「私は新型戦艦のテネシーだ。
戦闘においては、アップデートされた水線下防御(すいせんかぼうぎょ)と艦体装甲、
改良された射撃管制装置で実戦能力を強化させた。
指揮官、ご命令を!」
テネシーとは、STGアプリ『アズールレーン』の登場キャラクターである。
アメリカ海軍のテネシー級戦艦1番艦にしてネームシップ、テネシーをモチーフとする。CVは佐藤利奈。
ユニオン所属の艦船少女。艦種は戦艦、レアリティはR。
戦艦としては、比較的ゲーム序盤から邂逅しやすい。
通常海域でも2-1からドロップ可能だが、建造でも早めに会える確率が高い。
極めて厳格で、武人タイプの女の子。金髪のロングヘアーと蒼い瞳に、褐色の肌、これぞジ・アメリカンなド迫力ボディと精悍な表情の対比が見事。髪の毛は基本的にストレートだが、前髪は3つの房に別れており、両側がピンと跳ね上がって触覚が生えているようにみえる。ワンピースタイプの軍服と、ニーハイソックスの間の絶対領域がたまらない。そのニーハイソックスには1919の番号が刻まれているが、これは彼女の進水年を表すもの。決してアレな意味は無い。
自らにストイックで、己を鍛えることに軍人としての本分を見出している実直なお姉さんである。指揮官のことを素質は認めながらも、やや頼りなく感じているよう。何かと発破をかけようと強めの言葉を使ってくる。しかし、タッチしてあげると「私は『攻略対象』じゃないぞ!」と言われもしないのに突っかかってくるあたり、やはり指揮官を男(明言されてないけど)として意識していないわけではないようだ。かわいい…。
上記のとおり、指揮官にとって初めての戦艦になる可能性も高い彼女だが、耐久力はさすがに強い。もちろん火力もなかなかのもの。
スキルは「古強者の威圧」。要するに、敵を一睨みして萎縮させてしまうのだ。30秒毎に発動し、敵の攻撃力を一定の率でダウンさせる。発動中は敵艦の頭上に黒丸が表示される。妹のカリフォルニアが攻撃的なスキルを持つのと対照的に、テネシーは敵を「弱らせる」という珍しいスキルである。
やはり、前衛のメンバーに耐久の強い者を選ぶことで、そのスキルは更に活きることになるだろう。回復系もあればなお言うことなしだ。
いずれにしても、育てても損はないことは保証できる。海戦での勇ましい姿に血沸き肉踊らせて良し、親愛度を増して、可愛くなっていく過程を楽しむもまた良し、である。
戦艦「テネシー」は、テネシー級戦艦の1番艦にしてネームシップ。1919年4月30日に進水。1920年6月3日に竣工した。
ゲーム中で彼女自身が語る通り、前級であるニューメキシコ級からアップデートされた水線下防御と艦体装甲、改良された射撃管制装置によって当時の最新鋭戦艦にふさわしい性能を得ていた。妹のカリフォルニアと同様に蒸気タービン発電機でモーターによるスクリュー駆動を行う「ターボエレクトリック推進」が採用された。ただ、妹がゼネラルエレクトリック社製のタービンなのに対し、テネシーはウェスティングハウス社製であった。機関出力は2万6800馬力。主砲は14インチ50口径砲12門を搭載。後のコロラド級3隻、妹のカリフォルニアと並んで、米海軍の誇る「ビッグファイブ」と称された。
彼女の完成した頃は第1次世界大戦直後、つまり世界は「戦争」を避ける方向に動いていた。その後1930年代に至るまで長い「海軍の休日(ネイバル・ホリデー)」と呼ばれる日々が続き。12門の主砲が敵に向けて撃たれることはなかった。やがて「軍縮」条約の期限切れを睨みつつ、米海軍は旧式化した戦艦の近代化を進めたが、比較的新しい「テネシー」級は順番を待つことになった。そして、その順番が回ってくるより先に世界は再び大戦へと突入することになる。
1941年12月。妹達とともにハワイの真珠湾に停泊していたテネシーは、日米開戦を告げる真珠湾攻撃を受ける。より岸壁側にいた彼女は、爆弾2発を受けただけで比較的軽微な損害で済み、爆沈してしまった「アリゾナ」や、着底した「ウエストヴァージニア」、そして妹「カリフォルニア」などの救援に奔走した。2ヶ月あまりで損傷を直し、いまや貴重な太平洋側で「動ける」戦艦となったが、ここに来て速度の遅さがひびき、日本の機動部隊と正面切って戦う機会は訪れなかった。
戦局の好転と、ノースカロライナ級やサウスダコタ級の就役によって逼迫していた戦艦の運用にも余裕が出てきた。そのことから「ビッグファイブ」は大改修されることになり、アメリカ戦艦の特徴であるカゴ形マストは姿を消した。中でもテネシー姉妹とコロラド級のウエストヴァージニアは徹底した改修となり、新鋭艦「サウスダコタ」などと見紛うばかりの姿に生まれ変わった。その内容は各種レーダーや射撃指揮装置の装備と防御力増加のためのバルジ装着であり、速度以外の能力は最新戦艦と遜色ないものとなった。(ゲーム中の姿は、この改修後のものと思われる)
改修が完了した1943年の翌年にはレイテ沖海戦に参加し、スリガオ海峡海戦での夜戦において、テネシーら3隻がレーダー射撃による一方的な戦を展開、見事な意趣返しを果たした。
その後は、もっぱら上陸作戦の艦砲射撃による支援を行っていたが、沖縄戦の頃にまたも戦艦との撃ち合いの機会が巡ってきそうになった。海上特攻として沖縄へ向かってくる戦艦「大和」を迎え撃つというものである。もちろん部隊の面々は大いに奮起したが、結局攻撃は航空兵力に限られることになり、彼らの望んだ「日本最強の戦艦」とのガチの殴り合いは実現しなかった。
戦後は、妹と共に余剰艦となり、1947年に退役。その後解体されて姿を消した。
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最終更新:2025/12/12(金) 22:00
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