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ムゲンヨーヨー

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ムゲンヨーヨー(MUGENYOYO)とは、タカラトミーより発売予定のヨーヨーの名である。

概要

2022年5月26日発売予定。

タカラトミーProject Moonshotにより開発された、AR連動型電動ヨーヨー。

電動のため初心者でも簡単にスリープができる。

専用アプリを使って、スマートフォンでヨーヨーに追随したエフェクトを加えた動画を作成可能。編集した動画は、TikTokにすぐ投稿することができる。ヨーヨーとはNFCタグを使って連動させる。

このアプリは「経験値」であるケイデンス値を記録しており、ヨーヨーの動きに合わせてそれを加算させていく仕組みである。一定数貯めることでレベルアップし、ミッションにチャレンジしたり、追加のエフェクトを獲得することもできる。

タカラトミーが競技ヨーヨーを販売するのは初であり、旧タカラ時代から数えても「ビーストウォーズ レーザーライトヨーヨー」「マックススピードヨーヨー」以来となる。グループ全体からは、「タカラトミーアーツ・ヨーヨー戦輝バトルネード」以来12年ぶり。

競技ヨーヨーのホビー化ではバンダイの「ハイパーヨーヨー」ブランドが著名であるが、同ブランドは2014年にプレミアムバンダイ限定機種が発売されたのを最後に事実上休止している。本機は、それから10年近くが経ち、ヨーヨーブームのサイクルが一巡するタイミングでライバル企業により立案された企画という点でも注目を集めている。

プロモーターは世界チャンピオンの三浦元。音楽は同じくヨーヨープレイヤーのYackleが担当している。

取り扱い上の注意

  • 充電し、スイッチをPLAYに入れてから遊ぶこと。
    • ベアリングがギアにつながっているため、電源を入れない(スイッチがCHGに入っている)状態でスリープさせようとすると、モーターが抵抗になってすぐ回転が止まってしまう。モーターを手動で回転させるのは破損の危険があるため、避けるべきである。
  • 強く振り下ろさず、静かに下ろすこと。
    • モーターの回転数を超える回転をかけると、モーターが作動しない。説明書にあるとおり、静かに落とすか、「ワインダー」の要領で回転をかける。
  • 充電ケーブルの断線に注意
    • 火災の危険があるのはもちろん、本機の充電ケーブルはヨーヨーに接続する側が独自企画である。壊したらタカラトミーに注文しなければ予備はないので、慎重に取り扱うこと。

外観

現在の標準的なバタフライシェイプヨーヨーに準じる。
直径57mm、全幅45mmは、「C3ヨーヨーデザイン・クラウン(2019)」と概ね同じ。一方、LED搭載部分が若干盛り上がっており、フチはフラットになっていることから、トラピーズ有効幅はもっと狭い。

ベアリングはプラスチックベアリングだが、フチがギアになっており、滑り軸受けの役割は果たさない。中心部がV字にへこんでおり、ヨーヨーが傾いてスリープロスするのを防いでいる。

内蔵モーターがエンジンブレーキのような役割を果たすため、すべりはかなり悪く、「ジャーブル」のような動きは慎重に行わなければ回転が止まってしまう。PVのデモンストレーターのように使いこなすのは至難の業である。ツーハンドストリングも可能で、3A部門5連覇中である三浦の技に追随できるレベルなのが映像から確認できる。

ストリング先端にシリコンチューブが通されているが、これは軸周りのシリコンリング(レスポンスシステム)との摩擦でヨーヨーを引き戻すために必要なパーツである。この仕組みは「ハイパーインフィニティー」にも採用されている。ついている状態では引いて戻すことができ、これをはずせば「バインド仕様」のヨーヨーになる。

電動

電動ヨーヨーの仕組みは、従来品である「バンダイ・ハイパーインフィニティー」「AULDEY・混沌魔龙に準じるものと思われる。

ヨーヨーにモーターとバッテリーを内蔵するため、従来の電動ヨーヨーには以下の問題があった。

「ハイパーインフィニティー」では電池が単4電池2本、モーターはギア接続であったため、重量バランスが悪すぎてまともに遊べるものではなかった。
「混沌魔龙」ではリング状の充電式バッテリーにしたことでこれを解消しているが、モーターは中央のハブスタックを押している間しか起動せず、トリックをしている間は惰性で動いているので、スリープ時間は通常のボールベアリングヨーヨーと大差なかった。

これに対し、本機は充電式電池搭載・コアレスモーター使用と発表されている。
充電式バッテリーは形状が自由なので重量バランスの問題を解消できるというメリットがあるが、本機は長方形のバッテリーである。

コアレスモーターは、回転軸に磁石を、周囲にコイルを配置してコイル側を回転させるモーターである。ヨーヨーとモーターの回転軸を一致させることができることから、モーター側の重量バランスも改善されていることが期待される。ただし、コアレスモーターはトルクが低めであり、プレスリリースでも回転数は4000rpmと、普通に投げたよりも(約6000rpm)低めの発表となっている。

アプリ連動

NFCタグ搭載により、すぐにアプリを起動させることができる。この仕組みは本機が初。この機能で1日1回アプリと連動させることにより、ケイデンス値を溜めることができる。

ヨーヨーに追随したエフェクトの追加はすでに動画投稿者により行われているが、市販のヨーヨーにARで合成できるのはやはり本機が初である。本機はLED搭載であり、これがARマーカーも兼ねているものと思われる。

エフェクトは、ヨーヨー本体には追随するが、一方でストリングにはエフェクトがかからない。ストリングプレイ専用機でありながら、スラック系のトリックやピクチャートリックなどは見づらくなる。また、同時に2個使用した場合、どちらか一方のみにエフェクトがつく。

クラウドファンディング

2022年3月8日より4月7日まで、CAMPFIREにてクラウドファンディングを受け付けていた。
結果、455人の支援により3,301,340円を集め、無事に商品化している。

リターン内容はオリジナルステッカー+購入された商品としては最速での入手(キャンペーンやプロモーションは除く)。2022年5月26日発売予定のところ、本ファンディングを通せば5月18日頃に入手することができた。

大会での扱い

ヨーヨーの大会では、使用ヨーヨーの制限はない。しかし、技に制限がある。

ヨーヨーの技とは「ストリングの巻きが解けることからくる動力によって回転を始めなければならない」とされている。すなわち、電動・ゼンマイなど他動力を使うヨーヨーで技を行っても得点にならない(失敗したら減点はされる)。もちろん、電源を切った状態で技を行うことは可能だが、内蔵のコアレスモーターが抵抗になる可能性が高く、まともに技を行うことは困難だろう。

ハイパーヨーヨーの大会では、「ハイパーヨーヨー」というブランドで発売されたヨーヨーを使うことが求められるため、他社製のヨーヨーは当然使用禁止である。

関連ヨーヨー

電動ヨーヨー。

  • バンダイ・ハイパーインフィニティー
  • AULDEY・混沌魔龙

タカラトミーグループ発売のヨーヨー。

  • タカラトミーアーツ・ヨーヨー戦輝バトルネード

データを表示することができるヨーヨー、またはそのような外部機構

  • ヨメガ・RPM
  • ハイパーヨーヨー ハイパースキャナー

関連動画

関連リンク

関連項目

  • ヨーヨー
  • ヨーヨーの機種一覧
  • タカラトミー

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