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ニューヨーク

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ニューヨーク(New York)とは、

  1. アメリカ北東部の州。ニューヨーク州(State of New York)。
  2. 1のニューヨーク州に存在する都市。ニューヨーク市(New York city)。
  3. ニューヨークをダジャレにしたもの→入浴(「ニューヨークで入浴」とか)。

本稿では1と2について解説する。

ニューヨーク州

ここではニューヨーク州(英名:State of New York)の人口、面積、自然などについて記述する。

概要

ニューヨーク州とは、アメリカ合衆国北東部に存在する州のこと。州都は『ニューヨーク市』ではなく『オールバニ市』。ちなみに、オールバニ市の人口は10万人ほどである。

州全体の人口は1938万人で、全米第3位。全体面積は14万km²で全米27位。ちなみに、全米人口の第1位はカリフォルニア州で3725万人。また、ニューヨーク州の面積は、おおよそ北海道と九州を合わせた大きさである。

ニューヨーク州には、多くの州立公園があり、その中のアンディロンダック公園は、なんとバーモンド州の大きさに匹敵するという巨大さ。それ以外に2つの保護森林がある。

ニューヨーク州の地形は、簡単に言えばニューヨーク市(後述)、バッファロー(ナイアガラの滝)を頂点に持つ『正三角形』のような形をしている。

ニューヨークには山がない訳ではない。ニューヨーク州西部や北部に行けば、山々が広がっている。

隣接州

  • ニュージャージー州
  • ペンシルベニア州
  • コネチカット州
  • マセチューセッツ州
  • バーモンド州
  • ロードアイランド州(海上で隣接)
  • オンタリオ州(カナダ)
  • ケベック州(カナダ)

ニューヨーク市

ここではニューヨーク市(英名:New York City)の人口、面積、交通、治安、行政区、等について記述する。

概要

ニューヨーク市とは、アメリカニューヨーク州南部に存在するアメリカ合衆国最大の都市であり、世界規模で見ても非常に巨大な都市である。漢字で書くと「紐育市」、略称はNY(New Yorkの略)。

現在の人口は市域(ニューヨーク市)だけで約820万人で、都市圏を含めれば2200万人を超えるという、超チート級都市である。面積は789km²(陸地)である。(ちなみに東京都市圏は3200万人で世界最大ではあるものの、面積にもよるため単純比較は出来ない)

また同市は、世界に大きな影響を及ぼす世界都市であり、「知らない人はいない」ほどの有名都市である。愛称は「眠らない街」。この都市に「国際連合」の本部がある。また、ビル数は香港に次いで世界第2位を誇る。

しかし、2001年9月11日予期せぬ事態(同時多発テロ)が発生。完成当時世界一の高さを誇っていたニューヨークの世界貿易センタービルは崩壊した。たった30分でそこにあったツインタワーは見る影もなく崩れ去ってしまった。この事件の影響で約3000人弱の尊い命が失われた・・・。

だが現在は、新たな世界貿易センタービルが建設中で、2013年に完成する予定である。

行政区

ニューヨーク市は、それ一つで郡(County)を成す5つの行政区(Borough)に分かれている。言い換えれば、Cityの中が5つのCountyに分かれているということである。アメリカ一般の傾向としてはCountyの中に市町村がある、あるいはCityとCountyが同一の領域になっているという場合が多いので、ニューヨークがいろんな意味で特異な街であることが分かるだろう。

郡と行政区は異なる名称になっている場合があり、使い分けがされている。市の機関などで使われるのは行政区名の方であり、州の機関などで使われるのは郡名の方である。この二つは使い分けがされているので、何か調べ物をする際にはちょっと注意して欲しい。

以下に各行政区と地域の特色について記述する。さらに、この項目内では人口および面積記述の際に、例として、日本に存在する都市を用いて記述する。

マンハッタン区 - ニューヨーク郡(161万人/59km²)

ニューヨークというと、とっさに「マンハッタン」というだろう。それもそのはず。マンハッタン区は、ニューヨーク市の経済、の中心部であり、多くの大企業なども出店し、有名大学、セントラルパーク等の文化施設も多くある。人口の割に面積が狭いため、超高層ビルが多く建ち並んでいる。

人口は神戸市より5万人多いくらいで、面積は東京都大田区と同じくらい。人口密度は同市最大。

ブルクッリン区 - キングス郡(256万人/183km²)

