シャドウバースFとは、2022年4月2日から放送されるアニメ作品である。
2021年10月8日予告なく突如発表。シャドウバースのプロプレイヤー育成施設「シャドバカレッジ」を舞台に新主人公の天竜ライトの活躍を描いた物語となる。前作同様、スマートフォンをまだ持っていないであろう低年齢層に向けたホビーアニメとなっている。
前作のアニメとしての評価はさておき、「低年齢層にShadowverseというコンテンツをアピールできたのか」という点では疑問符がつくところがあった。そのためか今回は早い段階から『おはスタ』や『月刊コロコロコミック』でのアピールを展開。ライトの相棒となるドラグニルがおはスタに定期的に出たり、『シャドウバースF デジフレ日記』の連載など対象層の目につく場所に出演させるなどしている。
2022年3月26日には本来再放送をしていた前シリーズのシャドウバース特別編3の放送がある回だったが、放送をなくして放送開始記念スペシャル番組を放送。前シリーズからは梶原岳人・榎木淳弥・本渡楓、本作からは上村祐翔、山村響、浦和希が出演して前シリーズの名シーンや本作の魅力について紹介した。
テレビ放送ではリモコンのdボタンで応援したいキャラへの投票ができるようになっており、放送の最後にMVPが選出されるようである(公式からの紹介ツイート)。
「シャドウバース」のプロプレイヤーを育成する施設、シャドバカレッジ
天竜ライトは、7つあるシャドバ部の1つ「セブンスフレイム」に入部することを決意する
しかし、セブンスフレイムは部員不足で廃部寸前!廃部を避けるべく、
ライトは新入部員を探すことにするそんなライトを待ち受けていたのは、多種多様なカードを操る、強力なライバルたちだった――
舞台となるのはシャドウバースのプロプレイヤーの育成機関のシャドウバースバトルカレッジ、通称シャドバカレッジ。学校設立者はウルフラム・ゼルガ。3年前に起きた災いの樹のような災厄が再び起きた際に備えて、強力なシャドバプレイヤーの育成を考えて設立をしたようである。
施設の所在地は猫目町。猫目町出身のライトはバスと電車でここまで来たというあたり、猫目町自体かなり広い自治体なのかもしれない。
目的が目的のため「ここの教科は国数英理社シャ(ドバ)」と言われるほどシャドウバースの重要性は高い。通っている生徒たちはシャドウバースに対する関心は高いのだが、全員がプロプレイヤーを目指すわけでもなく、通常の学校の部活にあるような運動部に所属している生徒もいるほか、そもそも部に所属しない帰宅部もいる。またシャドバをする部活も1つではなく7つもあり、それぞれが独自の方針で活躍している。
施設は非常に広く、前作も登場したシャドウバースの対戦が楽しめるシャドバスタジアムが校内にある。ライトがかつて通っていた普通の中学校にあるような施設はもちろんあり、教室、職員室、運動場、図書館、学食があり、遠隔地から通えるように駐輪場や寮もある。スバルの話ではシャドバカレッジは非常に広いとのことでライトよりも前から通っていても、まだ知らない施設もあるようである。
校内には前作で登場した伝説のカードの石像が存在している。これはかつて世界滅亡から救ったカードがあまりに強すぎて扱いに困った元の持ち主たちが相談の結果、石像の中に封印することで手放すという手段をとったからである。
新たにデジタルフレンド、通称「デジフレ」と呼ばれるコミュニケーションがとれる小動物のような相棒が出回っており、校内でもデジフレと一緒に過ごしている生徒が多く見られる。カードとしてはゴールドレアだが、仲良くなるとレジェンドカードになると言われている。コミュニケーションは取れるが、会話することはできないようである。
前作からバトル展開などのストーリー進行はかなり様変わりしている。
以下前作のネタバレの他非常に長いため、文章はスクロールボックス内に収納。
前作は大してルール説明もない中、第1話からバトルが進められたり、山場以外は1話1バトルペースのためにバトル中盤が割愛されるなど展開はかなり早かった。根本的に放送時間(4クール48話+振り返り用の特別編3話)が足りていないのか、終盤はオープニング・エンディングは映像は流れず、本編の中でオープニング・エンディング曲やスタッフクレジットが出るなど、かなり尺に苦しんでいたものを感じさせた。
