『ファイナルファンタジーV』とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)がスーパーファミコン向けに発売したゲームソフトである。発売日は1992年12月6日。略称はFF5、FFV。
『ファイナルファンタジー』シリーズの本編5作目である。
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ファイナルファンタジーV
FINAL FANTASY V |
| ジャンル |
ロールプレイングゲーム |
| 対応機種 |
スーパーファミコン |
| 発売 |
スクウェア |
| 開発 |
スクウェア |
| 発売日 |
1992年12月6日 |
| 価格 |
9,800円(税抜) |
概要
![戦闘画面 戦闘画面]()
SFC用ソフトとして1992年12月6日に発売された。オリジナルの販売本数は245万本と、同年9月27日に発売されたスーパーファミコン版『ドラゴンクエストV』の280万本に迫り、名実ともに2大RPGの地位を確立した。
今作も前作に続いて「アクティブタイムバトルシステム(ATB)」が採用されている。今作ではATBのゲージが初めて登場し、次に誰がどれくらいで行動できるのかが分かるようになった。
容量が前作の2倍の16メガ(ビット)ROMとなり演出面を向上させたのはもちろんだが、今作はFF3で登場した「ジョブチェンジシステム」を発展させ「アビリティ」を取得すると言う要素が加わった。
この「アビリティ」は、一度修得すればほかのジョブでも装着可能となるため、キャラクターのカスタマイズ性が極めて高くなり、同時に戦闘の自由度も非常に幅広くなった。
また、特殊な効果を持つ武器や防具が多くあり、使いこなすことで有利に進めることができる。
特に、ストーリ後半で入手できる伝説の12武器は数値だけでは測れないような便利な能力を持っている。
レベルが比較的上がりにくくレベルアップの恩恵も少ないため、数値よりアビリティと戦略がモノをいう。
また、今作より「オメガ」「しんりゅう」といった、ラスボスよりも強い敵がおまけで登場するようになった。
「オメガ」はたとえLv99かつ最強の武器で攻撃してもキズ一つつかない頑丈さを誇り、雷以外の全属性攻撃を吸収してしまう特性を持つ。
「しんりゅう」は開幕タイダルウエイブでパーティ全員を超オーバーキルする破壊力を誇る。
このため、対策なしでは全く太刀打ちできない強さとなっている。
他のボスも、正面から殴りまくるごり押しだけでは苦戦を強いられる事が多い。
反面、他のシリーズ作品に比べてやり込みや縛りプレイを意識したかのような仕様が多数あり、固定ダメージ攻撃が揃っている、殆どのボスに何かしらのステータス異常が有効であるなど攻略の幅が広い。さらに、ボスを倒しても経験値が入らない、本来強制戦闘になるはずのザコ戦を回避できるなど極低レベルの攻略が可能な仕様となっており、極めればほぼ初期レベル(3-2-2-2程度)ABP0でラスボスはおろか上記2体も撃破可能。
また、普通にプレイしていると気付きにくいのだが、FFシリーズで唯一「半熟英雄」ネタが隠し要素としてある作品である。FFネタがある半熟英雄がFFで逆にパロディにされた数少ない例でもある。ちなみにあるアイテムで戦闘中に条件を満たした際に発動するのだが、全く役に立たない。ネタバレになってしまうが、隠し召喚獣の部類でありFF史上初の効果そのものがネタ。勿論、召喚魔法のリストにすら入っていないので普通の召喚魔法詠唱の手段では出せない。
当時のFFとしては珍しく、起動・ニューゲームorセーブファイル選択時にお馴染みのプレリュードではなく、FF5のテーマ(GBA版ではプレリュード)が流れる点や、名前を変更できるのはバッツのみと一風変わった仕様がある。
FF4で実装されたマルチプレイ(戦闘のみキャラクターを1コンと2コンに割り振って協力プレイ)が引き続き採用されたが、次回作以降は採用されずFF5で途絶えた。アドバンス版でも採用されていない。
