フィール(遊戯王5D's) 単語


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フィール

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いいフィールだったぜ…セクト…

フィールとは、漫画「遊☆戯☆王5D's」に登場するなにかである。

※その他のフィールは「フィール」を参照。

「概要」…!!

20XX年、ネオ・ドミノシティ、サテライト

ギャオオオオオオッ!
(あれ、「スピード・ワールド」は?アクセラレーションしないの?)

さらに装備魔法、錆びた剣-ラスト・エッジをジャンク・ブレーダーに装備!!
(ん、Spはないのか?これじゃバイク乗っただけの普通のデュエルじゃん。)

アーマード・ビーでジャンク・ブレーダーに攻撃!!ビー・カッター!!

ふっ、この程度のフィールじゃオレは止められないぜ…!
(フィールって何?)

トライデントスパイラル!!ジャンク・ブレーダー三連突き!!
ぐおおおっ!!
ギャギャギャ

いいフィールだったぜ…セクト…
(だからフィールって何だよ…)

ギュウン、フィィィ、ギャオオオオオオオ!

遊星がDホイールのスピードを上げた!?
仮想立体触感(バーチャルソリッドフィール)の衝撃を高めるつもりだ!!
(フィールって…)

オレの最大のフィール!!受けてみろセクト!!
(考えるな!感じるんだ!)

アニキのフィール…反則級だったぜ…

セクトを返せ!!

汝がそれを臨むのなら
決闘(デュエル)だ!!

RIDE-1終わり

(で、フィールってなんだったの?)


第1話から登場している、漫画「遊☆戯☆王5D's」で重要となるなにかである。

初めて登場したのはセクトが「アーマード・ビー」で「ジャンク・ブレーダー」を戦闘破壊したとき。いきなり遊星がこの程度のフィールじゃ俺は止められないとか言い出したために多くの読者は「フィールって何?」と思う羽目になった。

普通ならここで取り巻きや観客が不自然なほどの説明口調で簡単にでも解説を加えてくれるのだろうが、まったくそんなことは無く、もう当たり前に知ってるだろといわんばかりの勢いでフィールの言葉が何度も出てきた。
そして結局フィールの正体が明かされることなく第1話終了。

とりあえず勘のいい読者なら「フィールが強いとリアル(に感じる)ダメージを与えられる」、「スピードを上げるとフィールも強くなる」「『仮想』だからあくまで感じるだけで実際にダメージは無いんだな」といった推測はできただろうが、それもあくまで推測に過ぎず、よくわからないなにかの状態が続いた。
そもそもアニメ版の「スピード・ワールド」のようなものは一切無く、行われているデュエルの経過だけ追えば通常のデュエルとなんら変わりは無いため、フィールが普通のデュエルとのもっとも大きな違いになるはずなのだが、ではそのフィールが一体なんなのかわからなかった。

多くの読者はすぐに明かされるだろうと思っていたのだが……。

フィール語録

RIDE-02 闇のフィール!!

  1. この衝撃…!フィールじゃ…ないのか…!?
  2. ほう…闇のフィールに耐えたか…
  3. オレの全開のフィールをぶつけてやる!!
  4. どうだ!!オレのフィール

「闇のフィール」という新用語が出たものの、結局フィールがなんなのかわからなかった。「闇の~」はフィールと異なるリアルダメージが与えられるということくらい。

RIDE-03 冥界の主!!

  1. 我が最大の闇のフィールをくらえ!!
  2. …あんな…すごいフィールの…バケモノが相手じゃ…仕方…ない…か…
  3. フッフッフ…何度も闇のフィールをくらいながらさらなる恐怖を…苦痛を望むか…
  4. この程度のフィールじゃ追いつくのがやっとか…!
  5. スピードを上げた!?フィールを高めるつもりか!?ならば引き離されるワケにはいかない!!

スピード差によってフィールが決まる、あるいは互いのフィール差によって感じるダメージ量が変わるということが分かった。もちろん説明は無し。

RIDE-04 闇との決着!!

  1. MAXスピード!!渾身のフィールをくらえ!!

骸骨騎士戦終了&ジャック・アトラス初登場。フィールは1回のみと控えめ。ここまで来るとフィールの説明はもう無いのではないかという気がしてくる。読者の想像にお任せ。

RIDE-05 絶対王者!!

