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アスペルガー症候群とは、発達障害の一種であり、そのうち自閉症の一種に分類される。認知及びコミュニケーション能力に軽度以上の障害を持つ。「アスペ」と略されることがあるが、人によっては蔑称と受け取られる場合があるので注意。
最新のDSM-5ではアスペルガー症候群は自閉症スペクトラムに統合された。
主に「場の空気が読めない」「極度に緊張する」「特定のことにこだわりを持ち、邪魔されると極度に不快感を感じる」などの症状を持つ。
診断に関しては検査をすればそれで明らかになるというものではなく、状態と成育歴を診断基準に照らし合わすことで行われる。
アスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger syndrome: AS)は、興味・関心やコミュニケーションについて特異であるものの、知的障害がみられない発達障害のことである。
「知的障害がない自閉症」として扱われることも多いが、公的な文書においては、自閉症とは区分して取り扱われていることが多い。
精神医学において頻用されるアメリカ精神医学会の診断基準 (DSM-IV-TR) ではアスペルガー障害と呼ぶ。 対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力、すなわち心の理論の障害が原因の1つと考えられている。
特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見ら れたりする。
しかし、カナータイプ(伝統的な自閉症とされているもの)に見られるような言語障害は、比較的少ない。
Wikipedia - 「アスペルガー症候群」より。
一般的に自閉症は知的障害・学習障害を伴う事が多いため、知能検査や学校生活で発見される可能性が高い。
対してアスペルガー症候群の子供は知能が平均レベルに達してることが多く、学校の授業にも問題なく付いていけるため「問題児」として処理されてしまうケースが少なくない。
そのような場合、社会人になってから対人コミュニケーションに障害が生まれ、二次障害としてうつ病などで通院した際に発見されることもある。
アスペルガー症候群は、対人コミュニケーションを苦手とするため社会適応にとって不利にも働くが、一方で優れた特性も存在する。
以下はその代表的なもの
この特性を生かして、高い専門性や狭く深い知識が要求される職業、例えば科学者・研究者・医師などでは優れた功績を残す事も少なくない。
また記号的に物事を把握できる為、システムエンジニアに向いている場合もある。
著名人ではスティーヴン・スピルバーグ、田尻智らがアスペルガー症候群との診断を受けている他、 ビル・ゲイツ、アインシュタイン、ジョージ・ルーカス、トーマス・エジソン等もアスペルガー症候群だと言われている。
アスペルガー症候群は世界各国で「精神障害」の範疇に入り、日本でも精神障害者として申請可能。
しかし日本の制度では余程の重度な症状でない限りは、精神障害等級は3級に留まり障害年金の対象外となる。
これは対象となる2級の認定要件が「日常生活に支障あり。必要に応じて他人の助けを必要とする」ことであり、アスペルガーはこれに該当しないとの判断によるものである。
しかし、これは裏を返せば「アスペルガーは日常生活を送れる」ということである。
先述の通り、アスペルガーは自閉症のカナータイプと違い知的能力は平均的な数値に達しているし、これ自体が健康を害する病気という訳ではない(2次障害としてうつ病などになる恐れはあるが)
人の感情を察知できない、言葉を文字通りの意味でしか捉えられないというのも、逆を言えば「言葉通りの意味で確実に捉える」能力に長けているとも言える。
実際、アスペルガー症候群の特徴である「特定分野への驚異的な集中力」は高い専門性を要求される職種では重要な要素であり、社会を支える上で必要な存在でもある。
このような事情からアスペルガーは障害ではなく「特性」と捉えるべきだとの声も近年では少なくない。
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最終更新:2025/12/09(火) 06:00
最終更新:2025/12/09(火) 06:00
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