コケ(スペインのサッカー選手) 単語

コケ

4.1千文字の記事
これはリビジョン 3377162 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

コケことホルヘ・レスレクシオン・メロディオ(Jorge Resurrección Merodio, 1992年1月8日 - )とは、スペインのサッカー選手である。
スペイン ラ・リーガのアトレティコ・マドリード所属。サッカースペイン代表。

ポジションはMF。176cm73kg。利き足は右足。

セビージャFC所属のコケ(Coke)ことホルヘ・アンドゥハル・モレノとは別人である。

概要

スペインのマドリード出身。2000年から20年以上所属しているアトレティコ・マドリードのバンディエラであり、クラブの公式戦歴代最多出場記録保持者でもある。

中盤ならどこでもこなせるユーティリティなプレーメーカーであり、ディエゴ・シメオネ監督が就任して以降のアトレティコではチームの心臓として絶対的な信頼を得ている。2度のラ・リーガ優勝。2度のUEFAヨーロッパリーグ優勝などタイトル獲得にも大きく貢献。

スペイン代表には2013年にデビューしており、しばらくは控えの時期が続いたものの、シャビやアンドレス・イニエスタら黄金期のメンバーが去った後のラ・ロハの中盤で貴重なベテランとなっている。

ちなみに、現在レアル・マドリードに所属するフラン・ガルシアは従兄弟にあたる。

経歴

スペインのマドリードに生まれ、マドリード市内のバジェカス地区で育った。サッカーを始めた理由は兄ボルハがサッカーをしていたからである。

2000年に8歳でアトレティコ・マドリードのユースへ入団。2008年にセカンドチームであるアトレティコ・マドリーBに昇格。2009年にはトップチームに昇格し、17歳にしてプロデビューを果たした。以降2011年まで二重登録でプレーし、アトレティコ・マドリードBでは66試合7得点を記録した。

2012年にディエゴ・シメオネ監督が就任すると、強度を重視するスタイルとなったクラブの中盤をオーガナイズするプレイヤーとして重宝されるようになる。2011-12シーズンには自信にとって初のビッグタイトルとなるUEFAヨーロッパリーグ優勝に貢献。さらに2012-13シーズンはコパ・デル・レイを優勝。

2013-14シーズンは、夏にFCバルセロナからオファーを受けるも拒否し、6年契約を新たに結ぶ形でアトレティコに忠誠を誓う。この年はキャリアハイといえるパフォーマンスを披露し、主将のガビと共にバルサ、レアル・マドリードと激しい優勝争いを繰り広げるチームを牽引。10月のリーガ月間最優秀選手に選ばれ、シーズン終了時には自己最高の7ゴール17アシストを記録。2014年4月9日のUEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝のバルセロナ戦でのCL初ゴールが決勝ゴールとなり、アトレティコを1974年以来の準決勝進出に導く。リーグ最終節のバルセロナ戦では90分間プレーをし、18年ぶり10度目の優勝に貢献。

2015-16シーズンは、11月半ばまでは得点もアシストも無かったが、結局12アシストを記録し、シーズンのアシスト記録更新する。2017年5月24日にはアトレティコと2024年までの7年契約を新たに結ぶ。2017-18シーズンには二度目のEL優勝を経験。2018-19シーズンのラ・リーガ第20節ウエスカ戦では1ゴール1アシストの活躍を見せ、自身の史上最速でのクラブ公式戦通算400試合出場に花を添える。

2019-20シーズンより、ディエゴ・ゴディンの後を継ぎ、アトレティコのキャプテンを務めることになる。2020年11月26日のCL、ロコモティフ・モスクワ戦に出場し、クラブ史上初めてヨーロッパの大会100試合の出場を果たす。

2020-21シーズンはポジションをピボーテ(アンカー)に移し、これまでのハードワークを売りとするスタイルからボールを配給するプレースタイルにシフトしていく。コケがピボーテに定着したことでこれまでチームの課題だったボールを保持したときの攻撃が改善され、リーグ戦37試合に出場してクラブの7シーズンぶり、シメオネ政権2度目のラ・リーガ制覇に大きく貢献。なお、2021年5月12日のレアル・ソシエダ戦でアトレティコでのクラブ公式戦通算500試合出場を達成。

2022年10月1日、ラ・リーガのセビージャFC戦にて、73分までプレーしたことでアデラルドの保持するクラブ公式戦出場553試合を塗り替える554試合出場を達成し、クラブの歴代公式戦最多出場選手となる。

2024-25シーズンは2024年8月25日のラ・リーガ第2節ジローナ戦で3シーズンぶりにゴールを決める。2024年11月26日に行われたACスパルタ・プラハ戦でCL100試合出場を達成。2025年2月に負傷によって離脱したこともあってスタメンから外れることが多くなるが、終盤には定位置を取り戻している。

