『サガ3時空の覇者 Shadow or Light』とは、スクウェア・エニックスより発売されたニンテンドーDS用RPGである。
2011年1月6日発売。定価は5,980円。
かつてスクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームボーイ用RPG『時空の覇者 Sa・Ga3 [完結編]』のリメイクである。リメイク元となる『時空の覇者 Sa・Ga3 [完結編]』はこれまで一度も移植やリメイクをされたことがなく、これが初めてのリメイクとなる。
前作(両方の意味で)の「Sa・Ga2 秘宝伝説」は元から名作と言われていたため原作を出来る限り生かしながらDSでリファインしたのに対し、こちらは元となる「時空の覇者 Sa・Ga3」が所謂サガシリーズの主要スタッフが係わっておらず(ロマサガを作っていた)、その関係かレベル制やMP制などサガらしくなく普通のRPGに近い作品であった。
そのため、今回は前作と対照的に「全部変える」と言わんばかりの勢いでシステム面を悉く入れ替え、ストーリーの大筋は残っているものの全く違うゲームに進化している。
まず、基幹部分は前作Saga2GODつまりは所謂GB版Sagaシリーズのシステムに改められ、その上で元のサガ3の種族変化や、技や連携などのロマサガ以降のシステムなどをミキシングしたもになっている。
また、戦闘中にリアルタイムに成長するというこれまで以上にアクティブなステータス成長をする。
当時のサガ3に対する「どうしてこうならなかった」であり、そのサガ3が「どうしてこうなった」という作品である。
はるか昔。
神「ソール」は異次元の神々と争い、
戦闘機「ステスロス」を使い共に封印した。時が過ぎ、突如謎の巨大な「水瓶」が出現した。
水瓶は大量の水と魔物を吐き出し続けた。未来では、世界は滅びの危機に瀕していた。
未来人のデューン達3人が使命を帯びて過去へと送られた。
歴史を変え、世界を救うために。過去・現在・未来、時を超え、
時空をも越える壮大な物語が始まる。公式サイトより引用
基本的にGBサガとロマサガを折衷したようなシステムになっているが
さらに柔軟性が高いシステムを採用している。
GBのサガシリーズ同様あらゆる武器や魔法には使用回数の制限がついているもの
前作のように完全な使い捨てではなくリチャージ屋で使用回数を有料で補充できるようになっている。
装備は若干普通のRPGの形式に近くなり、本作のキャラは武器を8つまで、魔法辞典(魔道書)を8つまで、防具は一般的なRPGと同じ形式(頭体腕足+アクセサリ2個)でそれぞれ装備できる。
また、得意な系統の武器を使用しているとその武器の熟練度が上がっていく。
また、モンスターの特技も使用できる場合がある。
また、これらとは別に肉を食べたりネジを取り付けることで「特性」を得ることができる。
これらを前提としてシステムについて解説する
GB版sagaシリーズの種族毎に大きく異なる成長システムに、Saga3のシステムをミックスして出来たシステム。
戦闘後に敵が肉やネジを落とす場合があり、それを食べる(装着する)ことで種族自体を変化させることができる。
各種族のステータスは、各人の本来の(人間時の)ステータスと種族毎の特徴の合算で決定される。例えば人間は本来のステータスがそのままにステータスになり、逆にモンスターは素のステータスの反映は僅か5%だけで、ほぼモンスターの種類でステータスか決まる。
(肉を食う) モンスター←獣人←(人間⇔エスパー)→サイボーグ→メカ (ネジを取り付ける)
メカ
これまでのメカと同様裸の状態でのステータスは貧弱極まりない(本来の5%)が、
武器や防具を装備することで能力が大幅に上昇し、防具も装備個所無視で装備できる。
銃や重火器が得意で、弓や爆弾を含む遠距離兵器の威力にボーナスがつく。
魔道書が使えず、魔力がほぼ0固定で装備もで補えないことや、武器の回数消費が2倍になってしまうのが弱点。
サイボーグ
メカと人間を丁度半分ずつにしたような性質を持つ。
そのキャラの本来のステータスが約半分反映され、同時にメカの半分程度の装備効果が受けられる。
大剣や斧を得意とし、HPと力は半分より多く反映されるためHPと力が高い重戦士系のステータスになる。
人間
デューンとシリューの初期状態。
本人の本来のステータスが100%そのまま反映され、装備の効果も普通に出る。
剣及び刀が得意だが、GB版の性質を引き継ぎ得意武器以外でも一応熟練度が上がり技を覚えられる。
尚、自分の属性と反対の肉(ネジ)を食べるとエスパーになれる。
エスパー
ポルナレフとミルフィーの初期状態。
本来のステータスに対して魔力が少し上がるが、力が人間の半分になってしまう。
素早さ依存武器である早剣と弓が得意だが、それ以上に魔法が得意。
自分の属性と反対のネジ(肉)を取り付けると人間になる。
獣人
人間よりHPと素早さに優れる。防御は低いとは言うが防具は人間と同じ効果が得られるので問題なし。
サイボーグと異なり人間とモンスターの中間と言うわけではなく、基本的に人間に近い性能である。
体術や槍を得意とし、体術は使用回数が多い上値段が安いためあまりお金がかからないのが魅力。
尚、モンスターから変身するとモンスターの特技を引き継げる時がある。
モンスター
これまでのモンスター同様、モンスターの種族毎の固有の値で大体のステータスが決定し
そこに本来のステータスが5%だけ反映され、防具の効果も耐性のみの反映となる。
また、武器や魔道書も使用できないが、種族毎の固有の特技があり、それを使用して戦う事になる。
モンスターの状態でさらに肉を食う事で違うモンスターに変身し、それによって強くなっていく。
リチャージ代が嵩む今作において、寝るだけで特技の使用回数が回復するのはありがたい。
武器や魔法には通常攻撃のほかに、使用回数を複数回消費して繰り出せる「技」が設定されている。
技は1つの武器に3つ存在し、熟練度がある程度ある状態で武器を使うとその武器で使用可能な技をたまに覚える。
一度技を覚えると、同じ名前の技が設定されている全ての武器でその技が使用できる。
味方の行動順が隣接し、かつ両者とも技を使用していると連携が起こる場合がある。ダメージははサガ2GODと同様の形式で後半ほどボーナスダメージが上がっていき、たまに連携昇華で強力な技に変化する場合もある、また、連携名はサガフロ形式のため例によって奇怪な連携名が完成する。
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最終更新:2025/12/21(日) 21:00
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