  1. わずか400のダメージでこのフィールの威力は!?
  2. こいつのフィールは今まで戦ってきた決闘疾走者達とは…レベルが違う!!
  3. この排水溝を利用して最大限にフィールを高める!!
  4. ……この程度か……貴様のフィールは…
  5. オレのフィールが……!効いてない!?
  6. …貴様に本物のフィールを教えてやる…!
  7. そのDホイールが粉々になるほどの絶対王者のフィールをな!!

VSジャック戦スタート。前回が1回のみだったとはいえ、なんと最高記録、1話で7フィールである。さすがにもう、読者もなんとなくフィールのことを、それこそフィーリングで理解していたのでもう驚かない。むしろ絶対王者(キング)の行動や言動のほうが目に付く。

ちなみに、当時の最高記録を獲得したRIDE-05だが、RIDE-08(後述の回)に9フィールで抜かれ、さらにRIDE-11では15回、RIDE-12では10回、RIDE-20では14回と、現在ではRIDE-05が取り立てて多いというわけではなくなっている。恐るべし、フィール。

RIDE-06 「枷」…!!

  1. このオレ!!絶対王者のフィールによってな!!
  2. なんて強力なフィールだ…!

VSジャック戦終了。フィール数は控えめだが、絶対王者のフィールによって遊星のDホイールにリアルダメージが入り、最終的にそれが原因で(直前の骸骨騎士戦や排水溝での無茶もあっただろうが)遊星がクラッシュした。
本格的にフィールがデュエルの勝敗に影響し始め、フィールがより重要なものとなっていく。

RIDE-07 「クイーン・オブ・クイーン」!!

  1. 絶対王者のフィールが特別だったのか?

十六夜アキ、イェーガー初登場。前半はアキの決闘疾走が描かれたが、あれだけフィールフィールとうるさかった遊星のデュエルとは打って変わって、一度もフィールの語が登場しない。
ストーリーとしても大きく動き出す段階。

フィールとの決着!!

ここまで一切解説なしを貫いていたフィールだが、ようやく丁寧に解説してくれる救世主が現れる。

サテライトで絶対王者と決闘疾走した者がいると聞き、サテライトへ赴いたアキ。そこで出会った遊星に何かを感じ、「一撃疾走」(ワンショット・ラン)を持ちかける。

フィール力の勝負だ何だといい始め「ああ、またフィールか。」と思っていた読者。

遊星とアキは純粋なフィール力の勝負「一撃疾走」を始める。ルールは互いのエースモンスターを攻撃力を同じにしたうえで戦わせ、それぞれのDホイールにつけられた「紋章」(クレスト)を多く破壊したほうが勝利するというもの。

そして、ジャックとのデュエルによって走りに迷いがあった遊星はアキに敗れてしまう。
そして、アキは……。

アキは突然フィールの解説を始めた!

それによれば、

  • 「フィール」は「仮想立体触感」の通称。 
  • Dホイールの速度と連動し、仮想立体映像(バーチャルソリッドビジョン)と連動し威力を高める。
  • 速度以外にもタイミングや間合いによって威力を何倍にも高めることができる。
    アキに言わせればがむしゃらに速度を上げるだけでは絶対王者には勝てないとのこと。

そして、ひとしきり解説したアキは「彼のフィールが私に触れた」という言葉を残し去っていった。エモーションやセンセーションみたいなものか。

これまでのストーリーを読んでいればなんとなく分かるような内容ではあるが、それが今までまともに解説されていなかったため、ここで解説されたことに読者は驚いた。いや、遊戯王に慣れた人なら驚かないか。

このフィールの解説があったのは第8話である。そこまで遅くないような気がするし、実際コミックスでは1巻に収録なので序盤に解説があるにはある。
だが、この漫画は月刊誌(Vジャンプ)連載である。つまり、フィールについて公式に解説されるまでに半年以上を要しているのだ。その間フィールについて何も明かされないまま読み続けなければならなかったのである。

そんな「意☆味☆不☆明」状態のフィールだが、漫画の内容そのものはフィールが良くわからなくても第8話までちゃんと読めるようになっている。はじめから遊戯王に馴染めないなどというのであれば話は別だが。

仮想立体触感、フィール!!

