ジョー・ヒガシとは (ジョーヒガシとは) [単語記事]

「ジョー・ヒガシ」とは、SNKの対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズ等に登場するキャラクターである。

ジョー東、東丈とも書く。本項ではジョー・ヒガシ、ジョーで表記する。

概要

おらおらぁ・・！ジョー伝説の始まりだぜ！

担当声優は生瀬勝久(餓狼2,SPECIAL,KOF94)、檜山修之(餓狼3以降,KOF95以降等)、三戸耕三(KOFXIV以降)、矢尾一樹(CDドラマ『餓狼伝説シリーズ』)、佐竹雅昭(アニメ『バトルファイターズ餓狼伝説』)。

トランクスパンツに日の丸の付いた鉢巻という、とても分かりやすい格好。

本場タイのムエタイ最年少チャンピオンになった日本人で、更なる強敵を求めサウスタウンへ向かう。

第1作では、ギース・ハワードが「ハリケーンアッパーのジョー」と呼び、彼を警戒。他の主人公であるテリー・ボガードやアンディ・ボガードと違いギースとの因縁はないが、初代ではジョーでクリアするとギースをしっかり蹴落とす。2でクリアするとジョー伝説の始まりになり、3のエンディングでは、なんとビリー・カーンの妹リリィ・カーンとパンツ一丁でデートをしている。その後に登場した『リアルバウト餓狼伝説』では、ギース死亡エンディングを見る事が出来ず（ボガード兄弟だけが主人公の扱いとなったに等しい）、ビリー・カーンのエンディングでリリィを取り返されている。

初期の頃は強さを追い求めるストイックな性格だったが、作品を重ねるごとに性格が変貌、しまいにはケツを出して挑発する変態キャラへと走らされてしまった。しかし、キャラクターの根幹はきちんとしており正義感は強い。また、餓狼MOW続編には彼の弟子のクァンという女の子が出る予定だったらしい（嬉野秋彦氏曰く）。しかし、資料が散逸した為にお蔵入りとなってしまった……。

『カプエス』シリーズでのジョーは、ムエタイの帝王サガットをライバル視するが、第1作のEDでは火引弾と喜びを分かち合うギャグキャラ的な位置付けとなっている。サガットやキング(共にムエタイ)と戦う前の掛け合いが個別に用意されている。

かつての主人公枠から準主役に落ちてしまったが、彼のファンは多い。墓標のヒロイン投票で何故か一位になったこともある。

性能

飛び道具のハリケーンアッパー、突進技のスラッシュキック、対空のタイガーキック等、一通り技が揃っているが、どれも技の性能が中途半端である。

初代餓狼伝説では、パンチ連打で必殺技が出せるとあって稼働初期では使われていたが、アンディの斬影拳が強い事が分かるとあまり使われなくなってしまった。2でもアンディの斬影ハメの影響で…。SPECIALでも歩き小パンチ永久があるのと性能自体の良さから強キャラとされるが、あのテコンドー使いのせいで…。餓狼3では弱くはないものの、今度は主人公が超お手軽永久パターンを持ち、やはり影に隠れがち。リアルバウト餓狼伝説では、避け攻撃のリーチが長くちくちくと攻めるのが得意なテクニカルキャラだが上に高性能なビリーが…。と本家の餓狼伝説では大体中堅～中の上と行ったり来たりしている。

一方KOFでは、KOF97ではハリケーンアッパーの性能が非常に高く、暴走庵を唯一詰ませられる程に強かったが、それ以降はそこまで目立っていなかった。なおKOF98の裏ジョーは主力技を削られ最弱クラスに沈んだ。なお、同作におけるジョー以外の餓狼キャラの裏キャラはいずれも本家シリーズで当時最新作だったリアルバウト餓狼伝説2を意識した性能だった中でジョーだけが旧作のSPECIAL仕様に先祖返りしてしまっている。公衆の面前でケツを出した件による社会的制裁説もあるらしい
KOF98UMではリアルバウトSPECIALやリアルバウト2の技を追加してくれたものの、最弱クラスは脱せず、KOF98UM FINAL EDITIONにてようやく人並みの性能に仕上がっている。

KOF2000ではストライカーとしての性能が非常に凶悪でありダウンした相手を立ち食らいに引き込めるため容易に即死連続技を作れる。その為KOF2000稼働時のゲーセンでは毎日の様に画面外からパンツ男が現れていたという。

KOF2002では、どこキャンと爆裂拳絡みの連続技が高性能でぼちぼち強い。

KOFXIIIでは最弱クラスと目されている……どうしてこうなった。永久パターンが発覚してからはジョー使いは少しは希望が持て始めたものの、パッチで永久不可能に・・・・調整はそこじゃないだろ。と嘆きの声が相次いだ。しかしその後も研究と根気により、気絶確定コンボが発見されたため、ジョー使いは再び希望を持つようになった。
家庭用及びそれをアーケードに逆移植したKOFXIII CLIMAXではNEO MAX超必殺技の調整を始め強化点が多く最弱に挙げられることこそ少なくなったが、コンパチキャラのホア・ジャイが大幅強化されたために「弱い方のムエタイ」「ホアのコンパチ」などと呼ばれる羽目になる。

また、他のキャラクターに比べて超必が11種類（入れ替わり含む）と多い事から一応制作者に愛されているのだろう。