連ねられており、またnote削除やTwitterでのツイートも削除を行ったもののスクリーンショット等もあって、今現在もなかったことにはできないものとなっている。

ツイート削除について

上記にもあるが、16日に騒動前後の一部ツイートの削除が行われ、記事で取り扱っているツイートなど一部ツイートは閲覧することができなくなった。（例：『合成音声を用いて作成された動画のこと』と訂正を促す引用RT、原作勢がゆっくり業界を土足で踏み荒らしていると語ったツイート、東方関連はほぼ著作権フリー化してるからリスペクトはおかしいのでゆっくりとは切り離すべきというというリプライ他多数）

これらに関しては所属するライバーコミュニティ「Coyu.Live」が翌日の朝に通達したことを公表している。

柚葉氏個人の言動

発信内容に気を使う状況にあるとはいえ、上記の通りこの騒動に対する柚葉本人からの自主的な声明は行われていない。

これに加え、自身のyoutubeチャンネルページにて公開されている動画のコメント欄の削除と撤去などの行動が行われており、上記ツイート含めた騒動中の自身のツイートにフォロワーだけが返信できるようフィルターをかけている状態となっており、引用RTを利用した質問や指摘だけではなく騒動以前から関係のあったフォロワーの忠告ですら一切耳を貸さないといった対応に柚葉氏のフォロワーやグループなどからも柚葉氏に対する擁護は日に日に減少の一途を辿っている。

にも関わらず、当の本人は自身を擁護するツイートや味方に回ってくれるようなツイートに関しては即座に飛びついたり、youtubeチャンネルページトップに自動再生動画を追加するなどの行動を未だに行っている。（なお、しっぺ返しを食らった例も存在する）

また、5月20日に協議を行っていたCoyu.Liveが公表したツイートでは「弁護士を交えた対応を行なっている旨報告を受けていますが、現状の対応に誠実さがみられない。」と指摘されている。

『ゆっくり茶番劇』のライン

この「ゆっくり茶番劇」という言葉だが、ニコニコ動画及びyoutubeでは基本的には「ゆっくり」の立ち絵及び「AquesTalk」を音声を使用した「ゆっくりボイス」と扱われる合成音声を使った寸劇なのだが、前述でも触れた通りこの情報でTwitter上でツイートをした人物に対して柚葉氏本人から『合成音声を用いて作成された動画のこと』と訂正を促す引用RT（現在は削除済）が5月16日に行われた。
なお、その後に「東方Projectのキャラクターを使っていなくても、Softalkを使っていなくても、“ゆっくり茶番劇”というタイトルで動画を公開して収益化したら、“ゆっくり茶番劇”を商標として使用しているとみなす」と推測したツイートをRTが行われており、また15日に行われたツイートでも「"ZUN氏の東方Project"、"版権キャラクター"、"他者の商標及びサービス"とは一切関係御座いません。」との説明も行われている。

ただし、柚葉氏本人が東方Projectを原作と語っていたり（ツイート削除済み）、ゆっくりと切り離すべきと語っていたり（ツイート削除済み）、東方Projectでなくても成立しますなど明らかにゆっくりを東方Projectが関係あると意識したような発言をしていたこともあるため、案の定指摘する声が多く寄せられている。

騒動に対する多方面の反応

現在関係者各位に多くの問い合わせが寄せられています。

今回の騒動を受け、ニコニコ代表である栗田穣崇氏も週明けに法務部に確認、21日までに内容を取りまとめた上で公式見解を出すことを自身のTwitterにてツイートしている。また、この騒動を受け他の合成音声に対しても同様の被害が発生するのではないかという不安の声も出ているが、これに対して一部合成音声公式関係者は声明を出している。さらにアクエスト社に対しても複数の問い合わせが行われており、連絡を行った複数人から社内対応を検討しているとの返事を貰ったことがツイートされている。
5月15日18時に東方ProjectのZUN氏も個人Twitterにて確認を行う旨をツイートが行われた。

5月19日には栗田氏が21日に出す予定の対応方針が固まったことを明かし、さらには栗田氏とZUN氏双方から協議が行われていることが明かされた。

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 https://twitter.com/korindo/status/1527195829182042113

