タマネギとは…
本記事では1について説明する。
【分類】(APG)クサスギカズラ(アスパラガス)目ネギ科ネギ属/(クロンキスト)ユリ目ユリ科ネギ属
【学名】Allium cepa
(学名の由来)Allium→「匂い」を語源とするニンニクのラテン語古名より/cepa→頭の
英名の"onion(オニオン)"は"union"と同根で、鱗葉が集合していることから名づけられたといわれる。
食用部分は鱗茎とよばれるが、実際には茎というよりは、むしろ葉が特殊に変形した鱗葉が大部分である。なお、ジャガイモは芽を食べてはいけないが、タマネギは芽も食用になる。
調理法はさまざまで、タマネギを使った代表的な料理にはカレーライス・ハンバーグ・シチュー・オニオングラタン・シャリアピンステーキ(これは日本生まれ)などの洋風料理や、味噌汁・肉じゃが・すき焼き・牛丼・メンチカツなどの和風料理がある。薄切りにしてサラダに盛ったり、酢漬けにしたりすることもある。衣をつけて揚げたものはオニオンリングと呼ばれる。
熱を通すことにより辛味成分はなくなり、逆に甘味成分が強くなる。料理番組などではタマネギのみじん切りの加熱の目安として、「きつね色になるまで」という表現が使われることがある。「あめ色」という表現が用いられることもある。
タマネギを切った際には涙が出るが、これを防ぐためには、ゴーグルまたは水中メガネを装備したり、風上に立つほか、タマネギを凍らせたり、鋭い刃物で切ったり、水にさらしたりしてもよい。スライサーという文明の利器を使う方法もある。2008年には、遺伝子組換え作物の一種で「涙が出ない」タマネギが作出されている。
涙が出る理由は、タマネギ内の成分が気化し目や鼻の粘膜を刺激するためである。具体的には、タマネギの細胞を傷つけると、その中に含まれている酵素アリナーゼによってスルホキシドアミノ酸が分解され、スルフェン酸が生成するが、それが揮発性・催涙性を持つSyn-プロパンチアール-S-オキシドに変わるのである。
イヌやネコにとっては、タマネギは毒になるので決して与えないこと。タマネギに含まれる酸化剤の有機チオ硫酸化合物が赤血球を傷つけて破壊することで貧血を起こし、時に致命的となる。なお、イヌやネコに限らず、ヒト以外のほとんどの動物でこれが起こる。
薄皮に多く含まれるポリフェノールの一種・ケルセチンが強い抗酸化作用を持つことが注目されている。タマネギの一番外側の薄皮が褐色なのはケルセチンによるものである。
アメリカで盛んに品種改良され、かつては世界一の生産を誇ったこともあったが、現在は中国の生産量が圧倒的で、インド・米国がそれに続く。日本では主に辛味種の黄たまねぎが栽培されている。
耐寒性が強く、日本では北海道(特に北見市)が最大の生産地。佐賀県(特に白石町)、兵庫県(主に淡路島)がそれに次ぐ。愛知県知多市では小玉のタマネギ「ペコロス」の生産が盛ん。
タマネギは特徴的な形をしているので、様々な創作作品に登場する同様の形状を持ったキャラクター達をタマネギと呼ぶことがある。
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最終更新:2025/12/12(金) 19:00
最終更新:2025/12/12(金) 18:00
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