移植作品
| 発売日 |
タイトル |
機種 |
詳細 |
| 1998年3月19日 |
ファイナルファンタジーV |
PS |
|
| 1999年3月11日 |
ファイナルファンタジーコレクション |
PS |
PS版FF4~6のセット |
| 2006年10月12日 |
ファイナルファンタジーV アドバンス |
GBA |
初リメイク。ジョブ・ダンジョン追加 |
| 2011年1月18日 |
ファイナルファンタジーV |
Wii |
SFC版完全再現 |
| 2013年3月28日 |
ファイナルファンタジーV(iOS) |
iOS |
GBA版ベースのリメイク |
| 2013年9月26日 |
ファイナルファンタジーV(Android) |
Android |
iOS版と同様 |
| 2014年3月26日 |
ファイナルファンタジーV |
WiiU |
SFC完全再現。Pad単独プレイ対応 |
PS版、GBA版、スマホ版は最初から2倍速で歩けて遊びやすくなっている。ダッシュのアビリティだと4倍。
PS版はOP・EDのCGムービー、メモファイルなどあるが、ベタ移植のため違いはほぼなく、ロード時間増加で全体的に画面切り替えがもっさりするほか、音楽も変質してしまっている。ムービーは他機種に引き継がれなかった。
GBA版は初リメイクながら、ハード性能の制約がある中で非常によくできた作品。バグの多さから秘密裏に修正版が出されたGBA版FF4や、SFCの限界に無謀にも挑んだGBA版FF6と異なり、再現度が低いのは一部SE程度で、さらにExダンジョンで当時のデマネタが再利用されたり、FF史上最強クラスの敵が追加されるなど、追加要素の評判も良い。かグラフィックやBGMもGBA専用に作り直されているが原作の雰囲気を損なうことはなく、バトル時の背景はより豪華なものにアップグレードされている。
一方で、会話時に天野喜孝原画風の顔グラを追加したのは不評だったとか。FF5自体がFF史上最も天野絵とドットの乖離が激しい作品であるため、なかなか違和感がある(主にレナとファリス。クルルは例外とされている)。またゲーム中の「いつの日かきっと」がなぜか「レナのテーマ」に差し替わっている(曲自体は再生可)。
バーチャルコンソール(Wii・WiiU)は両機種ともSFC版の完全再現。点滅表現の抑制以外に内容変更はないが、バグ技含め原作を忠実に再現している。今からSFC版を遊びたいならこれがベストだろう。Wiiはマルチ(バトル)対応の記述があるがWiiUは不明。
ちなみにGBA版FF6は2015年末にVC配信済だが、GBA版FF5は2016年1月時点でVC配信未定。
2013年にはスマートフォン版がリリース。GBA版の内容をベースにグラフィックを全て描き直している。GBA版以上の追加要素はないが、バトルの仕様に修正・変更された部分もある。音楽はSFC版のものをそのまま録音して使い、バトルの高速化など快適さにも考慮している。
しかしタッチでの操作はかなり難がある。原作の仕様を損なわない範囲でかなり配慮されているのだが、やはり快適とは言い難い。グラフィックも高精細になったはいいが、敵はともかく味方キャラのドットアイコンが改変されており原作ファンからはかなり不評。絵の制作者は原作と同じなのだが、なぜかリアクションポーズも大幅に変わっている(両手万歳シーンで片手…など)ため、イベントの印象も変わり、原作ファンほどそのポーズには違和感を感じるだろう。またGBA版の時点で既に不評だった顔グラも大幅にアップデートされており、より原画に忠実かつハイクオリティ、ビッグサイズで、存在感の大きいものとなった。もはやゴーグルのないタイクーン王に違和感を覚えるレベルである。offにする機能は今回もないぞ。
主な登場キャラクター
パーティーキャラクター
- バッツ・クラウザー
- レナ・シャルロット・タイクーン
- ファリス・シェルヴィッツ
- ガラフ・ハルム・バルデシオン