合成音声関連の商標登録について

CeVIO…5月15日に川出陽一氏個人Twitterにて商標登録済みであることが説明。2012年に商標登録済み。
VOICEROID…5月17日に株式株式AHS公式Twitterにて第三者の権利を侵害しない範囲で利用に問題ないことを説明。株式会社AHS及び株式会社エーアイが2012年に商標登録済み。
VOICEVOX…5月15日にヒホ氏個人Twitterにて運営がいるので安心してほしいことを説明。
SONICWIRE…5月19日にSONICWIRE公式Twitterにて「ソフトウェアの利用許諾契約」に記載の条件をお守りいただき第三者の権利を侵害しなければ問題ないと説明。

商標登録発表後の柚葉氏関係について

ライバーコミュニティ「Coyu.Live」

5月15日の商標登録発表当時は柚葉氏の該当ツイートをRTしていたがRTを解除した。（17日の説明いわく、担当者が個人のアカウント感覚でRTしてしまったとのこと。なお、連絡は受けておらず内容を確認し事態を理解して事務局長に連絡したことも説明している。

5月15日　所属しているライバーコミュニティ「Coyu.Live」が所属規約および所属契約への違反により警告処分したことを明らかにした。なお、即日契約解除については法律面での精査が必要なため難しいことも明らかにした。
5月17日　「使用料無償化」「煽るようなツイートの削除」「今後のツイート内容の見直し」「皆様への謝罪」以上4点を要請したことを明らかとした。
（なお、17日朝に行ったとのことだがツイートの削除及び使用料は無償化は柚葉氏自らが16日の変更したことを告知及び削除しているので17日朝までに行われたことを指しているのだと思われる。）
送られてきた商標権破棄を指示しなかったのかという指摘リプライに対しては権利に関わるため今しばらく時間が必要であることなどを説明している。
5月18日　調査した第三者のツイートをRTして柚葉氏がCoyu.Liveに所属した日（2021年10月19日）よりも前（2021年9月13日）に商標登録していたことを理由に今回の商標登録とは無関係であること、柚葉氏がたまゆら氏で間違いないことを明らかとした。また、Coyu.Liveに関係しているワサラー団も柚葉氏の擁護していない立場であることを明かした。さらに柚葉氏に名義変更が行われたのは5月1日であることも明らかにした。（実際に本人のTwitterでも5月1日に改名することを公表している。）
5月20日　柚葉氏に対しての保有する一切の商標権を放棄するよう指示していたことを明らかにする。また、17日の4点等の今まで行ってきた対応の事情についても明らかにした。

余談だが、この騒動に纏わるCoyu.Liveのツイートらに関しては許可なく転載して構わないとのこと。

担当弁理士事務所「海特許事務所」

5月16日に担当弁理士が所属している「海特許事務所」より、『『ゆっくり茶番劇』について』という文題の商標登録及び爆破予告に関する文面が公開される。

アイコン制作者「たろたろそーす」氏

5月16日にアイコンがたろたろそーす氏自身の素材を利用して作成したにも関わらず、トレパクと誤解されていたことを理由にたろたろそーす氏自らがTwitterにて柚葉氏の依頼を受けアイコンの作成を行い、またそのイラストに関しては（初期は商用利用利用の予定がなかったものの）商用利用が確定した後に料金を頂き了承していたことを説明。
ただし、このアイコンについては柚葉氏がyoutubeチャンネルページにて『アイコン画像の著作権は私(柚葉)に帰属します』と語っており、それに関してはたろたろそーす氏も把握しておらず著作権讓渡はしておりませんと説明している。

騒動に乗じた事件

海特許事務所への爆発予告が行われる。警察に連絡を行い、その影響もあり、近隣を走る山万ユーカリが丘線が一時期運転見合わせとなる。なお、爆発物等は見つからず運行は無事再開された。
名義人を依頼している人物への殺害予告が行われる。警察に連絡をしていたが、同日に、名義人を依頼している人物の賃貸への実害が発生してしまったことも公表される。
その他、関係者各位への犯罪予告が行われる。警察へは既に連絡済みとのこと。

事件は発生していないものの、関係者住所近辺での迷惑行為や関係者各位だけでなく同名義及び類似名義の人物への勘違い中傷など発生している。中には思い込みを拡散したするような誤解ならまだしも、虚偽の内容だとわかった上で発信したり捏造した動画投稿を行ったりする行為も目撃されている。

ゆっくり茶番劇商標登録問題単語

概要