スペイン代表

2008年にスペインU-16代表に出場。2009年にはU-17代表としてFIFA U-17ワールドカップに出場するが、準決勝のナイジェリア戦では、ハードワークによる脱水症状で熱中症に掛かり、試合中に担架で運び出されるという出来事があった。2010年からはU-20スペイン代表としてプレーし、2011 FIFA U-17ワールドカップではベスト8に進出している。

2011年よりU-21スペイン代表に選出され、2012年にはU-23代表としてロンドンオリンピックに出場。2013年のUEFA U-21欧州選手権では主力としてスペインの優勝に貢献。大会の優秀選手にも選出されている。このときのU-21代表にはダビド・デ・ヘア、イスコ、アルバロ・モラタ、イニゴ・マルティネス、アシエル・イジャラメンディらがいた。

2013年8月14日には、エクアドルとの親善試合でスペインのフル代表に21歳でデビューする。当時はシャビ、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケツ、ダビド・シルバといった顔ぶれが揃っていたことから中盤のレギュラー獲得とはならなかったが、次代のスペインの中盤を担う存在として期待され、継続して代表メンバーに名を連ねる。

2014年6月には2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会のメンバーに選出される。第2戦のチリ戦で途中出場し、第3戦のオーストラリア戦ではスタメンで起用されるが、チームはグループリーグで敗退。
2016年のEURO2016では1試合のみの出場に留まる。

2018年6月の2018 FIFAワールドカップ ロシア大会にも出場。初戦のポルトガル戦はセンターハーフでスタメンとして出場するが、第2戦と第3戦はスタメンを外れ、第3戦は出番が無かった。ラウンド16のロシア戦では不調のイニエスタに代わってスタメンに返り咲き、120分間を戦い抜く。しかし、PK戦では3人目のキッカーとして登場するも失敗し、スペインはここで敗退となる。

ルイス・エンリケが代表監督に就任してからは、若手を抜擢する方針の影響により長らく代表から遠ざかる。2020年10月11日のオランダ戦で2年ぶりに代表に復帰し、この試合で初めて代表のキャプテンを務める。その後は再び代表の常連メンバーとなり、2021年6月のEURO2020のメンバーにも選出。インサイドハーフのレギュラーとして準決勝までの全6試合に出場し、スペインのベスト4進出に貢献。

2022年11月の2022 FIFAワールドカップ カタール大会で3大会連続のワールドカップ出場を果たす。しかし、若いペドリとガビの台頭もあって初戦と第2戦に途中出場したのみで、チームもラウンド16で敗退。

個人成績

シーズン クラブ リーグ 試合 得点
2008-09 アトレティコ・マドリードB セグンダB 28 3
2009-10 アトレティコ・マドリードB セグンダB 25 2
アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 4 0
2010-11 アトレティコ・マドリードB セグンダB 13 2
アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 17 2
2011-12 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 25 2
2012-13 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 33 3
2013-14 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 36 6
2014-15 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 34 2
2015-16 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 35 5
2016-17 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 36 4
2017-18 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 35 4
2018-19 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 30 3
2019-20 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 32 4
2020-21 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 37 1
2021-22 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 31 1
2022-23 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 33 0
2023-24 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 35 0
2024-25 アトレティコ・マドリード ラ・リーガ 32 1

プレースタイル

正確なパスと足もとの技術を有するが、球ばなれが良く、左右の中盤でプレーする、運動量豊富で中盤のダイナモ的存在。フリーキックの精度も高く、多くのチャンスを作り、数多くのアシストを記録している。ユーティリティー性が高く、両サイド、セントラル、ピボーテ、トップ下で安定したプレーを見せる。

左右両足から繰り出される長短繰り混ぜた正確なパス、特に正確無比なサイドチェンジは魅力的。細かいボールタッチで相手のプレッシングを剥がす技術も持ち合わせている。

また、シメオネサッカーで長年揉まれてきただけのことはあり、プレーの強度が高く、中盤で相手に厳しくプレッシャーをかけ続けることができる。少なくとも強度と運動量だけならシャビやイニエスタを上回っている。

関連動画

関連項目

  • サッカー
  • サッカー選手
  • スペイン
  • サッカースペイン代表
    • シャビ
    • アンドレス・イニエスタ
    • ダビド・シルバ
    • セルヒオ・ブスケツ
    • ペドリ
  • アトレティコ・マドリード
    • ディエゴ・シメオネ
    • ダビド・デ・ヘア
    • ラダメル・ファルカオ
    • ジエゴ・コスタ
    • アントワーヌ・グリーズマン
    • ルイス・スアレス
  • こけ - 苔
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/11(木) 00:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/11(木) 00:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP