マジカル・エクスプロージョン 単語


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マジカルエクスプロージョン

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マジカル・エクスプロージョンとは、遊戯王OCGに登場するカードである。

概要

CYBERNETIC REVOLUTIONに収録した通常罠。テキストは以下の通り。(遊戯王カードWikiより抜粋)

マジカル・エクスプロージョン
通常罠
自分の手札が0枚の時に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する魔法カードの枚数×200ポイントダメージを
相手ライフに与える。

墓地の魔法カードの数に比例したダメージを与える通常罠。手札0枚の時でしか発動できない条件がある。
一見、【フルバーン】に投入できそうなカードではあるのだが、そちらは罠によるバーンが主体であり噛み合わない。「名推理」や「モンスターゲート」等で墓地に魔法を溜め込む専用のギミックが必要となる。

登場当時は発動条件の厳しさ、条件を満たしても満足にダメージを与えられない印象が強く、それほど注目されていなかったカードなのだが・・・

2007年 ドグマブレード誕生

そんな「マジカル・エクスプロージョン」に転機が訪れる。【マジエクワンキル】の派生デッキ、【ドグマブレード】の誕生である。
このデッキは簡単に言うと先攻を取り、後攻で相手のライフを0にする事に特化したワンターンキルデッキ。名称からして「D-HEROドグマガイ」のライフ半減効果を利用したデッキと思われるが、もっとヤバいカードが存在する為ほんの1パーツに過ぎない。
当時はディスクガイや「混沌の黒魔術師」が禁止カードになっておらず、ディスクガイや「光帝クライス」を何度も蘇生しドローブーストを行ったり、「混沌の黒魔術師」で魔法を再利用する、「サイバー・ヴァリー」と「次元融合」でライフがある限りループを行いパーツを揃える等、凄まじい回転率を誇りワンキル成功率は非常に高かった。
その為「遊戯王はじゃんけんゲー」と皮肉られることとなり、非難の声も多く上がっており、誰もが規制されると思っていた。しかし2008年3月の制限改訂ではなんと禁止カードだった「死者蘇生」が制限に復帰。さらにギミックパーツである「魔法石の採掘」が制限緩和され、より強化されるハメになってしまった。非難の声が強まったのは言うまでもない。

・・・と、色々騒がしてきたデッキなのだが、実は選考会等ではあまり良い結果を残していなかった。なぜなら当時は【ダムドビート】、【ライトロード】の流行により墓地メタである「D.Dクロウ」をサイドデッキに投入されいるのがほとんどであり、キーカードを除外されることが多かったからだ。シングル形式では確かに凶悪だが、マッチ形式ではメタを張られやすい。それが【ドグマブレード】の弱点であった。

2008年9月の制限改訂では流石にギミックパーツのほとんどが禁止・制限カードに指定され、【ドグマブレード】は終焉を迎えた。しかし、肝心の「マジカル・エクスプロージョン」は規制されておらず・・・

2009年 ジャンク・コレクター登場

規制後は「光帝クライス」によるドローターボ型が主流であり、【マジエクワンキル】はまだ生き続けていた。
2009年11月21日、「デュエルディスク 遊星Ver. DX」の特典カードとして「ジャンク・コレクター」が登場。このカードの詳細についてはこちらを参照。
このカードの強みは自身を除外し墓地の罠を発動することであり、「マジカル・エクスプロージョン」が墓地へ送られるという【マジエクワンキル】の弱点を克服したのである。安定性は【ドグマブレード】より劣るものの、自分のターンで罠を発動できることから先攻ワンキルを可能にし、【マジエクワンキル】は更なる力を手にしたのであった。

ところが2010年3月の制限改訂にて「マジカル・エクスプロージョン」がついに制限カードに指定。主軸のカードが規制され、【マジエクワンキル】は衰退の一途を辿ることとなった。

2015年 真帝王降臨

2013年9月では「名推理」が、2015年4月では「モンスターゲート」が無制限化されたものの、【マジエクワンキル】の眠りを覚ますことはなかった。

2015年9月19日、「ストラクチャーデッキ-真帝王降臨-」が発売。これにより【帝王】が環境上位になったのだが、同時に【マジエク帝】という派生デッキが生まれる。長年眠りについていた【マジエクワンキル】が復活したのである。
【マジエク帝】は【帝王】の豊富なサポートカードに着目し、手札交換を行いつつ魔法カードを墓地に肥やしていく。
これまではドグマガイでライフ調整を行ってきたが、このデッキでは「ライフチェンジャー」によりライフを3000に固定し、ワンキルを狙っていく。ライフの固定化という特性上、「成金ゴブリン」が採用しやすくなったのもポイントである。
あまりモンスターを出すことがないので「エフェクト・ヴェーラー」等で妨害される心配がなく、モンスターを引きすぎて事故になる確率が大幅に下がった。また、サイドデッキの入れ替えで通常の【帝王】に戻すことも可能なのでマッチ形式にも対応できるようになった。
「マジカル・エクスプロージョン」と同じく、登場当時は影が薄かった「ライフチェンジャー」を一躍有名にしたデッキなのだが、2016年4月の制限改訂ではただでさえ強力であった【帝王】のパーツが規制され、「ライフチェンジャー」はなんと禁止カードに指定されてしまい、【マジエク帝】は終焉を迎える。

これまで「マジカル・エクスプロージョン」の歴史を振り返ったが、前述の通りこのカードの登場当時はマイナーカードだった。カードプールの増加や環境の変化によって注目され、大いに暴れまわるカードの典型例と言えるだろう。
現在も「マジカル・エクスプロージョン」は制限のままであり、今後のカードによってまた復活する可能性を秘めている。

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関連項目

  • 遊戯王OCG
  • 遊戯王カードリスト

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