エス・エヌ・ケイ 単語

エスエヌケイ

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株式会社エス・エヌ・ケイ (SNK) とは、かつて存在した日本のゲーム会社である。

曖昧さ回避
  1. 株式会社SNK - 日本のゲーム会社。本項が母体となって誕生した後継会社である。詳細は当該項目を参照。
  2. 新日本空調株式会社 - 日本の空調機器メーカー。「snk.co.jp」のドメインは同社が保持している。

概要

ゲームシステム「ネオジオ(NEO・GEO/NEOGEO)」で一世を風靡した、アーケードゲーム史にその名を残すゲームメーカー。

愛称およびブランド名の「SNK」として知られているが、当時はアルファベットだけの社名が認められていなかったので正式な社名は「エス・エヌ・ケイ」である。関係の深いADKも同じ事情で正式には「エーディーケイ」だった。

元プロボクサーであり、後に「怒 IKARI」ではラスボスも務める実業家・川崎英吉が神戸の電機会社を買収したことをきっかけに1973年に「新日本企画」として創業。他社のゲーム基盤の生産の下請けを皮切りに、アーケードゲーム業界に参入。

1986年に社名を「エス・エヌ・ケイ」に変更したが、80年代はどちらかというと他社の既存のゲームのアイデアを発展させたり奇抜な演出を取り入れるゲームなどが多く、独自路線を進んだりヒット作に恵まれていた訳でもなかった。

しかし、1990年にADKと共同開発したアーケード用マルチプラットフォーム基盤・MVS(MultiVideoSystem)の販売を開始。翌年に、その家庭用であるAES(ネオジオ)の販売を開始。
MVSはメンテナンス性の良さやソフトを複数セットして1台の筐体で遊べる等の理由からオペレーター側からも好評で、ロングセラーハードとなり、加えて取り回しの良い専用の小型筐体等を、MVSとセットで購入すれば筐体代は無償で引き渡すなどの独自の販売方式によって、爆発的に普及していった。家庭用のネオジオもかなり高額なハードであったが、発売当初はビデオ店でレンタルサービスを行う等独自の普及戦略を展開し、徐々に知名度を拡大していった。そしてその矢先にストⅡに端を発した格闘ゲームブームが到来したことが、更なる追い風となった。

かつてストリートファイター(初代)を開発し、当時はCAPCOMからSNKに移籍していた西山隆志、松本裕司らが中心となり餓狼伝説龍虎の拳が発売され好調なセールスを記録すると格ゲー開発に本腰を入れ始め、以降は各地に普及した自社ハード・ネオジオの利点を生かして、KOFやサムライスピリッツなどシリーズ化するタイトルを次々と発表。最盛期の1996年頃は2,3ヶ月単位で新作を連発。黎明期の格ゲー界において後のゲームで定番となるシステムも次々と発表した。
更にはネオジオランド、ネオジオボウルといった自社経営アミューズメント施設の事業拡大や、キャラクター戦略や自社ブランドを確立して月刊情報誌ネオジオフリークを刊行した他、ラジオ番組やメディアミックス進出も功を奏し、テレビ番組のスポンサー(主にフジテレビ系列)にも名を連ねるなど、一躍大手ヒットメーカーへと発展した。

CAPCOMと共に2D格闘ゲームブームを牽引し支えた人気メーカーだったが、その一方でブームの最中も経営は芳しくなく開発一流・経営三流と揶揄されていたとされる。後年当時のスタッフは「お金の管理をする人がいなかったので、出ていくお金と入ってくるお金がわからなくて、どこから給料が出ていたのか」と述懐している。同氏によれば後継会社のSNKはずっとまともになったらしく、エス・エヌ・ケイ時代を知る現社員の小田プロデューサーが「(今は)働く場所としては、とても快適だと思う」と述べているぐらいなので、つまりそういうことなのだろう。

2001年に倒産、消滅。倒産後に競売にかけられた知的財産権は系列会社のプレイモア(後のSNKプレイモア、現SNK)が落札に成功し、一部のタイトルは倒産後もネオジオの新作ゲームを販売し続け、プラットフォームが変わった現在もシリーズ展開が続いている。

主な作品

格闘ゲーム

  • 餓狼伝説シリーズ
  • 龍虎の拳シリーズ
  • THE KING OF FIGHTERSシリーズ
  • サムライスピリッツシリーズ
  • 風雲黙示録シリーズ
  • 月華の剣士シリーズ
  • 武力 〜BURIKI ONE〜

他ジャンル

  • ASO
  • 怒シリーズ
  • アテナ
  • サイコソルジャー
  • ゴッド・スレイヤー はるか天空のソナタ
  • クイズ大捜査線
  • ラストリゾート
  • パルスター
    • ブレイジングスター
  • ビーストバスターズシリーズ
  • メタルスラッグシリーズ

ゲームシステム・筐体

  • MVS
  • NEOGEO
  • ハイパーネオジオ64
  • ネオミニ

沿革

1973年 新日本企画として創業。
1986年 株式会社エス・エヌ・ケイに社名を変更。
1990年 アーケード用基板「MVS(MultiVideoSystem)」を発売。
1991年 ゲーム機「ネオジオ」を発売。
1998年 携帯型ゲーム機「ネオジオポケット」を発売。
2001年10月30日 倒産し、知的財産権をプレイモア(現SNK)に譲渡する。

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関連項目

  • ADK
  • ゲーム会社一覧

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最終更新:2025/12/06(土) 16:00

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