グリード(仮面ライダーOOO) 単語


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グリード

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グリードとは、特撮ドラマ『仮面ライダーOOO』に登場する上級怪人軍団である。

虫:その概要…開放しろ。

800年前に人間の欲望によって誕生した生命体。
身体はオーメダルで構成されており、コアメダルを核、セルメダルが細胞の役割を果たしている。

原則としてコアメダルのカラー(属性)ごとに1人のグリードが存在し、自身の属性のメダル9枚を所有した状態が完全体である。当初はコアメダルが揃っていない不完全な「セルメン」と言う状態(一部、装甲等が欠けている)で復活。

完全体になる為にアンク=オーズのコアメダルを付け狙う他、パワーアップのためにセルメダルの生産・吸収を目論んで暗躍する。

人間の欲望をセルメダルで開放することによってヤミーと呼ばれる怪人を生み出し、ヤミーを経由する事でセルメダルを獲得する能力を持つ。
事実上、『セルメダルを獲得するためには人間に依存しなければならない』という欠点を抱えており、いわゆる幹部怪人ながら、『人間に危害を加える事が目的ではない怪人』である。(ぶっちゃけ人間はグリード同士の抗争に巻き込まれたようなもの。)

ただしヤミーは母体となった人間の欲望のままに、時には本人の意思とはかけ離れて暴走する事もあるため危険である事に変わりはない。

グリードの目的は「完全体になること」及び「自身の欲望を満たす事」であるが、欲望を満たす為の感覚や器官が退化しており、決して満足する事が出来ないと言う致命的欠陥も抱えている。
このため、グリードが完全体になれば、後は決して満足できない欲望のまま、最後には世界を破滅させてしまうといわれている。

言ってしまえば「メダル怪人」であり、ダメージを受けるとメダルが身体からボロボロこぼれる。大ダメージを受けたりすると自身の核であるコアメダルも放出してしまい、装甲の部分が減ったりする。トラクローも(メダル的な意味で)弱点。……ホントダヨ。

復活当初、グリードの多くは怪人体のまま、拠点もなく活動していたが、その悪目立ちする外見がネット上にアップされて動向を掴まれてしまったため、程なく人間に擬態して活動するようになった。
こうしたお茶目な描写も少なからずあり、にっくき悪の幹部と言う印象はちょっと薄めである。むしろ得体が知れないのは会長とかの方。

メンバーの中には暴走する奴もいるが、一部の奴がストッパーになっているようで何となく家族っぽい。

  • ウヴァ:父親
  • メズール:母親
  • カザリ:長男?
  • ガメル:末っ子
  • アンク:家出息子
  • アンク(ロスト):家出息子の生き分かれた双子の弟
  • 恐竜グリード(真木):養子

