ガールズ&パンツァードリームタンクマッチ

ガールズ&パンツァードリームタンクマッチ（以下ガルパンDTM）とは、２０１８年２月２２日にバンダイナムコより発売されたPS4専用ソフトである。ジャンルは戦車アクション。オンライン対戦可。全年齢対象。

２０１９年２月２１日には、NintendoSwitchにて「ガールズ＆パンツァードリームタンクマッチDX」が発売された。Switchの本体の機能を活かしたローカル対戦機能と新モード「戦車道祭」が追加された他、最終章第１話の内容を反映し、BC自由学園の戦車とマリー達車長、更にオフライン限定だが１０式戦車の追加、新しいマップ、一部フルボイスのものを含むエクストラミッションの大量追加、前作で顔出しが出来なかった車長全員の顔出し化とチャットボイスの追加、一部キャラの車長昇格、戦車や支援カードの調整など様々な要素が追加されている。

またPS4版も有料アップデートにてローカル対戦以外の全ての追加要素を購入可能な他、PS4proのみ60FPSでのプレイが可能となっている（以後、DXから追加された要素についてはPS4版も同等として記述する）。

概要説明作戦です！

本格的＆爽快な「ガルパン」らしい戦車アクションとして発売。
また本作以前に「ガールズ＆パンツァー戦車道極めます！」がvitaで発売されている。こちらはジャンルや方向性はガルパンDTMと同じだが、テレビアニメ版のストーリーをメインに据えているのに対し、今作ガルパンDTMは劇場版をメインとしている。

プレイヤーは劇場版を追体験できる「感想戦モード」、各学校を選んで行う勝ち抜き戦「争奪戦モード」、５対５の最大１０人で争う「オンラインバトル」、巨大ボコをボコボコにできるテレビ版のストーリーを体験したり、指定された条件で戦う「エクストラミッション」が存在、自由に設定を組むことができる「フリーマッチ」がある。無論お馴染みの「フラッグ戦」や「殲滅戦」などの勝敗条件や、撃破された車両には白旗が挙がったり、戦車でドリフトしたりと「ガルパンらしい」アクションゲームとなっている。

感想戦

劇場版の後日談として、「エキシビションマッチ」と「大学選抜戦」を振り返っていくモード。他校の生徒達も全員が大洗に集結し、それぞれの目線で試合を振り返りながらその場面ごとの車長と戦車を操作して追体験していく。当然ながらフルボイスの為、「劇場版のキャラクターコメンタリー」とも言えるモードである。

当然ながら劇場版の再現に力を入れており、知波単とアヒルさんチームが沼地でアヒルの風船を被った状態からスタートしたり、ボカージュ迷路であんこうとカメがルミを翻弄する所ではCV33がレールの上にいる等の小ネタも仕込まれている。

争奪戦

各校を選んで５回の勝ち抜き戦を行うモード。対戦相手とマップ、ルールは毎回ランダムで決定される。

開始時と試合の前後、幕間と負けた時にそれぞれフルボイスでの掛け合いが用意されている。一言だけではなく結構なボリュームで会話がある為、どの組み合わせも必見。負けた時は何連勝したかでそれぞれ内容が違うというこだわりっぷりである。

似た者同士な副隊長達、相変わらずみほにそっけないエリカ、高校時代に勝てなかった王者黒森峰に今一度挑むことになったバミューダ三姉妹の心境等、公式で一度、もしくは再び見てみたかったと誰もが思うような掛け合いも沢山収録されている。

クリアすると各校の隊長車とルクリリ等の一部車長が使用可能になり、専用の描き下ろし絵がいつでも閲覧可能に。ただし継続高校のみ、まだ発売された当時はBT-42が一輌とミカ・アキ・ミッコの３人以外の詳細が不明の為、たった１輌でクリアしないといけない為非常に難易度が高い。

エクストラミッション

設定された条件をクリアしていくモード。一部は使用車両も指定されている。

TVアニメ版とアンツィオ戦を再現した内容のものや、大洗に突如現れた超巨大ボコを倒す、ローズヒップのクルセイダーで時間内にゴール等のユニークなものも。一部のミッションはクリアすると車長や戦車も解禁される。

