アサシン(蒼銀のフラグメンツ) 単語


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アサシン

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アサシン(蒼銀のフラグメンツ)とは、小説『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』に登場するサーヴァントの一騎である。

サーヴァントについては、サーヴァント(聖杯戦争)を参照。

CV:千本木彩花(Fate/Grand Order)

概要

黒衣を身に纏った髑髏の仮面の少女。そして、服装は瑞々しくしなやかな肢体が強調されたものであり、その蠱惑的な女体美を前にしたのならば、同性異性を問わず、異様な仮面など気にならなくなるほど。
サーヴァント階位は第七位。マスターは、極東にて古い歴史を持つ魔術師の家系の末裔である仁賀征爾・・・・だったのだが、彼女によって殺害されてしまっている(ただし、アサシン本人には悪意はない)。
以降は、己の現界を保つために魂喰いを繰り返す。その結果、東京においてキス魔のメアリーさんという都市伝説が誕生することとなってしまった。そんな中で、沙条愛歌と出会い、彼女に恭順の意を示す。
ただし、扱いは完全にペットそのものであり、魔力供給もない。そのために、魂喰いもそのまま続いている。
にもかかわらず、彼女はそんな愛歌に対して不平を述べるどころか、忠誠や愛を超えた感情を抱いている。つまりは、そっちの人。
それからは、愛歌の命に従い、キャスターの神殿の調査や、敵対マスターの殺害などを、セイバーとの惚気話を聞かされつつ、淡々と実行していく。そんな中で、彼女が殺害したマスターの一人である來野巽については、時折思い出すほど強く印象に残っている。

真名は、暗殺教団の頭目たる“山の翁”ハサン・サッバーハ。その歴代の長の中でも、“静謐(せいひつ)のハサン”と呼ばれる毒殺に長けた女暗殺者。
その本質は徹底した暗殺者であり、己の肉体さえもそのための手段として用いている。
生前は任務と愛の狭間で精神が壊れターゲットに自分が暗殺者であることを告げようとした寸前に初代山の翁によって処断された。
彼女の全身に染み込んでいる毒は、サーヴァントとなった現在では、触れただけで相手を毒死させるまでの宝具に昇華されている。
この特性と、生前において人間らしい触れ合いが叶わなかったことから“自分に触れても死なず、微笑みを浮かべてくれる誰か”を聖杯に求めている。前述のマスター殺しも、そうした内なる願いのために及んでしまった行為、とも言える。
ただ、そうした願いとは別に“人間らしく誰かを愛し愛されたい”という願望も密かに併せ持っているが、本人はそのことに気付いていないらしく、むしろ“自分に触れられるならば誰でもいい”と思っている節があるという。そんな彼女の様子に苛立ちを覚えたキャスターから巽のリビングデッドを贈られる、という外道行為に見舞われてしまった。とはいえ、後に彼の真意を知ると、一応感謝の言葉を伝えた。

優れた暗殺者でありながらも、以上の経緯から考え方は後ろ向きそのもの。その上、自分が教団の長として胸を張れることが、“あの御方”によって討たれたことぐらい、と考えている辺り根が深い。

最終的には、自分に他の誰かを愛することを知るきっかけを作った愛歌への忠誠を貫くことを決意。そうして、生ける屍となりながらも、ひたすらに自身を案じ続ける巽の隣にいるのが自分であることを詫びながら再び彼を殺害。そして、セイバーとの直接対決にて敗北し、消滅した・・・・

ちなみに、本作で登場させる予定だったアサシンの候補としては“輝く星のハサン”なる爆殺専門のハサン。どうして没になってしまったのかは、お察しください

聖杯戦争で愛を知った彼女は召喚される動機がなくなってしまうため、召喚されるたびに記録がリセットされるという稀有なサーヴァント。

能力

属性:秩序・悪  カテゴリ:人

身長 / 体重:161cm / 42kg

出典:史実

地域:中東

パラメーター

筋力:D 耐久:D 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:A 宝具:C

保有スキル

※ランクは“Grand Order”準拠。ただし、対毒のみ現時点では不明。

気配遮断:A+ 自身の気配を消すスキル。攻撃時にはランクが低下する。
単独行動:A マスターの魔力提供がなくとも1週間は現界可能。
生前、暗殺対象の元での長期の潜入任務についていたことから取得している。
投擲/短刀:C 短刀を弾丸として放つ能力。投擲用の短剣を使用する。
毒の刃:C++ FGOでの追加スキル。投擲/短刀から進化。相手に毒を付与する。
変化(潜入特化):C 自分と似た背格好の相手であれば変装可能。自在に姿を変え暗殺対象へ接近できる。
対毒 毒への耐性。
静寂の舞踏:B 踊りで汗を揮発させ毒を振りまき対象を弱らせ宝具使用成功率を上げる。
魅了スキルとしても使用可能。
楽園への扉:B+ FGOマテリアル4巻に記載されている詳細不明のスキル。

典型的なアサシンのサーヴァント。白兵戦においては、他のサーヴァントに遅れを取るが、雑魚相手ならば苦もなくこれを返り討ちにできるほどの実力を有している。
また、変化のスキルにより、姿格好を自由自在に変えての諜報活動をも可能としている。その際の姿は、白いワンピースを着た褐色の肌を持った少女の姿をしており、この時は“ジール”という偽名を用いている。ただし、ネット界隈においては、この名前よりも“静謐ちゃん”という呼び方が浸透している模様。なお、彼女も他のハサン・サッバーハ同様に顔を潰していると思われていたが、実はキチンと素顔は持っている。これは、暗殺の性質上必要などの理由があるため。ともあれ、これで安心して萌えられます。

しかし、彼女の真骨頂は、全身に帯びた猛毒を用いた暗殺であり、これこそが彼女の切り札たる宝具である。

宝具

  • 妄想毒身(ザバーニーヤ)

ランク:C / 種別:対人宝具 / レンジ:0 / 最大捕捉:1人

猛毒の塊と言える彼女の肉体そのもの。爪、肌、体液、吐息さえも“死”で構成されており、全身が宝具と化している。
その毒性は幻想種すら殺しうるとされ、特に、粘液が強力な毒性を帯びておいる。それを最大限に活用した毒殺の手段が接吻で、相手を多幸感に浸らせつつ、その命を奪う。そのため、如何なる魔術師でも、たとえどれほど防護を万全にしていようが、人間である以上はその毒に耐えることなく死亡してしまう。無論、サーヴァントとて例外ではなく、三度の接吻で大抵の存在は死に至ってしまう。

生命以外は宝具でなければ任意で瞬時に腐食させることができる。

この宝具の恐ろしさは、その毒をアサシン自身が完全に制御できないこと。このために、前述のマスター殺しの原因となり、彼女が生前から抱えている孤独感に拍車をかけることとなっている。加えて、彼女の餌食となった者の亡骸にも、その毒が残留し続けるため、犠牲者がさらに増えるという、性質の悪いもの。

また、踊りなどで流れた汗を揮発させ吸収させることで、直接触れずとも、標的の肉体・精神機能を緩慢に失わせることも可能。

これだけでも、十分に脅威であるのに、この宝具が愛歌によって、さらに凶悪な代物へと変貌を遂げることに。
それは伊勢巳一族襲撃時に発揮され、前述の踊りによって壊滅させることに成功している。

ちなみに、“Grand Order” では、接吻が用いられている。たとえ敵が異形でも接吻。そして、相手が女子だと、どこからどう見ても百合です。本当にありがとうございます。

敵に接近し体を爆発四散させることで大量の毒血を浴びせる死前提の大技もあるが基本的に使わない。

なお、本作で彼女の毒が通じない人物は、愛歌の他には、如何なる病も傷も受け付けないアーチャーがいる。そして、芳守鈴埜というそのへんの女子高生である。この世界線の東京は何なんだよ。ただ、生贄にされそうになった彼女だが、何気に愛歌陣営に大きな波紋を呼んでいたりする。

ともあれ、彼女が平和に生きられる世界は、現時点ではカルデアと“ちびちゅき!”ワールドのみ、ということになる。

Fate/Grand Order

☆3の中堅アサシン。デバフに特化した能力と、毒+即死確率が存在する宝具を持った中ボスキラーアサシン。
☆3ゆえに☆4~5のサーヴァントに特化した仕事で負けてしまいがちなのでスタメンというよりは後詰めで待機させて大物相手の締めをお願いする形が多くなるだろう。
とはいえ、スター生産能力は平時から十二分であり、宝具の多彩なデバフで事実上の1ターン停止、2ターン必殺技封印を敵に強要することからリリーフとして十分すぎる働きをしてくれるし、レベルも上げればスタメンでバンバン宝具を回して敵陣営を機能不全にして勝利を収めることもできなくはない絶妙な設定となっている。