また主人公のヒイロも「シャドバに夢中なドラゴンクラス使い」とキャラクター性はしっかりしていたが、シャドバに夢中という一本調子だけで「他の人物に適切な発言で説得できたのか」という点では配慮がいまいち欠けていた感は否めない。
またドラゴン特有の「PPブーストして先に高コストカードを使う」という基本戦略のランプドラゴン自体は王道デッキなのだが、その結果パターンが固定化。切り札のイグニスドラゴンも当初は「プレイして相手の場を薙ぎ払う→相手は守護を立てて守る→追加の除去札で突破して2桁ダメージを叩き込み勝利」という展開を連発していた。
レオンやセイヤのようにイグニスドラゴンを破壊してくる対戦相手も出てきたり、マウラ相手にハイドラ2回攻撃で勝利などバリエーションを見せるようにはなっていったものの、その後もインフィニットフレイムドラゴンやプロミネンスフュージョンなどで1ターンのうちに超火力で押し切るパターンが繰り返されて、カードの組み合わせで勝利する決着がなかなかないため「主人公のバトルが一番つまらない」などと言われることもあった。
他にも本来なら負ける場面(第2話のルシア戦・第8話のアリス戦)でも、相手の迷いで使わずにターンが返ってきてヒイロが勝利となるなど、絶対にヒイロが負けないのもワンパターン的と言える。
仮にヒイロでなくても見飽きるパターンとして「トップ解決(重要な場面がそのターンのドローで解決)の連発」があった。対処できないと負ける場面は必ずと言っていいほどこれになっており、かなり都合が良すぎる展開が続くこととなった。極端な例では第33話で描写されたヒイロ・ルシア対マウラ戦のバトル後半では途中で全員の手札がなくなったうえ、タッグバトルをしているヒイロ・ルシア側はデッキからカードを引く機会が2ターンに1回しかないため、通常よりもデッキが絞れていない中で相当都合のいいドローを繰り返すこととなった。
日常パート自体も少なく、全国大会や世界大会で日常から離れた後、災いの樹の世界滅亡阻止のために活動。次の日常パートは第37話以降の一見日常に戻ったかのような場面になって、ようやくというところである。『シャドウバースチャンピオンズバトル』ではシャドバ部廃部阻止の合間のサイドストーリーで、アニメでは少なかった彼らの日常を楽しむことができたのが救いである。
これら問題点を受けた改善策は随所に感じられる。以降は放送約1か月時点での考察であり、今後評価が変わる可能性がある。
まず、主人公はシャドバをしたことがない初心者にすることでルール説明を挟むことを違和感なく行えるようにしている。そして初心者なので負けることがあるのも当然であり、初バトル(第2話・第3話)で早速負けている。
ライトの「クールだがどこか抜けている」という性格、まだシャドバはわからないが「人を助けたい」「良いところを指摘する」といった言動・行動は親しみを持つのに十分であり、主人公として適格である。
話の進みも第1話がライトなどセブンスフレイムの初期メンバー3名の紹介や学校案内、当面の目標の提示(部の存続・ハルマの撃退)。第2話でようやく初バトルとルール説明だが、バトル描写のスキップはなく回をまたいで第3話で決着。第4話でバトル2回目開始とかなりのスローペース。放送前時点でかなりの登場人物が明かされていたことから、公式から説明がなくても1年以上の放送があるからこのようなペースで進められるのだということを感じさせている。放送期間が長いため、日常パートとバトル(前半)のような回にして人間関係を見せる時間を作っている。
ライトのデッキは武装効果を持つカードでフォロワーの強化を行う武装ドラゴンデッキになっている。ヒイロと違い大型フォロワーによる爽快感は控えめだが、武装効果で様々なフォロワーが追加効果を得て活躍するシーンが作り出せるため、展開のバリエーションが増えることとなった。
トップ解決もなるべくしないように描写をしているのか、重要な場面で必要なカードはすでに手札にあるような状態にするようにしている傾向が取れる。
切り札となるレーヴァテインドラゴンもライトは第3話(1バトル目)で使うこととなるが、最大PPが5の時にきて今は使えないカードという形でトップ解決を避けた。そしてこのバトルではシノブが勝利する際に「先攻7ターン目にターン開始時も含めて累計3枚のドロー中に1コストで土の印を置けるカードがあれば勝ち」と、「ある程度引けるからトップ解決にも期待できる」形にすることでご都合主義なトップ解決を減らす作りを見せた。