- クルル・マイア・バルデシオン
その他
- エクスデス
- ギルガメッシュ(ファイナルファンタジー)
ジョブ
今作の中核を形成するシステムであり、さまざまなジョブとアビリティがある。普通にプレイすると余り使われないジョブでも使い方次第で物凄く強かったり低レベルプレイ時に重要な役目を果たしたりする。
- ナイト
![ナイト(クルル) ナイト(クルル)]()
- けんのあつかいと まもりにたけている せんし
ジョブ特性は瀕死の味方を「かばう」。防具は重装備可能で、紹介通り物理防御面で特に秀でる。
アビリティは、ナイトの優れた武具を装備できるようになる各種重装備可能を取得できる。
攻撃面は武器威力2倍の「りょうてもち」が簡単習得な割りに強力なので早期に入手したい。
攻守バランスいいが、装備にギルがかかる、強力な装備が登場遅い、で装備がないと立場が危うい。
しかも専用武器の騎士剣はほとんどが後半登場で、物語半ばには火力不足に陥りがち。
ジョブを乗り換えるか、物理攻撃を完全に防ぐ「まもり」などの守備的アビリティを活用しよう。
低レベルクリアやギルガメと戦う時などは、他の味方をわざと瀕死にして自身は「まもり」を使うことでパーティ全体を敵の物理攻撃から完全に「かばう」という戦法もある。
- モンク
![モンク(クルル) モンク(クルル)]()
- みずからの こぶしをぶきに たたかう かくとうか
FFシリーズおなじみの素手で攻撃するジョブ。ジョブ特性は「カウンター」と「かくとう」。
オリジナルコマンド「けり」はアビリティとして覚えられないモンク専用技。
FF1やFF3のような反則的攻撃力こそないが、なかなか高い攻撃力を発揮する。
序盤は装備にギルがかからないのもうれしい。ただ後半は他の強力な装備に太刀打ちできない。
素手は手に何か装備しない限り2回攻撃。刀ほど高確率ではないがまれにクリティカルも出る。
この素手攻撃力を他のジョブに移植する「かくとう」も序盤で習得可能になっている。
HPを回復する「チャクラ」や攻撃力2倍の「ためる」、「最大HPアップ」を習得可能。
役立つアビリティは少なめだが、全ジョブ中最高のHPと力を持つので是非マスターしたい。
尚、レベル依存部分が多く、割と力押しのため低レベル攻略ではあまり使用されない模様。
- シーフ
![シーフ(クルル) シーフ(クルル)]()
- すばやさときようさを かねそなえた ぬすみのたつじん
ジョブ特性は「けいかい」「かくしつうろ」「ダッシュ」「ちょこまかうごく」。
武器は短剣と投擲武器だけと貧弱だが、素早さが全ジョブ最高でスピーディな行動が可能。
戦闘には期待できないが、豊富なサポート能力と手数を最大限に活用しよう。
FF5では敵から高性能なアイテムを盗める場合が多いため、「ぬすむ」「ぶんどる」は重要。
素早さをシーフと同じにする「ちょこまかうごく」は一見よい効果だが、いまいち使い道がない。
SFC版は「ダッシュ」が無いと倍速移動ができない(例外:カルナック城脱出イベント)ので特に重要。
- 竜騎士
![竜騎士(クルル) 竜騎士(クルル)]()
- くうちゅうでの こうげきがとくいな せんし
専用武器は槍。ジョブ特性なし、能力も弱くはない…が、アビリティ含め全体的に微妙。
「ジャンプ」は後列可・必中・槍で威力2倍・飛行中は攻撃を受けない。
今回はFF4と異なり、敵の超攻撃を100%回避するという使用法がメインだろうか。
なおマシンヘッドのみ例外で、ジャンプへのカウンターに100%撃墜の「迎撃ロケット」を使ってくる。
またジャンプの発動待機中にゾンビになると、ジャンプした後フリーズする。
HP・MP吸収の「りゅうけん」は魔道士に超便利。むしろ竜剣だけ覚えれば十分。
余談だが、シナリオライター竜騎士07の名前の由来なんだとか。
- 忍者
![にんじゃ(クルル) 忍者(クルル)]()
- あらゆるにんじゅつを つかいこなす しのびのせんし
ジョブ特性は両手に一本ずつ武器を持つ「にとうりゅう」。
「りょうてもち」と異なりダメージ限界に引っかかりにくい。ただし習得はジョブマスター時。
シーフにつぐ素早さを持ち、「なげる」は序盤は各種術、終盤はしゅりけんが強烈。
「ぶんしん」はブリンクと同じ効果があり、物理攻撃の対策として有効。
先制攻撃の率が上がる「せんせいこうげき」や、確実に逃げられる「けむりだま」等を習得できる。
- 侍
![さむらい(クルル) さむらい(クルル)]()
- かたなをあやつる ぶしどうを きわめたけんごう
ジョブ特性は物理攻撃を30%程度の確率で回避する「しらはどり」。ナイト同様重装備が可能。
専用武器の刀は、素手や一部弓を除けば唯一クリティカルが出る武器。(特効とは性質が異なる)
ただし購入できる刀は発生率が素手と大差ない。また刀は魔法剣がかからないのも痛い。
敵全体を即死させる「いあいぬき」なども覚えるが、レベルを上げてギルで殴る「ぜになげ」が凶悪。
「みねうち」は内部設定ミスなのか麻痺効果が発動しない。スマホ版でようやく修正。
- バーサーカー
![FF5 クルル バーサーカー クルル バーサーカー]()
- すぐれたちからで たたかいつづける きょうせんし
ジョブ特性は「バーサク」だが、すっぴん・ものまねし特性の例外で引き継ぎ対象外。
力は強いが、ずっとバーサク状態のため操作が効かないという困ったジョブ。
必然的にコマンドアビリティはセットしても意味がない。やるならサポートアビリティにしよう。
戦略的なFF5のシステムとは正反対のジョブ。命令できないため敬遠されやすい。
その特異性からか各種バグがあり、魔力を0以下にしてロッドで攻撃すると超威力になったり、チキンナイフの「とんずら」が出るとフリーズしたりする(どちらもSFC版のみ)。
恐ろしいことに、これでGBA追加版含む全ボスを撃破可能らしい…
- 狩人
![FF5 クルル 狩人 クルル狩人]()
- とくいのゆみで えものをねらう ハンター
弓は後列から攻撃しても威力が落ちないため、比較的安全に敵と戦える。
ランダムで色々な効果のある「どうぶつ」、暗闇時以外は必中攻撃の「ねらう」などを覚える。
物理防御無視・必中・1/2ダメージ4回攻撃の「みだれうち」が強力。後にDS版FF3にも逆輸入された。
しかし追加効果は出なくなるため一部武器では不向き。習得にはジョブマスターが必要。
- 魔法剣士
- まほうとけんじゅつを ゆうごうさせた けんし
ジョブ特性は、瀕死になると自動的にシェルがかかる「まほうバリア」。
それ以外に覚えるアビリティはすべて「まほうけん」。忍者並みのすばやさを誇る。
効果は剣に属性を付加し弱点を突く、ST異常・追加効果付加、攻撃力を跳ね上げる(フレア)など。
主にボス戦で活躍する。ST異常は魔法回避が高くても無耐性なら確実に付与可能。
ガ系やホーリーなどの最高レベル属性付与は、弱点ならボス以外即死させる。
- 白魔道士
- ひとびとをいやす しろまほうを とくいとする まどうし
最初から最後まで役立つ白魔法の使い手。今作から一部補助系が時魔法に移った。
重要な回復役で、ケアル、プロテス、レイズ、ホーリーといったお馴染みの魔法が揃っている。
覚えるアビリティはほぼ「しろまほう」。ほかの魔法系ジョブにもつけておけば何かと役に立つ。
回復魔法はアンデッドに効果反転(攻撃)でき、賢者の杖ホーリーはフレア以上に強い。
- 黒魔道士
- てきを こうげきする くろまほうを えとくした まどうし
強力安定ダメージソースとなる黒魔法の使い手。今作から一部補助技が時魔法に移った。
覚えるアビリティは、ジョブマスター時以外すべて「くろまほう」。
各種属性魔法は抜群の破壊力を誇り、それに加えて今作はドレインやアスピルも強力。
属性強化効果がある各種ロッドが序盤で手に入るため火力アップが容易。
特に12の武器の一つであるウィザードロッドは炎・氷・雷・毒・地・風属性を強化する万能さ。
今回は吸収効果のある防具も多いので、味方にぶっ放して回復なんてことも…
- 時魔道士
- じかんと くうかんを あやつる まどうし
今作初登場の「じくう」で補助する魔道士。習得アビリティはやはりマスター以外「じくう」のみ。
スロウ、ストップ、ヘイスガ、クイック等、時空の名の通りATBに影響を与える魔法が多い。
そのほか、グラビテによる割合ダメージやランダム攻撃を4連射するメテオを使用することができる。
時空は魔力依存魔法が少なく誰でも使いやすいが、一方で本当にどうしようもない魔法スピードも。
また補助中心ゆえか魔力補正も決して高くはなく、攻撃はあまり得意ではない。
- 召喚士
- げんかいから しょうかんじゅうを よびだす まどうし
敵または味方全体を対象に強力な効果を発揮する召喚術の使い手。
ゴーレムやフェニックスなど補助系も強力。全ジョブ中最大の魔力とMPを持つ(追加ジョブ除く)。
MP効率ならシルドラ、水弱点にはリヴァイアサン、魔防が高い敵にはバハムートが最強とされる。
しかし序盤の召喚がしょぼい、召喚獣を倒さないと覚えない、MP消費が激しいという欠点もある。
最後まで育てると、MPを消費せず今いる召喚からランダムに「よびだす」ことができる。
- 青魔道士
- モンスターのわざを しゅうとくできる まほうせんし
ジョブ特性は敵の一部技を受けると覚える「ラーニング」。覚えた技は「あおまほう」で使える。
今作より登場した異端の魔道士。剣や盾を装備できるが、力は低く魔力補正もそれなり。
青魔法の癖も強く、ラーニングも面倒。だが使いこなせば攻撃に補助に回復と万能で超強力。
ラーニングの積極活用次第で評価が大きく変わるといえる、やりこみ向けジョブ。
- 赤魔道士
- しろとくろの まほうを つかいこなす まほうせんし
白黒魔法をLv3まで使えるが、FF3と違い弓や盾が装備できないなど、ジョブ自体は中途半端。
ステータス補正も低めで特に耐久面は紙。中盤以降は万能どころか何もかも頼りない。
素早さは高めなので、魔法系アビリティをつけて後列で補助役にするとよい。
トード&ミニマムは敵の耐性を把握していれば補助に使えなくもないが、無理は禁物。
最大の長所は999ABPで最後に習得する「れんぞくま」。魔道士系につけると最強の切り札となる。
- 魔獣使い
- モンスターを おもいどおりに あやつる ちょうきょうし
モンスターを操ったり捕らえたりして戦う特殊ジョブ。青魔法のラーニングと相性がいい。
戦士としては力も平凡でほかの能力も低いため、普通にプレイするとあまり強い印象はない。
だが「あやつる」で強敵を無力化、「とらえる」「はなつ」で超強力な技が出る、装備武器の鞭にマヒの追加効果があるなど、極低レベルプレイをする際は非常に重要なジョブである。
- 薬師
- アイテムのこうかを たかめる くすりのスペシャリスト
ジョブ特性「くすりのちしき」でアイテム効果を倍増できる。また特殊な薬を「のむ」ことができる。
その他にST異常回復の「ちゆ」、全員をノーコストで生き返らす「そせい」などを覚える。
しかし、最もヤバいのは2種類のアイテムを混ぜて特殊効果を出す「ちょうごう」で、その効果は超アレイズ、安価なMP全快、各種属性耐性付加、レベルの上下など非常に強力。
使い方次第ではバーサクやチャームがラスボスにすら効いてしまうため、存在自体がバグと言われる。
なおバッツ以外を全員薬師にしてラスボスを倒すと、エンディングで本当にバグらせてくれる。
ひらがな表記は「くすりし」。一般的な読みの「くすし」ではなく、ましてや「やくし」でもない。
- 風水師
- だいしぜんのちからを じざいにあやつる のうりょくしゃ
ジョブ特性は「おとしあなかいひ」「ダメージゆか」。シーフと並び、ダンジョン攻略の要といえる。
素の能力はしょぼいが、MP消費なしの「ちけい」で攻撃する。場所次第では全体即死も狙える。
ちけいはレベルにより出る技が増える。また魔力依存のため魔法系ジョブに相性◎。
ジョブマスターまでの必要ABPは、吟遊詩人と並び全ジョブ中最小。
専用装備のベルはギヤマンのかね以外すべてレア。また短剣同様「ベルそうび」はない。何故?