ただし、自身の欲望のみのために活動しているのはどいつもコイツも変わりなく、オーズ側についたアンク以外のグリードも決して一枚岩とは言えない。

猫:なんとかしてよね、このメンバー構成

  • アンク
    炎属性の鳥類の王。既に記事があるのでそちらを参照。
  • ウヴァ
    雷属性の昆虫の王。ファンからの通称はウヴァさん
    短気で浅慮な性格のため、アンクやカザリ等に上手くやり込められてしまう事が多く、損な役回りの多いグリードである。
    中盤ではその辺りを学習して、目立ちやすい行動は極力避け、密かに大量のセルメダルを貯め込むなどの計画性も発揮したが、結果として報われたためしはあんまり無い。
    普通、グリードはコアメダル1枚だけになるとグリードとしてまともに存在する事ができないが、ウヴァはコア1枚だけになっても明確に自分の意思を持ち、人間にとりつくなどすれば行動する事ができる。また、意識を内包したコア1枚と十分なセルさえあれば蘇生する事もできる。
    こうした特性は、虫のしぶとさが現れているのかもしれない。
    そのしぶとさもあってか、他のグリード達が次々と仮面ライダー達に撃破される中、アンクを除いたグリードの中で唯一最終回まで生き残り、完全体となった事でついに圧倒的な強さを見せつけるが、真のタトバコンボになったオーズには全く歯が立たず窮地に追い込まれてしまう。
    最終的には、真木に意図的に大量のコアメダルを投入され暴走させられてしまい、グリード暴走体に変化した事でウヴァと言う個が消滅。
    最後まで報われることなく哀れな最後を遂げたものの、ファンからの見方は悲劇のキャラと言うよりは……。その親しみ易い通称がすべてを物語っていると言える。
  • カザリ
    風属性の猫科(ライオン、トラ等)の王。
    グリード1の知略家であり、グリード勢のブレイン的存在。ただし自身も密かに人間と接触する等当初から策を巡らせ暗躍しており、他のグリードを利用したり出し抜いたりといった事も度々で、その底の見えない心中はグリードからも危険視されるようになる。
    よく言えば慎重派だが、アンク等からはその立ち回りを「臆病」と評される。
    最終的には他のグリードからメダルを奪い完全体に覚醒したが、プトティラコンボとの戦いで意識を内包したコアメダルにダメージを受け弱った所をグリードと化した真木にトドメを刺される。グリードの暴走を求める真木にとって、暴走を避けて行動する慎重派のカザリは既に用済みだったのである。
    彼が消滅した場所は町並み。若者達の楽しみを味わいたかったようだ。
  • ガメル
    地属性の草食動物の王。
    甘えん坊で無邪気。メズールが大好き。パワーと防御力はグリード随一。
    性格はまるで小さい子供のようだが、メズールがオーズにメダルを奪われ、重症に陥った時は自分の大切なコアメダルをメズールにあげようとしたり、オーズのトドメは自分でさそうとするなどメズールのためなら強い信念を持つ。
    最期はメズールの復活のためにコアメダルを集めるものの、真木によってヒビを入れられていたコアをバースが破壊、愛するメズールのコアの側にアメを置き、消滅。
    最後までメズール事を一途に想い続けた最も愛に生きたグリードである。
    やったか?!→やっていないの法則を自分の体で壊したという快挙を持っている。
  • メズール
    水属性の海の生き物の女王であり、グリード唯一の女性。怪人体のCVがゆかな。エロい。
    常にガメルを愛でて可愛がっているが、グリードは愛情を感じる能力が退化しているため、その行為はいわば偽りの愛情に過ぎない。
    グリード4人の中では一番防御力が低く、ラトラーターコンボのライオディアス一発で4枚もメダルを奪われた事がある。
    グリードの中でもめ事があった際は仲裁したり、自分のヤミーのセルメダルを平等に他のグリードに分け与えるなどグリードの良心的・ストッパー的存在だったが、真木に「偽りのごっこ遊びの愛情などいらない」と言われあせり始める。
    完全体になり、人並みの「愛情」を味わおうと恋人や旦那、子供がいる女性を手当たりしだいに浚って愛を感じるが、オーズの捨て身の攻撃によりシャチメダルが粉砕。
    その後、自分が「偽りの愛情」をそそいでいたガメルに看取られ消滅。
  • アンク(ロスト)
    アンクの肉体と魂が別々になった際に生まれたもう一人のアンク。CV:入野自由。
    性格はアンクとは真逆で素直な子供のような性格をしていたが、時間がたつにつれ成長していき、ガメルが一緒に遊ぼうと誘った瞬間「邪魔だよ!」といきなりガメルに攻撃したり、仲間のグリードが結束してオーズ相手に戦っている間自分は安全地帯で見物したり、とオリジナルアンクのようにずる賢く傲慢な性格になった。