難易度が普通・上級・超上級の３段階あり、当然高い程難しくなるがクリア時に手に入る生徒や支援カードのレアリティも高いものになる。

DX版では更に種類が追加された他、BC自由学園、蝶野亜美、お銀のミッションはそれぞれフルボイスになっている。ただしサメさんチームはお銀のみで、他の４人はいない。何故だ・・・

戦車道祭

DXから追加。

自分の使う戦車と相方を決めて、３２人でトーナメント形式で戦い、優勝を目指すモード。戦う相手はランダムで決まり、勝利すると相手チームから一人を選んで仲間にすることが可能で、最初は２vs２で始まるが決勝戦は５vs５の試合となる。イメージとしては「リボンの武者」に登場した「大鍋」が近い。

ただし決勝戦に勝利しても優勝とは限らず、１０式戦車に乗った蝶野教官が乱入してくることがある。あんたJK相手に何してんだよ・・・驚異的な性能をしており、装甲は硬いわ攻撃はアホみたいに強いわ砲塔の旋回速度は異次元だわと、我が国を護る現代戦車の強さをこれでもかと見せつけてくれる。とは言え５vs１なので、無理をせず仲間に頼るのも一つの手だろう。

オンラインマッチ

最大で５vs５、１０人でのオンライン対戦が可能。

「カジュアルマッチ」は所謂ランクマと呼ばれるもので、勝敗に応じてクラスが増減する。ただし切断のペナルティが無かった為、現在ではクラスはただの飾りに等しい。

「カスタムマッチ」は部屋を建てる人がマップやルール、試合時間を自由に設定可能。

かつては試合が始まらない、すぐ人が落ちる等のシステム面での不具合の多さに加え、車輌や車長の性能格差が非常に大きく、DXになるまではBT-42・KV-2・パーシング・ヤークトパンター等、極一部の強い戦車しかいないということも珍しくなかった。しかし現在は（以前より）不具合の解消、強すぎた戦車の修正と他の戦車の強化によって車両間の格差は無くなり、好きな戦車で遊んでも性能差を感じることは無くなった。

発売当時から２０１９年１０月の現在でも連日オンライン対戦は賑わっているが、やはりガルパンおじさんの年齢層故か平日の昼間は人がいない。やるなら夜に集まろう。

戦車倉庫

本作の特徴として、戦車と乗員の自由なカスタマイズが用意されている。戦車や車長は特定のミッションをクリアすると、乗員はエクストラミッション等をクリアする度に解禁される。

カラーリングやデカールを自由にカスタムすることも可能。これはオフラインの各モードでマップに配置されているボコを撃ちぬくと取得できる。虹ボコなどの「レアボコ」からしか出ないものも。

ちなみに、ボコの発見時と撃った後にも車長と乗員の掛け合いが設定されており、それぞれがボコに対してどう思っているか知ることが出来る。

勿論、痛戦車を作ることも出来る。ヒヤッホォォォウ！最高だぜぇぇぇぇ！！

乗員のカスタマイズとしては、TVアニメ及び劇場版に登場したキャラクターから好きなように組み合わせ、オリジナルチームとして「エクストラミッション」「戦車道祭」「フリーマッチ」「オンラインバトル」に望むことも可能。ただし、車長として選べるのは各学校の隊長、車長、そしてゲームを勧めていくことで選択可能なあんこうチーム全員であり、他の子達は乗員のみ。（早期購入特典として配布されたあんこうチーム冬服ver.は序盤から使用可能）。DXからは新たに河嶋桃・オレンジペコ・アッサム・アキ・ミッコ・マリー・安藤・押田・蝶野亜美も車長として選択可能に。