ブルックリン区はニューヨーク市最大の人口を誇る。独立した市だったせいか、マンハッタンなどとはまた一味違う文化が存在し、アメリカの中でも早期に遊園地が建設された。

人口密度はマンハッタン区につぎ第2位。人口は大阪市より10万人少なく、面積は兵庫県淡路島の洲本市と同じくらい

クイーンズ区 - クィーンズ郡(223万人/283km²)

クイーンズ区はニューヨーク市の行政区の中で面積が一番大きい。簡単に言うと、面積はブルックリン区より100km²広い。現在、この行政区は近代発展中で、のちのちニューヨーク最大人口行政区になる日も近いとか。また、この行政区には多種多様な民族が住んでいる。さらには同区北西部へのマンハッタンからの移住者も近年増加傾向である。最大人口行政区になる日が近いのはそのためなのかもしれない。さらに、ニューヨーク州の主要空港が2つもある。

人口は名古屋市より3万人少なく、面積は宮崎県えびの市と同じくらい。

ブロンクス区 - ブロンクス郡(139万人/149km²)

ブロンクス区はマンハッタン島の北東に存在する行政区。ニューヨーク市内の5つの行政区の中で、唯一の北アメリカ大陸と地続きである。また、ブロンクス動物園はアメリカ都市圏最大の動物園。ラップ、ヒップホップもこの地で誕生した。

人口は京都市より8万人少なく、面積は長野県信濃町と同じくらい。

スタテンアイランド区 - リッチモンド郡(47万人/265km²)

スタテンアイランド区は、ニューヨーク市の南西に位置する行政区。アイランド(島)と入っているために、地理的には島なわけだが、地学的にはハドソン川(の支流)によって内陸と離れたとされている。島内に鉄道は走っているが、郊外とつながる鉄道は存在しない。代わりにマンハッタン⇔スタテンアイランド間の無料フェリー(スタテンランド・フェリー)が運航しており、隣接するブルックリン区、ニュージャージー州には橋が架かっている。

この行政区には、昔(ニューヨーク開発当時)の面影が多く残されており、観光地としても一役買っている。さらには上記で記述した、スタテンアイランド・フェリーから見る「自由の女神像」、「エリス島」、「マンハッタン(ニューヨーク市街地)の摩天楼」は絶景で、最高の眺めを楽しめるために観光客から人気が高い。また、ニューヨーク市内最後の天然林の一つが現存する。また、グリーンベルトという島の自然を保護するウォーキングトレイルもある。

人口は東京都江東区と同じくらい、面積は静岡県掛川市と同じくらいで、人口密度はニューヨーク市内で最下位。

郡名ってどういう時に使うのよ?

先述のように州の制度に関するものでは郡名の方が用いられる。具体例として、ニューヨーク市を担当する地方検事とその名称を挙げて説明する。

The New York County District Attorney's Office

上のリンク先にあるのはニューヨーク郡地方検事事務所のHPである。ニューヨーク州の司法制度では、州内の各郡に一名の地方検事(District Attorney)を置き、地方検事は郡民の選挙で選ばれる方式をとっている。地方検事は郡内で発生した刑事事件の起訴及び捜査を判断する行政庁としての権限を有し、実務的な業務は検事の権限を代理執行する検事補及び検事付捜査官が・・・長くなるから止めた。

それで、ニューヨーク郡地方検事の職権が及ぶのは名前のとおりニューヨーク郡、ニューヨーク市で言うところのマンハッタン区の中だけ。他の4郡(区)には及ばず、それぞれ別の地方検事がいる。

いずれも行政区としての名称ではなく、郡の正式名称がつけられている点に注意して欲しい。これは地方検事が州の制度だからである。

後述する治安の部分に記述しているが、同じ司法機関(法執行機関)でもNYPDは市の機関であるから行政区名を用いている。例えばブルックリン区を所管する二つの警ら管区はPatrol Borough Brooklyn Northと同Brooklyn Southで、ついでに言うと刑事管区はDetective Borough Brooklynであり、Kings Countyは使われていない。 

日本人の感覚だと「岡山警視庁 - 岡山地方検察庁」のように、自治体でも国家機関でも地方名は一致していると思いがちである。だがニューヨーク市ではそうではないということだ。自首するときは気をつけよう。

ニューヨーカー

ニューヨークはフランスのパリなどと同じく、古くから世界中のあらゆる人々が集まって来る場所であったため、文化や価値観の多様性や寛容を重んじている街だと言われている。