アキによる解説の後にもフィールは勝負の鍵を握る重要なものとして登場し続ける。また、使用者ごとに独自のフィールが登場し、フィール自体を戦術に組み込んだ決闘者など、フィールがそれぞれのキャラクターの個性となる。

中にはまったくフィールに触れずにBFで後攻2連続シンクロ1キルを決めるようなやつがいたりもするが、そもそもフィール以前にデュエルで勝利するのが第一目標なので、フィールそっちのけでデュエルに特化するのも一つの戦術であるといえる。
また、フィールとは別な「聖魂決闘者」(サイコデュエリスト)と呼ばれる特殊能力を持った決闘者もいる。

闇のフィール

骸骨騎士やその関係者が使用するフィール。特殊なフィールとして登場したのはこれが初。

「仮想立体触感」の名の通り、基本的に現実のものではないはずのフィールが相手に実際の痛みを与えるものになる。その威力は絶大で、絶対王者ですら苦戦するほど。

遊星VS骸骨騎士戦では、実際に遊星の服の肩の装飾を破壊した。さらに、遊星がそれまでに体験したことの無いほどの、本当にフィールか疑うほどの強烈なリアルダメージを与え、遊星は血反吐を吐きながら決闘することになる。

実際のダメージを受ける、魂をかけるなど、闇のゲーム(闇のデュエル)に通じるものがあり、似たような概念であると思われる。

フィール・プレッシャー

ボマーが対ジャック用に用意していたとっておきのフィール。

「重爆撃禽 ボム・フェネクス」の効果で遊星にダメージを与えるとき、本来立体映像のはずの爆撃で実際にサーキットに穴まであけた。もちろんそんなものが直撃すればひとたまりも無い。
だが、デュエル終了後即座に路面の応急修理が行われる辺り、このようなフィールはそこまで珍しくないのかもしれない。

ボマー本人によれば、「一点」を攻めるのではなく、「面」を制圧し、逃げ場をなくすものらしい。もうカードゲームじゃなくてもよくね?と思うかもしれないが気にしてはいけない。

クロス・フィール

遊星が修行の末に身につけた新たなフィール。

アキの解説によれば、「激流疾走」(ライディングストリーム、いわゆるスリップストリームのこと)から、相手のフィールを利用したカウンターのフィールらしい。相手のフィールを返り討ちにするといったところだろうか。

立体映像を越えて実際にボマーのDホイールを破損させている。どの道ライフは削りきれているのでデュエルの結果に影響は無いが。

また、ボマーによればこれはまだ未完成。遊星も認めている。完成すると一体どうなるのだろうか。

100%防御振りの調整(クレイジー・ライブラ)

炎城ムクロが使用するフィール(を利用した戦術)。

パワーだけの力任せのフィールではなく、ダイレクトアタッカーを利用して相手の速度を落としつつ、スピードで優位に立ち先にゴールして勝利するというもの。攻撃力0でもフィールによって速度を落とすことは可能なために編み出された戦術。

金によって対戦カードを操作し(イェーガーの計画でもあるようだが)、遊星と当たることが予め分かった上で、遊星の「クロス・フィール」を警戒するような戦術を取った。さらには遊星のDホイールに細工まで施してある。

最終的に攻撃をロックする「暴走轟 ロード・ガーディアン」によって相手の攻撃(つまり、遊星のフィール)を封じ、そのままゴールして勝利しようとするが、「カタパルト・ウォリアー」で空中から射出することによる効果ダメージでゴール前に敗れた。

防御振りの調整といっても、遊星の攻撃を確定3発にしようとしているわけではない。
また、「TG ハイパー・ライブラリアン」も関係ない。

フィール・バニッシュ

決闘疾走絶対王者、ジャック・アトラスのフィール。

相手のフィールに自らのフィールをぶつけることで相殺するというもの。このフィールによってセクトのフィールを相殺した。
また、VS遊星戦で遊星のフィールを受けながら涼しい顔をしていたのも、この能力によって相殺したためだろう。

だが、やはり限界があるようで、闇のフィールを完全に相殺しきることはできなかった。単に本人の力量が足りないのか、闇のフィールそのものが相手のフィールを弱体化する性質を持つのかは不明。後者だとしても、なんだかんだでそれを上回る力を身につけるような気はするが。


このほかにも、固有の名称こそ無いものの、クロウが龍亞&龍可のフィールを「薄気味悪いフィール」と評していたりする場面があるなど、各決闘疾走者ごとにフィールに特徴があるようだ。

激突する雑記!!

