サザエさん時空とは、何年たっても登場キャラクターが年をとらない世界のことである。
テレビアニメ「サザエさん」は、1969年より放映しているのだが、アニメ内キャラクターは一切年をとらず、サザエさんは24歳のままであり、カツオは小学5年生のまま、波平は髪の毛一本が抜け落ちることもなく、イクラちゃんは「ハーイ」「バブー」だけしかしゃべらず(1985年、一時期言葉を話したが、不評のため黒歴史へと)、というように、年度の流れが一切無視されている。
ただし季節は移り変わるし、時事ネタもそのときのモノがきちんと盛り込まれる。
その世界における時間の流れが永遠にループする空間は、他のアニメや漫画、シリーズものの小説など色々なもので見受けられる。
代表例としては『ドラえもん』や『キテレツ大百科』などの藤子作品はもとより、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『さよなら絶望先生』『あさりちゃん』『うる星やつら』『美味しんぼ』など、小説では『十津川警部シリーズ』『三毛猫ホームズシリーズ』などがある。
特にギャグマンガなどではサザエさん時空に関して、そのこと自体を疑問視しネタにすることがあり、前述した『さよなら絶望先生』では毎年生徒が留年したことになっている。『ハイスクール奇面組』では春になるたびにタイムマシンに乗って一年前に戻る、というネタも存在した。(こちらの場合は、編集者が無理矢理続けさせるためにそういう展開にさせられたらしい)
そもそもサザエさん自体が、原作漫画にて1964年12月に、漫画だから年をとらない、と言ってしまっている。
ただし『名探偵コナン』はサザエさん時空のようでありながら、実際にはそれほど時間が経っていない。連載開始から2009年現在まで、まだ半年しか過ぎていない事になっている。作者があえてそのようにしているらしいが、そのままサザエさん時空にしてしまってもいいような気がする。
サザエさん方式をとらずに成長させていくのが普通ではあるのだが、必ずしも現実の時間の流れに沿うわけではない。『キャプテン翼』や『スラムダンク』などは1試合に何週間もかけるし、『がんばれ元気』はしっかり成人している。『アカギ』に至っては「中」一枚切るのに三ヶ月かかっている。
だがそんな中でも現実の時間に沿うように漫画内の時間も同じ流れにしていたのが『あずまんが大王』がある。連載期間三年間を現実に沿うように連載させて完結させた希有な例である。
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最終更新:2025/12/15(月) 20:00
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