そのためニューヨーカーには、公民権運動や同性愛者の権利(NYのゲイ・コミュニティはレディー・ガガというスターを生んだことで有名)、公的扶助の必要性などに対する理解があるリベラル派が多い。

これは

  • 地元紙でありながら世界中に影響力を持つ「ニューヨーク・タイムズ」や、同紙記者が1923年に独立して立ち上げた雑誌「ザ・ニューヨーカー」がリベラル系として有名であること
  • 戦前・戦中・戦後と一貫してナチスをはじめとする独裁政権などの迫害を逃れた多くの亡命者を受け入れたこと
  • 「世界経済の中心」であるにのみならず、亡命した知識人や芸術家がもたらした多様性によって、戦後はパリに代わり、世界における学問や文化・アートの中心地になったこと
  • 地方の過疎地域を支持基盤とする共和党と対照的に、他の大都市圏と同じく民主党支持者が多いこと
  • 大学等の教育研究機関が多く存在することや、それらが世界中から留学生を集めていること

などからも見て取れる。

ニューヨークやパリといった都市が、さらに大きな巨大都市圏(Megacity)であるはずの東京周辺よりも国際社会において存在感や影響力を発揮しているのは、そこが世界中の多種多様な背景を持った人々にとって価値を感じられる都市であり、それを寛容さに裏付けられた地域性が支えているという点も決して無視出来ないだろう。

交通

ニューヨーク市では、公共交通機関が非常に発達している。そのため自動車社会であるアメリカの他都市と比べ、通勤・通学時にこれらを利用する人の割合が高くなっている。以下、「鉄道網」、「道路交通網」、「航空網」の3つに分けて記述する。

鉄道網

ニューヨーク州交通公社(MTA)傘下のニューヨーク市交通公社(NYCTA)により運行されるニューヨーク市地下鉄は、年間利用者数16億5000万人(2012年、世界第7位)を誇る世界最大級の公共交通機関で、スタテンアイランド以外の4つの行政区を24時間運行で結んでいる。一部の区間は複々線になっていて、ダイヤの設定はないものの、日本の私鉄のような緩急(急行と各停)接続もみられる。
長らくトークンと呼ばれるコインを購入してバータイプの改札を回す方式がとられていたが、15年ほど前にメトロカードが登場し、これに代わった。現在一日券は廃止されているのが旅行者には少々残念。
スタテンアイランド内には、同じくNYCTAが運行するスタテンアイランド鉄道が走っている。

市内中心部のグランド・セントラル駅から発着するMTAメトロノース鉄道と、ペンシルベニア駅他から発着するMTAロングアイランド鉄道ニュージャージー・トランジットは、市中心部と郊外とを結ぶ通勤鉄道で、ニューヨーク州、コネチカット州、ニュージャージー州(トライステート)にまたがるニューヨーク広域都市圏の形成に貢献している。

他に、マンハッタンとハドソン川対岸のニュージャージー州とを結ぶパストレイン(PATH)もある。

マンハッタンの中・長距離列車のターミナルとしては、グランド・セントラル駅ニューヨークペンステーション(ペンシルベニア駅)の2つがある。いずれも市中心部に位置する。

グランド・セントラル駅

かつて、ニューヨーク・セントラル鉄道が拠点としていた駅。先日100周年を迎えた。
大ホールの天井には星座が描かれ、豪華な外観とあいまって鉄道黄金時代の雰囲気を今日に伝えている。残念ながら、長距離列車のアムトラックは現在この駅に乗り入れておらず、近距離列車が専ら使っている。
手持ちあるいはレンタルのipad端末で構内のツアーを楽しめる。
東京駅と姉妹駅提携を結んだり、applestoreがオープンしたりと話題に事欠かない駅。牡蠣料理が楽しめるオイスターバーも名物。

この駅とタイムズ・スクエアの間は地下鉄のS線が随時シャトル運行しており、交通至便。

駅の裏手に、アメリカ横断ウルトラクイズの決勝にも使われた旧パンナムビル(現メットライフビル)があり、直結している。メインロビーは駅への通路になっているため、一般人でも立ち入ることができる。

ペンステーション

ニューヨーク・セントラル鉄道のライバル、旧ペンシルベニア鉄道の拠点駅。

かつてはグランド・セントラル駅より大きく豪華な駅舎を有していたが、1960年代に駅施設の地下化工事を始め、駅の機能をすべて地下に移し、地上をマディソン・スクエア・ガーデンとして大きなビルにした。そのため外からだと鉄道の駅とほとんど分からない。

グランド・セントラル駅の建物が残ったのは、このことにショックを受けたニューヨーカー達の保存活動のためである。

余談ではあるが、東京の上野駅もバブルが弾けていなければ同じ道を辿った可能性がある。

この駅はアムトラック(全米鉄道旅客公社)の全米最大のターミナルであり、アメリカの首都「ワシントンD.C.」、「ボストン」、「シカゴ」、「マイアミ」、「トロント(カナダ)」など、北東部の各地と繋がっている。
特に北のボストンと南のワシントンD.C.を結ぶメガロポリス区間は高速化改良がなされており、アメリカ唯一の高速列車「アセラ・エクスプレス」が1時間おきに発着している。定時性と都心へのダイレクトアクセスのメリットから、日本の新幹線のようにビジネスマンから好評を得ている。

大陸横断列車を利用して西海岸側に出るには、一旦シカゴに出て「シアトル・ポートランド」、「サンフランシスコ」、「ロサンゼルス」方面の列車に乗り継ぐ必要がある。最低3泊かかるので、専らレジャー需要のみだが、半官半民のアムトラックが運行しているので今日まで生き長らえている。

道路交通網

NYCTA運行のニューヨーク市バス、MTA運行のMTAバス合わせて5行政区すべてに通っている。バス停は約1万2000ヶ所、2008年度利用者数は約7億4000人と、これまたチート級。さらに、世界最大バスターミナル「ポート・オーソリティ・ターミナル」もここに存在し、一日7000本のバスが発着する。「俺らNYさ行ぐだ」と、お金はなくともアメリカンドリームに燃えた青年たちが、長距離バスのグレイハウンドに乗り、全米からこのターミナルに集まってくるわけである。利用客は一日20万人。

20万人ということは、埼玉県熊谷市在住の人全員がバスに乗るということと同じ。

さらに、交通網も広がっており、隣接するコネチカット州、ニュージャージー州や、ニューヨーク州の中の各都市と、「高速道路」、「公園道路(パークウェイ)」などで繋がっている。

航空網

ニューヨーク市は、旅行客から見れば、アメリカ合衆国内で最大の玄関口である。ニューヨークには、三大主要空港が存在する。そのうち2つがニューヨーク市内にあり、そのうちの「ジョン・F・ケネディ国際空港」は全世界の空の拠点である。拠点のため、ニューヨーク市の空は混み合っている。(これは観光客の増大のため。)その混み合いを解消するために4つ目の拠点空港をつくり、緩和に取り組んでいる。

ちなみに2005年、約1億人もの旅行客が3大空港を利用した。

ニューヨーク都市圏3大空港+緩和空港
ジョン・F・ケネディ国際空港 ニューヨーク市クイーンズ区
ニューアーク・リバティ国際空港 ニュージャージー州
ラガーディア空港 ニューヨーク市クイーンズ区
スチュワート国際空港(緩和空港) ニューバーグ近郊

ニューヨーク3大空港のすべての運営(スチュワート国際空港含む)は、『ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社』が運営している。

治安

かつては世界有数の犯罪都市であったが、最近は大分マシになってきた。ルドルフ・ジュリアーニ市長(当時)が治安改革を掲げ、警察の綱紀粛正と強化を行って成果が出たため。

一例として警察官の致死性射撃件数を挙げる。1972年には1000件近くの射撃案件があったが、2010年には凡そ1/10まで減少し、1971年に統計を取り始めて以来始めて2桁/年になった。つまりそれだけ治安が改善しているのである、ってケリー警察委員長が言ってた。

もう一つの資料としてNYPDのCOMPSTAT(犯罪分析統計)の資料を挙げる。編集時点では2012年4月9日~15日までの一週間分の全市犯罪統計がうpされており、前年同週比と2年間での増減、2001年比、1993年比が見られる。ここでは長期間の増減を比較する為、2001年と1993年との比較を記す。

COMPSTAT 2012/4/9~4/15
犯罪の種類 2012年発生件数 2001年比(%) 1993年比(%)
殺人 10 -40.1 -80.2
強姦 34 -21.3 -51.7
強盗 312 -30.3 -78.4
加重暴行 368 -20.6 -53.2
侵入 323 -44.2 -82.5
重窃盗 695 -14.3 -52.2

このようになっており、主だった重犯罪は1993年比で半分以下になっている。但し件数を見てもわかるとおり、絶対数そのものはやはり日本人からすると多い点は注意を要する。

同週の8個警ら管区毎の治安最悪ランキングは次の通り。ソースはここから管区毎の資料を見て。

8管区治安最悪ランキング (同週)
順位 管区 主要犯罪合計件数
1 ブロンクス 335
2 ブルックリン北 316
3 マンハッタン南 298
4 ブルックリン南 247
5 クィーンズ南 236
6 クィーンズ北 217
7 マンハッタン北 193
8 スタテンアイランド 53

第8位は安定した治安の良さを誇るスタテンアイランド。裕福な人が多いだけでなく、その隔絶された立地がガラパゴス化を促しているようだ。

第7位にランクインしたのはマンハッタン北。ハーレムがあることから昔は治安が悪いイメージだったが、件数的には大分改善した。

第6位と第5位には南北クィーンズが入った。ロングアイランドに近いその地理のお陰でなのだろうか。

第4位はブルックリン南。思ったより頑張っているぞ。

第3位にランクインはマンハッタン南だ。4位を50件も突き放すその治安の悪さ。怒りの用心棒は眠る暇が無い。

第2位はブルックリン北。ここから300件台に突入。南北で70件も差があるのはなぜなんだぜ?

そして堂々の第1位はブロンクス!相変わらず治安が悪い。なんでそんなに悪いのか編集者もサッパリだが。

真面目になって。
一般的にアップタウンは治安が悪いと思われていたが、上記のように今はそれほどでもない。例えばマッドブルのせいで治安が悪いと思われている34分署管内だが、同週で発生した事件の総計は18件。一方で怒りの用心棒がいる13分署管内は35件と、ほぼ2倍の犯罪が発生している。
両分署の統計は内訳に違いがあって、34分署管内では殺人1件とレイプが2件発生している一方で、13分署管内ではどちらもゼロ。逆に重窃盗は34分署では4件なのに対し、13分署では26件が発生している。つまり13分署で起きた犯罪の大半は重窃盗と言うわけである。マンハッタン南の総事件数は北より多いが、実はその多くは重窃盗である。
管区全体の統計では殺人は両管内とも1件ずつ、強姦は南が2に対し北は7なので極端な差はなく、重窃盗の件数がそのまま総件数に反映された形となった。

というわけで実際にニューヨークに住む際は、スタテンアイランドかアップタウンをオススメします(判断は自己責任で)。

ニューヨーク市を管轄に持つ法執行組織

  • ニューヨーク市警察
    • 説明不要。
  • ニューヨーク市矯正局
    • ニューヨーク市で矯正業務を行っている組織。被告の拘置や囚人の収監を行っている。
  • ニューヨーク市保安官
    • 市は五つの郡に分かれているが、かつて各郡にいた保安官を市保安官に統合した。選挙ではなく市長に任命される。保安官の下で約400名の保安官代理が実務を行っている。主な仕事は強制執行など。
  • ニューヨーク市厚生病院警察
    • ニューヨーク市の公営企業で、病院などを営む厚生病院公社が設置する警察。病院の警備を行っており、銃は携帯していない。
  • 港湾公団警察
    • ニューヨーク・ニュージャージー港湾公団が設置している警察。JFK空港やハドソン川横断鉄道(PATH)など、港湾公団の管理物件で警察活動を行っている。
  • MTA警察
    • NY市で言えばメトロノース鉄道とスタテンアイランド鉄道など、MTA所管の交通機関を担当している警察。地位はニューヨーク州の公安職員である。分かりやすくいうと、ニューヨーク州の石立鉄男である。ワカメ好き好きピチピチ~。
  • トリボロー・トンネル橋梁公団警察
    • MTAグループの一つで、↑の名前が付く公団が設置している警察。同公団はニューヨーク市内を走るトンネルや橋を管理しており、そこで警察活動を行っているのがここ。MTA警察もトンネル橋梁公団警察もMTAグループの警察ではあるが、組織としては別になっている。

探せばまだあるはず。

関連動画

関連項目

  • ニューヨーク市警察
  • ニューヨーク市地下鉄
  • MoMA(ニューヨーク近代美術館)
  • メトロポリタン美術館
  • 国際連合
  • アメリカ合衆国
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