かつては「仮想立体触感研究所」(通称:V・S・F・L)なる機関が存在し、そこでフィールの研究が行われていたらしい。また、フィール発生装置なるものが存在し、これによってフィールが発生するようだ。作中の描写によると、このフィール発生装置を小型化したものが次世代型デュエルディスク(恐らくD・ホイール)に内蔵されているらしい。


Vジャンプ2012年10月号掲載の「犬マユゲでいこう」によれば、漫画5D'sの作者である佐藤雅史自身も、「フィールとは何か」という問いには答えられないらしい。
ちなみにこの中で登場したフィール数は13。

カードに選ばれた特別な人間が特別にフィールを高めるとソリッドビジョンのはずのモンスターにも触れるとか触れないとか(「犬マユゲでいこう」Vジャンプ2012年12月号掲載分より。佐藤曰く「本当に触れるかどうかは…わかりませんよ」とのこと)。

アニメを基にしたゲーム「タッグフォース6」でも遊星のイベント中にこの単語が登場する。

ファンによる2次的な活用

この「フィール」の言葉があまりにも印象的だったからか、現在ではファンの間で、アニメ5D'sとの区別のために、漫画5D'sそのもののことをさして「フィール」と呼ばれることがある。

さらに、ネット上(特に2ちゃんねる関連)では場(スレッドなど)の雰囲気や、ある人の言葉の中にあるよくわからないポテンシャルやカリスマ性のようなものをフィールと呼称することもある。基本的にはその場のノリで使われるので、文字通りフィーリングで意味を判断するしかない。
(例:「深夜のフィール」=夜が更けてテンションが高まった状態。下ネタなどが多くなる傾向にある)

アニメ5D'sのラストデュエル、遊星VSジャック戦ではトンネル内で遊星が壁を走っ(て最大限にフィールを高め)ていた。漫画版を意識したかは不明だが、当該シーンの動画では「最大限にフィールを高める!」などとコメントされていることがしばしばある。ほかにも同デュエルでは漫画版の空中シンクロをイメージさせるシーンなどもあった。
もっとも、似たようなシーンは探せば結構あるのだが。

フィールデータ

サブタイトルは数に含まない。「仮想立体触感(バーチャルソリッドフィール)」や「闇のフィール」などもフィールとして集計。一つの台詞の中に複数回フィールの語が出る場合、それぞれのフィールを1回として集計。「フィールド魔法」など、フィールが含まれていても用語としてのフィール(feel)を意識していない場合は数に含まない。

データは特記が無い限りRIDE-01からRIDE-44までのもの。

  • 総フィール数:133フィール
  • 巻ごとのフィール数
    • 1巻(RIDE-01~08):34フィール(1話あたり4.3フィール)
    • 2巻(RIDE-09~16):40フィール(1話あたり5.0フィール)
    • 3巻(RIDE-17~24):25フィール(1話あたり3.1フィール)
    • 4巻(RIDE-25~32):17フィール(1話あたり2.1フィール)
    • 5巻(RIDE-33~39):12フィール(1話あたり1.7フィール)
  • 1話当たりの平均フィール数(小数第2位四捨五入):3.0フィール
  • 最多フィール数:15フィール(RIDE-11) 次点:14フィール(RIDE-20)
  • 最少フィール数:0フィール(RIDE-09,13,14,23,24,26,29,38,40,41,42,43)次点:1フィール(RIDE-05など)

最近は「決闘竜」など、フィール以外の設定が登場していることもあってフィール数は少なめである。

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闇のコミュニティ!!

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開幕!!関連項目!!

  • 遊☆戯☆王5D's
  • ライディングデュエル
  • Dホイール
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最終更新:2025/12/08(月) 17:00

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