オープン戦 単語


ニコニコ動画でオープン戦の動画を見に行く

オープンセン

2.8千文字の記事
これはリビジョン 2934368 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

オープン戦とは、

  1. 競技大会における出場資格に制限のない大会のこと。ゴルフやテニスの「○○オープン」はこの意。
  2. 競技大会における非公式の試合のこと。

日本では主に2番の意味であるプロ野球のものを指す。1番の意味である競馬についても触れる。

概要(プロ野球)

毎年春キャンプの終盤からシーズンの開幕前、2月下旬から3月下旬にかけて行われる。主にデーゲームで、序盤は各球団のキャンプ地で、中盤からは各球団の本拠地や地方球場で行われることが多い。MLBにおいては「スプリングトレーニング」がこれにあたる。

キャンプ中に行われる練習試合との違いは、オープン戦になると基本的にルールが公式戦に準ずることである。練習試合では7回や8回で打ち切ったり、後攻チームがリードしていても9回裏まで行ったりもできるが、オープン戦ではそういったことはできない。ただし、オープン戦では延長戦は原則行われず、9回打ち切り(引き分け)である。
また、公式戦では一軍出場できない育成選手もオープン戦は出場することができる。前年に引退を表明した選手の引退試合が行われることもある。

レギュラークラスの選手にとってはシーズンへ向けての調整の場であり、定位置争いや一軍残留争い中の選手にとっては開幕一軍へ向けての最大のアピールの場である。新外国人や、普段は見慣れない若手を見る機会も多く、オフシーズンを経て野球に飢えているファンにとっても楽しみの大きい期間。
オープン戦の勝敗はペナントレースの成績には一切関与しないため、意外なスタメン・交代を見られることも多い。

シーズンへ向けての戦力判断の場ではあるが、オープン戦の結果はアテにならないとはよく言われる。実際、オープン戦で大活躍した若手や外国人選手がシーズンに入ると全く打てなくなったりボコボコに打たれたりして早々とフェードアウトするのはよくある光景。相手チームがデータを取るためにわざと打たせたり抑えさせたりということがあるからである。チーム全体でも、オープン戦で上位に入ってもシーズンでも下位に沈むという展開はありがちである(だいたい暗黒時代の阪神のせい)。

過去にはオープン戦でトーナメントが開催されたこともある。

デーゲームが大半ということもあり、地上波やラジオでは放映自体されなかったり延長なしで途中で終わってしまったりとシーズン中に比べると扱いが悪く、そのチームの地元の地域でもオープン戦を最後まで見ることは難しい。
オープン戦も視聴したい場合は衛星放送やネット配信などを事前に契約しておくことを勧める。

3位と最下位の呪い

近年、「オープン戦3位と最下位はシーズンで苦戦する」というジンクスがまことしやかに囁かれている。

オープン戦最下位のチームは、2009年から2019年まで11年連続Bクラス。うち最下位5回

  • 2009年最下位:阪神タイガース→4位
  • 2010年最下位:横浜ベイスターズ→最下位
  • 2011年最下位:横浜ベイスターズ→最下位
  • 2012年最下位:阪神タイガース→5位
  • 2013年最下位:中日ドラゴンズ→4位
  • 2014年最下位:東京ヤクルトスワローズ→最下位
  • 2015年最下位:広島東洋カープ→4位
  • 2016年最下位:中日ドラゴンズ→最下位
  • 2017年最下位:読売ジャイアンツ→4位
  • 2018年最下位:阪神タイガース→最下位
  • 2019年最下位:北海道日本ハムファイターズ→5位

まあ、調整の場とはいえオープン戦で結果が出ないチームがシーズンでも結果が出ないのは、単純に戦力不足で当然の結果とみることもできる。なおこの11年の前後・2008年と2020年はともに読売ジャイアンツがオープン戦最下位からシーズンではリーグ優勝を果たしている。

しかし謎なのは、3位の呪いである。オープン戦で3位になったチームはなぜか最下位に終わる確率が高く、Aクラスに入った場合も大逆転V逸やCS敗退といった不幸が襲いかかる。こちらは2007年から2018年を見てみよう。

  • 2007年3位:東京ヤクルトスワローズ→最下位
  • 2008年3位:福岡ソフトバンクホークス→最下位
  • 2009年3位:広島東洋カープ→5位
  • 2010年3位:東北楽天ゴールデンイーグルス→最下位
  • 2011年3位:北海道日本ハムファイターズ→2位(優勝争いから終盤に大失速)
  • 2012年3位:横浜DeNAベイスターズ→最下位
  • 2013年3位:福岡ソフトバンクホークス→4位(2010年代唯一のBクラス)
  • 2014年3位:読売ジャイアンツ→優勝するも1勝もできずにCS敗退
  • 2015年3位:横浜DeNAベイスターズ→最下位
  • 2016年3位:福岡ソフトバンクホークス→2位(11.5ゲーム差を逆転される歴史的V逸)
  • 2017年3位:オリックス・バファローズ→4位
  • 2018年3位:東北楽天ゴールデンイーグルス→最下位

と、12年で最下位6回と、オープン戦3位は最下位より最下位率が高いという謎の結果が出ていた。2019年3位の東北楽天ゴールデンイーグルスはシーズン3位、2020年3位の阪神タイガースはシーズン2位と、このジンクスは今はもう途切れたと見るべきかもしれないが……?

概要(競馬)

日本の中央競馬で「オープン戦」という場合、基本的には「オープン特別競走」のことを指す。レースの格付けにおいて「OP」と書いてあるレースがそれ。特別っていうことは一般があるんじゃないかって?障害競走では現役で存在するが、平地競走では最後に開催されたのは2021年7月時点で1995年である。そして当初から番組に組み込んでいたのは1983年(グレード制導入前)まで。

オープン競走は定義上はすべての馬が出走できるレースのことだが、実際のオープン特別競走は基本的にレースごとに馬齢などによってある程度の出走資格が定められている。

格付けとしては、収得賞金1600万円以下の馬のみが出走できる「条件戦」と、GⅠ・GⅡ・GⅢのいわゆる「重賞」の間に位置するレースである。というか、定義上は重賞もオープン競走の一種ということになるので、オープン特別競走とはオープン競走のうち重賞の格付けを得られていないレースというのが正確な定義だろう。収得賞金が1601万円以上となった馬は「オープン馬」となり、重賞も含めたオープン競走にしか出走できなくなる。

なお、未勝利・未出走馬に関しては、出走にあたり以下の制限がある。

  1. 2歳秋季の重賞には出走不可
  2. 3歳のオープン(重賞含む)には、原則出走不可(例外あり)
  3. 3(4)歳以上のオープン・3勝クラスには出走不可

一部のオープン特別競走では、1着や2着に特定の重賞への優先出走権が与えられる(アネモネステークス→桜花賞、若葉ステークス→皐月賞など)。また2019年からはオープン特別競走の一部に「リステッド競走(L)」という、重賞に次ぐレースという格付けが与えられるようになり、収得賞金が他のオープン特別競走より高めに設定されるようになった。

関連動画

関連項目

  • プロ野球
  • 競馬

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
とらねずの人[単語]

提供: nikumisocake

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/10(水) 22:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/10(水) 22:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP