ファイナルファンタジーXIとはスクウェア・エニックスが開発したMMORPGである。略称はFF11、FFXI。
スクウェア・エニックス(当時スクウェア)のRPGの代表作ファイナルファンタジーの11作目にあたり、シリーズ初のオンラインゲームとして発売。テーマは「絆」。
仮想世界「ヴァナ・ディール」を舞台に、冒険者と呼ばれるプレイヤー達が様々な冒険を繰り広げていく。
2000年1月のスクウェア・ミレニアムにて発表、2002年5月16日に正式サービスを開始し、ジラートの幻影、プロマシアの呪縛、アトルガンの秘宝、アルタナの神兵と4つの拡張ディスクが発売(および発表)され、現在もその世界は広がりつつある。
PC版の発売当時はかなりのスペックが必要で、PC関係のベンチマークにはよく登場した。
しかしCPUの進化、マルチコアの一般化により、現在ではほとんどのPCで動くソフトとなりつつある。
プレイヤー、自分の操作するプレイヤーキャラクター (PC) を作り、仮想の世界ヴァナ・ディール(Vana'diel)の中を冒険者として自由に往来しながら、モンスターと戦ったり、ミッション(PCの所属する国家や、追加ディスクの世界にまつわるストーリーイベント)やクエスト(ミッションより小規模な、街の人々などからの依頼)をクリアしたりすることで、自分のPCを育てていく。
同時に、他のプレイヤーたちとチャットで会話したり、協力し合ったり、取り引きしたりすることで、仮想的な社会に属することを楽しむ。
オンラインゲームとしては珍しく、ストーリーや時代背景などの設定が非常に充実している特徴を持つ。主に拡張ディスク1つにつき、1本のメインストーリーが展開されると言うのが通例である。
また日本のプレイヤーと外国のプレイヤーが共通の鯖でプレイすることになる点も特徴である(日本のプレイヤーのみのサーバーは存在しないので当然言語も混在する)。日本有数の規模を持つオンラインゲームの一つである。
2002年にサービスを開始し、2003年に損益分岐点を過ぎて以降、スクウェアエニックスの売り上げ全体の30%程度を維持し続け、現在もなお収益の柱となっている。
現在登場しているジョブは以下の20。
| スタンダードジョブ | 戦士、モンク、シーフ、白魔道士、黒魔道士、赤魔道士 | 初期からジョブチェンジ可能 |
| エキストラジョブ | ナイト、暗黒騎士、狩人、獣使い、吟遊詩人 | 他ジョブLv30からジョブチェンジ可能 |
| ジラートジョブ | 忍者、侍、竜騎士、召喚士 | 「ジラートの幻影」で追加 |
| アトルガンジョブ | 青魔道士、コルセア、からくり士 | 「アトルガンの秘宝」で追加 |
| アルタナジョブ | 踊り子、学者 | 「アルタナの神兵」で追加 |
プレイヤーは、自宅である「モグハウス」など、モーグリの力が借りられるポイントで自由にジョブチェンジを行う事が出来る。
レベルと経験値はジョブ毎に独立している為、戦士Lv75であったとしても、ナイトLv1であればLv1の強さになってしまう。この為、個人で出来る事を増やす為に様々なジョブを育成する事が一般的であり、他のオンラインゲームのように複数キャラを育成するのは一部のヘビープレイヤーのみであると言う特徴が有る。
上述のジョブのうち、初期からジョブチェンジ可能なのはスタンダードジョブの6ジョブ(FF1の使用ジョブと同一)であり、他のジョブにジョブチェンジする為には、Lvが30以上必要になる。追加ディスクで追加されたジョブは、該当する追加ディスクのインストールも別途必要になる。(召喚士のみ例外で、ジョブチェンジだけなら追加ディスク不要)
この他、特定のクエストを達成する事で「サポートジョブ」を修得する事が出来る。「戦士Lv75/忍者Lv37」のように、別のジョブの能力を半分だけメインジョブに付加する事が出来るようになり、魔法やアビリティなども半分だけ(上記例であれば忍者Lv37までのアビリティや忍術)が使用可能になる。
無論、サポートジョブはメインジョブとは別途育成する必要がある為、それだけレベル上げの手間がかかる。
最大Lvはサービス開始当初Lv50、段階を踏んでLv75まで開放され、これ以上の上限開放は無いと明言されて久しい。当初はLv90超の修得レベルに設定された魔法が存在していたなど、さらなる上限開放も検討されていた事が伺える。
しかし2010年2月に行われたファンイベントで、同年6月から段階的にレベルキャップと開放していき、最終的に99とすることが発表された。実に6年半ぶりのレベルキャップ開放であり、現在のほとんどのコンテンツがLv75を想定して調整されているヴァナ・ディールの世界が、今後どのような変貌を遂げるか注目される。
また、Lv75になった後は経験値を獲得する事で「メリットポイント」が取得できるようになり、これを配分する事でLv75専用のアビリティや、ステータスの強化などが行えるようになる。この為Lv75になったPC同士でも、経験値稼ぎは盛んに行われている。
戦闘は主として6人パーティに最適化されたバランス調整が行われており、レベル上げなどの経験値獲得活動は殆どが6人パーティを結成して行った方が効率が良くなっている。
当初より「パーティ前提、ソロ無理」の戦闘バランスがとられていたため、「パーティで人気のある必須ジョブ=正義」「一般的な6人PTに参加出来ないジョブ=社会的弱者」と言う厳しい文化が形成されていた。
昨今ではバランス調整やソロ要素の充実、レベル上げ以外の戦闘シーンなども増え、大分改善が図られているが、集団行動を主眼としたゲームである事から、活躍の場が多いか少ないかと言うのはジョブを語る上で大きな要素になっている。
当初よりパワーレベリングを警戒した、レベル差補正、経験値の補正が存在しており、数レベル離れただけで共にパーティを結成して経験値を稼ぐのが難しかった。この為、殆どのパーティは「野良」と呼ばれる、見ず知らずの人間が寄り集まって結成される事が殆どであった。
これを改善する為、新システム「レベルシンク」が実装され、一時的にレベルをパーティメンバーにに合わせて下げる事が可能になった為、現在では友人同士でレベル上げパーティを結成する事も十分可能になった。
当時のオンラインゲームには珍しく、コンシューマRPGと同じようにストーリーを追っていく要素が充実しており、ストーリー要素も大きな魅力となっている。
ストーリー中はムービーシーンなどが挿入される事もある。主人公たるプレイヤー・キャラクターは喋る事はないFF1、一般的に言うドラクエ式。(時々肯定否定のアクションをとったり、驚いたりする事はある)
ストーリーはミッションと呼ばれる連続クエストであり、追加ディスクごとに1本のミッションが展開していくのが通例となっている。どのミッションも最終的には世界の危機級に話が大事になっていくスケールのでかさが特徴。ヴァナ・ディールが滅亡寸前なのはもはやいつもの事である。
ミッションの節目節目では戦闘が必要なケースが多く、クリアの為にはある程度ジョブの育成が必要になる。このミッションバランス調整に関しては、「重厚なストーリーに見合うだけの高難易度ミッションを」と言う目標で設計された追加ディスク「プロマシアの呪縛」が、あまりにも高難易度・面倒過ぎて悪い意味で伝説になってしまった。
オンライン専用であり、プレイ経験のあるニコニコユーザーは他のFFシリーズに比べ少なく、FFシリーズ物の動画(作業用BGM等)ではFFXIが除外されている事が多かった。最近ではブロントさんをはじめとするネ実ネタが広まったのもあって、FFXI(をベースとするネタ)の知名度は上がっている。
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最終更新:2025/12/11(木) 04:00
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