- 吟遊詩人
- うたごえで きくものの こころをいやす おんがくか
特殊な効果がある「うた」を使うジョブ。「かくれる」が使えるなどFF4のギルバートの影響も受けている。
FF3・FF4と続けて弱かったジョブであり、今作でも能力的に普通の戦闘では強くないのだが、その竪琴は全ての者の心に等しく届き(割合ダメージ)、その愛の歌は心無い機械にすら響く(音波という隠しカテゴリに分類され、機械類は大体弱点)…という浮世離れした性質を持つため、使いこなせばものすごい。
対アンデッドに脅威的なレクイエム、アンデッド&ドラゴンに8倍特効な伝説の武器も存在する。
- 踊り子
- かれいなおどりで みるものをまどわす ダンサー
能力値が低く強くないが、「おどる」で「つるぎのまい」が出れば必中4倍の強烈なダメージ。
また、専用の「リボンそうび」(マンイーター、レインボードレス、あかいくつ、リボン)が強い。
装備で「みわくのタンゴ」を「つるぎのまい」に置き換えれば50%発動でだいぶ実用的。
なお「おどる」は全4種類だが、半数が吸収攻撃という特性上アンデッドとは相性が悪い。
特殊ジョブ
ものまねし・すっぴんが該当。それ単体だと能力補正がなく弱い。
しかし「マスターしたすべてのジョブのジョブ特性」と「一番高い能力」を引き継ぐという、ほかのジョブにはない究極の特性を持つ。(ジョブ特性はバーサーカーのバーサク、ネクロマンサーのアンデッド、すっぴんの全装備、は特殊すぎるためか例外)
極論「モンク、シーフ、召喚士(予言士)」をマスターすれば全能力が最大になることを意味する。
ジョブマスターが多ければ、基本的に最終ジョブはこの二択となるだろう。
- ものまね士
- きょういの ものまねマスター
ものまねしゴゴが守る隠しジョブで、クリアに必須ではない。直前の味方の行動を「ものまね」する。
覚えるアビリティも「ものまね」のみだが、必要ABPは999と膨大。
「たたかう」「アイテム」すらカスタムで、ものまね以外にアビリティを3つまでつけることができる。
ものまね対象はカウンターなどの自動行動も含まれる。MPやアイテムが必要な行動も消費なし。
武器は短剣・杖・ロッド・投擲だけだが、防具は「リボンそうび」以外全て装備可能。
装備制限とアビリティ枠数から、魔法役の最終ジョブはこっちがいいかも。
見た目はマントつけたすっぴん。ガラフは加入時期の都合でジョブチェンジできない。
- すっぴん
- クリスタルに みちびかれた ぼうけんしゃ
つまり、そのキャラの素の状態であり、何のジョブにも就いていない状態。
全ての武器防具が装備可能だが、素の状態では非力。アビリティに至っては何も覚えない。
本領発揮は他のジョブが育ってから。アビリティを2つつけられるため最終ジョブの筆頭となる。
ちなみに、他の全てのジョブをマスターするとすっぴんもマスターしたことになる。
すっぴんマスターしても☆☆☆がつくだけで特に意味はない。
GBA追加ジョブ
第三世界で石版を4つ集めると新規イベントが発生し、出現した追加ダンジョンから入手できる。
場所は蜃気楼の町からやや左下の海中。ネクロマンサーはさらにエヌオー撃破が条件。
ものまねし同様、クリアには必要なくガラフはジョブチェンジできない。引き継げるジョブ特性もない。
- 予言士
- みらいをよちする ちからをもった のうりょくしゃ
召喚士を超える魔力とMPを誇り、きわめてトリッキーで扱いの難しい技を持つジョブ。
時限発動する特殊技「せんこく」や、使用時のMPの下一桁で効果が変わる「よげん」を使うが、しっかり性質を見極めないと事故が多発する。
