ティロ・フィナーレ(イタリア語: Tiro finale!)とは、『魔法少女まどか☆マギカ』における巴マミの必殺技の名称。劇中では同技の掛け声として使用される。
イタリア語であり、直訳すると「究極の一射」(言葉としての詳細は次節にて)。基本的に彼女の魔法攻撃は、単発のマスケット銃を大量に召喚して射撃するというスタイルだが、ティロ・フィナーレは物理的にはありえない大砲クラスの巨大な銃を抱え、「ティロ・フィナーレ!」の掛け声とともに一気に撃ち抜くというものである。
脚本では「アルティマシュート」という名称だった。しかしアフレコの段階で「かっこ悪い」という理由から、急遽ネットで各国の言葉を調べ、その結果として「ティロ・フィナーレ」に変更されたと言う[1]。アフレコの段階で急遽変更という事もあって、脚本を元に作られているコミカライズ版は当初「フィロ・フィナーレ」と表記されていた。第三版からはアニメと同様に「ティロ・フィナーレ」に修正されている。
アニメ本編で必殺技に名前を持つのがマミだけだったため、彼女について厨二病とか色々言われていたが、外伝漫画をはじめ、アニメ本編以外では他の登場人物の必殺技にも名前がついている。脚本担当の虚淵玄は、普通の魔法少女アニメだとミスリードさせるためにマミだけ必殺技名を叫ばせたと語っている。マミが厨二病扱いされてしまったのは予想外だったが、結構気に入ってるらしい。
マミ役の水橋かおりは他のキャラが必殺技名を叫ばないことに疑問を感じていたようである。そのことを特典CDで口にしたところ、ティロ・フィナーレ(困惑)させられてしまった。
アニメ放映終了後、BD初回特典のドラマCDではティロ・フィナーレを連呼していたり、イベントで観客と共にティロ・フィナーレと叫んだり、コミケで発売されたスタッフ本の名が「ティロ・フィナーレ本」だったりと、まどか☆マギカを代表する名セリフとして扱われている。
ちなみに、マミさんがティロ・フィナーレをはじめ必殺技の名前を叫ぶようになった理由は、ドラマCD『フェアウェル・ストーリー』で明かされた。それは「昔テレビで観た魔法少女のように必殺技の名前を叫ぶことで、死と隣り合わせの戦いから逃げ出したくなる自分を奮い立たせ、魔女と戦い続けるため」という、単純に厨二病と言い捨てることが出来ない、シリアスなものであった。
ニコニコ動画では、本来の意味とはかけ離れて使われることが多い(関連項目を参照)。
tiro (ティーロ)は tiramisu(ティラミス)の語源でもある動詞 tirare (ティラーレ)の名詞形であり、基本的な意味は「引き寄せ、引っ張り、引き摺り」(英語の pull, tug, draught)である。更にそこから転じて「発射、射撃、投射、一打、撮影」(英語の shot/shooting/firing)や「からかい、悪ふざけ」「(タバコ・ドラッグの)一服」等も意味する。
finale (フィナーレ)は形容詞(イタリア語では一部の例外を除き「名詞・形容詞」の順)で、同語源の英語 refined(リファインド 「優美に洗練された」)、final (ファイナル 「最後の、最終の」「究極の」(雄山的には「至高の」))に相当する。
元々の技の名称が「アルティマシュート」(英語的な正しさを追求するなら ultimate shot/shooting (アルティメット・ショット/シューティング)になるだろうが、こまけぇこたぁいいんだよ!)なので、この場合は「究極の一射」(雄山的には「至高の一射」)と解釈するのが最も妥当と云える。が、マルチプルミーニング(多重含意)として「精妙優美な射撃」「(必殺技的な意味で)最後の一撃」等と解するのも決して間違いではないだろう。あるいは tiro を tirare の一人称単数現在、finale を名詞と解釈して「わたしがこの魔法で戦闘終了の幕を引くわ!」とマミが表明していると視るのも面白いかもしれない(ただしイタリア語の解釈としては正しくないので、悪しからず)。
イタリア語ではアクセントのある音節は長めに発音されるのだが、このように複数の語が一塊になってあたかも一語のようになる場合には、第一アクセントが一番後ろの語のアクセント母音に置かれて、他の語のアクセント母音は第二位以下の扱いになって短めに抑えられる結果、発音は「ティロ・フィナーレ」のようになりがち(関連動画参照)。
ティロ・フィナーレ(本場)
マミさんを愛する貴方に
マミマミストとして更なる成長を望む諸兄に
もしかして:ティオ・フィナーレティオ・プラトー
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最終更新:2025/12/12(金) 00:00
最終更新:2025/12/11(木) 23:00
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