    完全体に戻るついでに映司が持つアンクに託されたタカメダルと紫のメダルを狙うが、プトティラコンボとの死闘の末に自分の意識を宿したコアをメダガブリューで破壊され消滅した。
  • ギル / 真木清人 / 恐竜グリード
    ギルは『MOVIE大戦CORE』で登場した無属性の恐竜の王。
    TV本編ではギルは登場せず、ドクター真木が持ち出した鴻上の私物のオーパーツを開放し、内部に入っていた紫色のコアメダルを吸収して恐竜グリードとなった。
    その目的はグリードの暴走による世界の終末。最終的にオーズに追い込まれたウヴァに大量のコアメダルを投入し、暴走させることで世界を終末に導こうとし、メダルの数が大差であるにも関わらずセルメダルを大量に吸収したプトティラコンボとアンクを圧倒、大量のセルメダルを用いたグランド・オブ・レイジも耐え切る。
    しかし、アンクの意識を宿したタカ・コアを含むコアメダルで変身したタジャドルコンボで形勢が逆転。タジャスピナーによる紫のメダル7枚分のギガスキャン「ロストブレイズ」で発生したブラックホールに飲み込まれ終末を迎えた。
  • 映司グリード / 火野映司
    中盤で紫メダルが体内に入り込む事で体が徐々にグリード化。ヤミーやグリードの気配を察知する等の能力を得るが、味覚が消失するなど肉体自体がグリードに近づいていった。また、本人の意志にかかわりなくプトティラコンボに変身してしまうなど、暴走の危険をはらむ状態となっていた。
    終盤はある程度制御が可能になったものの、意図的に真木にメダルを投入されて暴走を誘発させられ、ついには恐竜グリードの怪人体に変貌してしまう。
  • ノブナガ/鎧武者怪人
  • 映画『MOVIE大戦CORE』内の『仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望』で登場。
    織田信長のミイラの遺伝子を基に最新の科学技術とセルメダルによって生成された「人造グリード」ともいうべき存在。
    町に出没しては、自身を夢半ばにして死に追いやった部下たちの子孫を虐殺していたのだが、ドクター真木が投げたサソリ・カニ・エビのコアメダルを吸収して完全体へと成長した。
  • ショッカーグリード
  • 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』で登場。
    悪の秘密結社ショッカーが独自に制作したコアメダル「ショッカーメダル」にアンクが落としたセルメダルを吸収して誕生した「人造グリード」。 コアメダルの製造元の関係で所謂「ショッカー怪人」として分類されているが、同時にグリードでもあるので、便宜上この記事でも扱う。
    外見はショッカーの旗である鷲ではあるのだが、目と右肩からゲルショッカーの象徴であるヘビが突き出ている事から、モチーフはゲルショッカーの旗がモチーフとされている。ショッカーの理想を至上とする思考の最強のショッカー怪人でダブルライダーを敗北までに追い込む程のすさまじいパワー・能力を持つ。
  • 錬金術師ガラ/ガラ怪人態
  • 映画『劇場版 仮面ライダーOOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』で登場。
    800年前にグリード達を作り上げた張本人にして「無限を越えた存在のオーズへと昇華させ世界を滅ぼして新世界を創造する」ことを野望に抱く錬金術師。
    「失われたメダル」といわれている爬虫類系のメダルと共に眠りに就いていたが、鴻上ファウンデーションによる発掘調査を利用し現代に復活。 復活時には体が無い状態で、たまたま通りかかった若葉五月の身体を乗っ取り、肉体を失った自身の器として利用していた。
    物語終盤では中世の錬金術で用いられる蒸留器をモチーフとした人型のワイバーンを模した所謂「疑似グリード」と扱われる怪人態に変化した。
  • 仮面ライダーポセイドン
  • 映画『MOVE大戦 MEGAMAX』の『仮面ライダーオーズ アンク復活と未来のメダルとつながる希望』で登場。
    水恐怖症の青年である湊ミハルがポセイドンドライバーを用いて変身した仮面ライダーだが、40年前から時空を超えて大量に現れたオーメダルを取り込んでしまい「仮面ライダーの姿をしたグリード」として覚醒。
    覚醒後はそのままミハルの意識を乗っ取ってしまい、2011年にタイムスリップし本能のままに暴れまわっていた。

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