そのほか、アビリティ「てきよけ」「ABPアップ」を習得でき、稼ぎにも非常に便利。
- 砲撃士
- たいほうによる せんじゅつをとくいとする せんし
大砲で攻撃する「ほうげき」や「EXPアップ」を習得できる。能力補正はすべて低い。
「ごうせい」は砲弾とアイテムを組み合わせることで敵全体に様々な効果とダメージを与える技で、性質はくすりしに近いが、追加効果は補助魔法程度。その分かなりの威力がある。
- 剣闘士
- たたかいの ごくいを きわめた せんし
騎士剣・剣・短剣・槍・斧・弓・盾が装備可能という、物理戦に特化したようなジョブ。
さらにモンクと同じ力、忍者並みの素早さ、と能力的にどことなくパラディンを思わせる。
ただし防具は重装備可能だがHPは微妙で、耐久は今一つ。またハンマーは装備できない。
後列でも威力が低下しなくなる「こうれつぎり」や、「ぜんぎり」「てきよせ」を習得できる。
「ひっさつ」はクリティカル、威力固定9999のエレメントアタック、ミスの三種ランダム。強いが不安定。
エレメントアタックの属性は対応クリスタルと同じでバッツ風、レナ水、ファリス火、クルル大地。
またエレメントアタックはジョブレベルで発動率最大50%まで上がるほか、弱点だと即死技になる。
- ネクロマンサー
- あんこくまほうをつかう やみのまどうし
ジョブ特性「アンデッド」はアンデッドと非常によく似た特性で、アビリティとしても習得可能。
ジョブ特性「アンデッド」はすっぴんやものまねしに引き継がれないので安心。
能力値はすべてプラスで、力と素早さ以外は全部高め。総合値だけは普通のジョブを凌駕する。
特に魔道士系にしてはHPが異様に高くやたらと耐えるため、わりと安心して戦える。
特定のモンスターを「はなつ」時と同じ効果を発揮する「めいやく」と、単体全体こそ選べないが、ガ系魔法以上の強力な効果を持つ「あんこく」を使用できる。
その性能以上に、入手時期が異常なまでに遅いことが有名。「かけらに眠る暗黒の力」
ニコニコ動画でのFF5
発売からすでに四半世紀たつが、キャラの高いカスタマイズ性、殆どのボスキャラに何かしらのステータス異常が効く仕様などから、いわゆる縛りプレイ動画が多く、「その発想は無かった」と言うような戦術が多数飛び出す。
そして、ストーリー中盤から「ギルガメッシュ」という敵側ながら、憎めないかつ強烈な印象を与えるキャラクターならびにテーマソング(「ビッグブリッヂの死闘」)が主人公以上に人気を博し、以降のシリーズやリメイク作品等でたまに登場している。また、ニコニコ動画でも「ギルガメッシュ」の派生動画も多く挙げられている。
また、この作品は一部効果音が異常にうるさいため、隕石落下(ハンバーグ)、地震等のシーンでは音量注意。
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関連項目
- ファイナルファンタジー
- ファイナルファンタジーの関連項目一覧
- ビッグブリッヂの死闘
- ビッグブリッヂのししとう
- そそそそ
- ファファファ
- パロディFF5
- デスポーション
- チキンナイフ
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- 最後の戦い(FF5)
- ムジカ・マキーナ
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外部リンク