初めてトップ解決が飛び出したのは第5話(2バトル目)で竜の闘気から3枚目の大嵐のドラゴンを引き当てて武装フォロワーにして打点を稼いで勝利だった。かなり細い勝ち筋だったものの、仮に引けなくても相手リーダーへの要求打点が増えるが、1ターン決着を遅らせられると予想できる手をトップ解決とは関係なく用意できた。
2022年1月12日に公開された情報で前作から登場していた夜那月ルシア、マルグリット・ヴァロワ、アインが出ており、ルシアが前作よりも年を取っている姿になっていることから、前作の後の時間の話だと分かる。第1話のスバルの発言から災いの樹の騒動から3年経っていることがわかっている。
このページには記載していないが、公式サイトのキャラクター紹介ページには性別・身長・体重・誕生日・血液型・所属の情報が記載されている(前作は『シャドウバースチャンピオンズバトル』でしか記載がなく、項目も少なかった)。
授業以外でもシャドバをやりたい人が集まる部活。7つ存在しており、それぞれに特徴がある。シャドバ部はファーストリーパーからセブンスフレイムまでのすべての部にシャドバのクラスをイメージしたマークがついている。
ライトの所属する部。部のマークはドラゴンをイメージした炎とドラゴンの横顔。本作開始時点では廃部寸前となっている。
部のマークはウィッチクラスにいる奇術師をイメージした仮面。SIX MAGICと間違えられないようにかSIXTH MAGICと表記されている
部のマークはロイヤルクラスによくいる兵士たちを連想させる5本の剣。
部のマークはエルフクラスを想起させる自然を表現した風と花。部の命名規則からフォースはforth(前へ)やforce(力)ではなく4thと思われる。
部のマークはビショップクラスを思わせる天使の羽と杯。
部のマークはヴァンパイアクラスでよく見る吸血鬼の眷属のコウモリ。第1話時点では所属部員の情報が全くなかった。
部のマークはネクロマンサークラスを表すドクロを模した仮面。
通称デジフレ。コミュニケーションが取れる相棒として流行しているようで、いわゆる疑似人格プログラムのようなものだと言える。シャドウバースではゴールドレアのカードとして実装されており、仲良くなるとレジェンドカードになるとのことである。
1クラス1体だとすれば前作では特殊な扱いだったネメシスをイメージしたデジフレもいることとなる。
シャドバカレッジ関係者のうち部員とは関係ない人物。
シャドウバースを開発した会社。前作時点ではレオン・オーランシュが社長だったが、今作ではマルグリット・ヴァロワが社長になっている。
前作にはなかった謎の集団。ウルフラム・ゼルガは初登場となる。
| 放送・配信 | 放送日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| テレビ東京系列 (全6局) |
2022年4月2日 | 土曜 | 10時00分~ | |
| ニコニコチャンネル | 第1話常設無料 第2話以降有料 |
|||
| dアニメストア | ||||
| TVer | ||||
| ネットもテレ東 | ||||
| その他配信サイト(※1) | ||||
| アニメタイムズチャンネル | 2022年4月4日 | 月曜 | 10時00分~ | |
| その他配信サイト(※2) | 2022年4月4日 | 月曜 | 12時00分~ | |
| その他配信サイト(※3) | 2022年4月6日 | 水曜 | 0時00分~ |
※1:RakutenTV\ビデオマーケット\music.jp\GYAO!ストア\DMM.com\Google Play\ひかりTV\Amazonプライムビデオ\ビデオマーケット\バンダイチャンネル\U-NEXT/アニメ放題
※2:HAPPY!動画\MOVIEFULL+
※3:J:COMオンデマンド\みるプラス\TELASA\auスマートパスプレミアム
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/12(金) 19:00
最終更新:2025/12/12(金) 18:00
ポータルサイトリンク
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。