乗員の各キャラクターにはそれぞれに戦車の性能を底上げする能力値が設定されており、長所を伸ばすも短所を補うもその人次第。更に「コンビネーション」というキャラ同士の組み合わせで発動する効果があり、それによって性能上昇の恩恵を更に受けることが出来るのだが、同じ学校、チームだけでなく原作で他校、別チーム、別戦車の組み合わせでも発動するようになっており、因縁やゆかりのある組み合わせ、顔が似てる組み合わせなど様々である。DXからは出身地、ドラマCD、戦車道のよこみち等からも出展が追加されており、膨大な数に上る。

また、あんこうチームやチャーチルの３人のように、アニメと同じチーム構成の車長と乗員にすると、試合中に車長の台詞に対して掛け合いをしてくれるようになる。華なら射撃、優花里なら装填等の各アクションに反応してくれる。

「支援カード」というものも用意されていて、各戦車に１つだけ装備出来る。もくもく作戦やアリサの偵察バルーン、カバさんチームのマカロニ作戦ツヴァイ等、所謂アイテムである。

つまりは、自分だけのオリジナルの戦車とチームで戦車道が出来るのだ。ヒヤッホォォォウ！最高だぜぇぇぇぇ！！ただし、コストという概念があり、それを超える組み合わせは出来ないようになっている。コストの上限は戦車ごとに初期値が設定されており、オフラインの各モードやオンラインのカジュアルマッチ・イベントマッチ等を行ってレベルが１上がるごとに１上昇する。乗員や支援カードにも☆1～☆3のレアリティが設定され、高いほど高性能だが必要なコストも多い。どう乗せるかは計画的に。

戦車ゲームとして

基本的な操作は左スティックで操縦、右スティックで照準の操作となっている。基本的な部分はWorld of Tanksを想像してもらえれば分かりやすいだろう。

射撃をする度にリロードされるが、バーの途中の四角い部分でタイミングよくボタンを押すと「クイックリロード」が成功し、瞬時に装填が終了する。ただし失敗すると押さなかった時より時間が掛かる。

砲弾は速度に優れる「徹甲弾」と、速度は遅いが履帯を切りやすい「榴弾」が戦車ごとにそれぞれ設定されており、切り替えは不可。ただし支援カードで「新型砲弾」を使用すれば回数限で攻撃力が上昇する為、一種の課金弾みたいなものとなっている。

これだけだと非常にシンプルな戦車ゲームに見えるが、そこは戦車がフィクション的な動きをするガルパン。停止状態から一気に加速する「ブーストダッシュ」、一定の速度で使用可能な「ドリフト」、一部戦車がドリフト中に１８０度ターンする「ナポリターン」等、戦車とはなにか？と思いたくなるようなスピーディーなアクションが多数搭載されており、他の戦車ゲームと一線を画す爽快なゲームスピードとなっている。要するに戦車アクションゲームである。

ドリフト中は攻撃力も上がる為、「ドリフト撃破」はこのゲーム最大の特徴であり華。ロックオン機能も搭載されている為射撃が苦手な人でも安心だ。

他の戦車ゲームにはなかなか見ない点として、隊長が使用可能な「パンツァーハイ」、車長が使用可能な「スキル」が存在する。アクティブゲージと呼ばれるものが貯まると使用可能で、パンツァーハイは５秒間無敵、自動装填、弱点可視化が発動する。要は必殺技みたいなもん。スキルは各車長ごとに異なる特殊効果が発動する。防御力上昇や一定条件下での攻撃力の大幅上昇などがある。キャラによってはもくもく、バルーン等の原作再現をしたものも。

ルールは原作と同じく「殲滅戦」と「フラッグ戦」。ただしオフラインではどちらのモードでも自分の車輌が撃破されると即ゲームオーバーとなっているのでご注意を。オンライン対戦では「殲滅戦」は乗員コストとはまた別に設定された車輌コストが１０００を超えるまで再出撃可能で、「フラッグ戦」はフラッグ車以外は何度撃破されても再出撃が可能。

要するに

とかまあ色々説明したけどつまり、劇場版の追体験、フルボイスの豊富な会話、ガルパンらしい戦車アクション、自由なカスタマイズ要素等が揃っている。

ガルパンDTMはいいぞ

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関連項目

• ガールズ&パンツァー
• 戦車道
• ガルパンはいいぞ
• PS4