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マグネシウム

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マグネシウムとは、光合成色素であるクロロフィル(葉緑素)の中心に存在する元素である。

概要

  • 原子番号は、12、元素記号は、“Mg”、ミネラル。なお第2族ではあるがアルカリ土類金属には分類されない。
  • ギリシャ北部のテッサリアにあるマグネシア(Magnesia、現在のマグニシア)の鉱山からマグネシウム鉱石である滑石が産出することに由来する。転じて滑石から作られた酸化物(酸化マグネシウム)のことをマグネシアと呼んだ。
  • 発見:1808年、酸化水銀と酸化マグネシウムの溶融電気分解により、金属マグネシウムをアマルガム(水銀合金)の形で得た。
  • 銀白色の柔らかい金属で、融点650度、沸点1090度。酸化しやすく、空気中でも表面が酸化され、燃焼させると水(H2O)や二酸化炭素(CO2)からも酸素を奪って燃え続けるほど。そのため、マグネシウムの火災を消火する際には水をかけたり、二酸化炭素消火器の使用は厳禁である(乾燥した砂で酸素を遮断する必要がある)。燃えると高熱と共に白い強烈な光を放つ。
  • 利用例:クロロフィルの構成成分、マグネシウム合金、カメラのフラッシュ、にがり(塩化マグネシウム、豆腐の凝固剤)、歯磨き粉の研磨剤(MgO)、超電導物質、グリニャール試薬、便秘薬、スポーツ用の滑り止めなど
  • 意外と知られていないが、F1等レーシングカーのホイールはマグネシウム合金が主流である。
  • マグネシウムを応用して太陽エネルギーを貯蔵するという方法が研究されているらしい。
    その方法とは… 
    1. マグネシウムを燃やしてエネルギーと酸化マグネシウムを回収する。
    2. 回収した酸化マグネシウムに太陽光で励起したレーザーをブチ当ててプラズマ化させ、金属マグネシウムに還元する。
    3. 1に戻る。

    というものだとか。
    幾らでも降り注いでいる太陽エネルギーを使用して還元用のレーザーを発振できるし、マグネシウムが燃えたときの熱量も半端ないから「安価に利用できる高性能な再生可能エネルギー」の一つとして研究されているらしい。
    ちなみに、児童向け文学「新シェーラひめのぼうけん」で、ジュドルの製作した飛行船にこれを思わせるエネルギー貯蔵システムが搭載されていることを示す記述があったりする。(飛行船の気嚢表面の光学素子で太陽光を回収し、火の精の力を借りて太陽光を固形化させて貯蔵。これにより、夜間など太陽光の無い環境下でも太陽光をエネルギー源とする飛行船の運用を可能にしている)

関連項目

  • 元素の一覧
  • 元素水滸伝
  • 再生可能エネルギー
  • 豆腐

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