2017年11月に追加された「幕間の物語」をクリアすることで『投擲/短刀(C)』が『毒の刃(C++)』に強化。
5Tの毒と「蝕毒」(毒によるダメージを増やす状態異常、+100%固定)状態を付与する効果が追加され、毒の名手の名に恥じぬ強力な固有スキルに。レベルMAXにすると1Tだけ蝕毒の重ねがけが可能になるほど回転率も良い。
特に持久戦・高耐久エネミー相手で真価を発揮するので、ぜひとも愛を持って育ててあげよう。

また、高いマイルーム性能に定評がある。
出典元ではさほど会話がなかったものの、本作ではしっかりと会話ができる。また、“Grand Order”の主人公も、とある事情から彼女の毒に対して耐性を持っている。そのため、彼女から猛烈すぎるアプローチを受ける羽目に。巽、お前は泣いていい。しかも、リヨぐだ子の餌食になる未来が見えるから、もっと泣いていい
自己評価の低い子がマスターとの触れ合いで少しづつ元気を取り戻してゆく姿はさながら感情を教えるあのブラウザ作品に例えられる。その始終から一気に人気とファンアートを増やした。あと一日中彼女を撫でていたいというマスターも増えた。
難易度の高いチョロイン(もちろん、体質的な意味で)、カルデア3大愛の重いサーヴァントと茶化されるようになったのだが、それはそれで他者との交流が増えたと言うことで、静謐のハサン自身としては喜ばしいことなのかもしれない。

  • スキル
    保有スキル
    変化(潜入特化):C
    (CT9→7)
    敵単体の宝具チャージを1減らす
    &クリティカル発生率をダウン[Lv.](3T)
    投擲(短刀):C
     ↓
    毒の刃:C++
    (CT6→4)
    敵単体に毒状態を付与(5T)
    &蝕毒状態を付与(5T)

    +スターを獲得[Lv.](2→12個)(5→15個)
    静寂の舞踏:B
    (CT8→6)
    自身の即死付与成功率をアップ[Lv.](3T)
    &弱体成功率をアップ[Lv.](3T)
    クラススキル
    気配遮断:A+ 自身のスター発生率をアップ
    単独行動:A 自身のクリティカル威力をアップ
  • 宝具
    妄想毒身(ザバーニーヤ)
    カード種別:Arts ランク:C→C+
    敵単体に毒状態を付与(5T)
    &確率でスキル封印状態を付与(1T)
    &確率で宝具封印状態を付与(1T)
    &確率で即死させる〈OCで確率アップ〉
    &超強力な攻撃[Lv.]
  • 性能

    一部六章実装。カード構成はQ2A2B1。ちなみに宝具演出はだいたい口近辺に当たるようキャラごとにヒット位置が細かく調整されている。

余談

かつて、英雄王ギルガメッシュは言った。

知らぬか?サーヴァント界で最も不遇な者。
その名を、ハサンというのだ。

確かに、それまでのシリーズのハサン・サッバーハといえば、出番が少ない上に活躍も少なかったり数の暴力で圧殺されたり、などと散々な扱いであった。
一応、“Apocrypha”における亜種聖杯戦争では“暗殺者の春”と言われるほどのハサン全盛期を迎えていた。だが、全騎が召喚されたことで対策を立てられたために、ギャンブル的な扱いをされるサーヴァントという形で実質的な退場に追いやられる羽目に。

そんな中で、彗星の如く現れたのが、この静謐のハサン。
作中における彼女の活躍は、最終的に主として認めた愛歌の敵対マスターのおよそ半数の抹殺に成功。このことから仕事のできるハサンとして、一部では評判に。

とはいえ、初の女性ハサンというだけでも注目に値するであろう(“ZERO”に登場する百の貌のハサンは、今でこそアサ子の愛称で親しまれる女性がメインを張ることが多くなったものの、彼女はあくまでも一人格に過ぎない。また“strange fake”の狂信者は、そもそもハサンですらない)。

彼女がいたからこそ、後の“Labylinth”にて、かつてのジャスティスハサンである呪腕のハサンが、仕事人としての真価を大々的に世に知らしめることができた、というのは言い過ぎだろうか。

少なくとも、“輝く星”だったらどうなっていたことやら。

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