メアリ（境界線上のホライゾン）とは (メアリとは) [単語記事]

メアリ・スチュアート（メアリー・スチュアート）とは、

スコットランド女王。彼女の処刑がきっかけでアルマダの海戦が勃発した。
ライトノベル『境界線上のホライゾン』の登場人物。“傷有り”（スカード）メアリ。本項で記述。

この記事は、「境界線上のホライゾン原作（既刊）」のネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

「行ってらっしゃいで御座る」

メアリ・スチュアートとは、ライトノベル『境界線上のホライゾン』の登場人物である。

アニメ版の声優は堀江由衣。

概要

元英国第四階層代表でメアリ・スチュアートと“血塗れ”メアリ・チューダーの二重襲名者。

名前	メアリ・スチュアート
字名	重双血塗れ【ダブルブラッディ】
所属	英国 →武蔵アリアダスト教導院
役職	英国第四階層代表？ →武蔵アリアダスト教導院第一特務補佐
種族	人間と木霊の混血
戦種	全方位精霊術師
HN	傷有り
種族	人間と木霊の混血
特技	ケルト式治療術

いろいろな経緯があって極東武蔵に亡命している。自己紹介をする時は「メアリ・スチュアート」の方を名乗る。外道ばかりが跳梁跋扈する武蔵の住人としては珍しく、おっとりあらあら系の金髪巨乳（妹よりも巨乳）美人で判断力に優れ、穏やかでおおらかな性格。体の前面に無数の傷があり、それ故に“傷有り”と呼ばれた。

航空都市艦“武蔵”右舷二番艦“多摩”の地下居住区横町長屋で点蔵・クロスユナイトと共に同棲しており、嫁入り道具の王賜剣一型以外は何も持たずに武蔵にやってきた。隣家の立花・宗茂＆立花・誾夫妻とは穏やかで気の置けない付き合いをしている。家事料理は得意で忍用携帯食にアレンジを加えたり、スカーフを編んだりして過ごし、学生生活では第一特務補佐として実働に励んでおり、英国代表の立場として本多・正純に意見を聞かれたりする、時々正純も気を回して妹からの通神文を渡したり送ったりしている。浅間神社で巫女のバイトをしながら隠れTsirhc”を利用して旧派聖術を保持しつつ神道術式を学んでいる。体を覆う流体の色で相手の健康状態や感情が分かる。この為最初に武蔵の女装全裸を見た時、極東の水系邪精霊と勘違いし「湿った手の男（ウエットマン）」と名付けた。そしてその誤解は続いている。喜びの感情が溢れると流体で出来た白い傷のある睡蓮がメアリの周りに咲き誇る。

本人は全く気付いていないが、あまりのおっとりマイペースでところどころである方面の知識が欠如して上に、極東弁に不慣れなため外道どもが誤解するばかりか戦慄すら覚えることも。ナチュラルな加害者で有り、始末が悪いことに皆メアリの保護と弁護に回る。誤解の大方の被害者は伴侶である点蔵であるが。

列挙すると

浅間・智がメアリの入った後の温泉があまりに穢れが浄化どころか昇華されていたので、ケガレメーターで自分を測ったら、神道ガッデムに。
いきなり点蔵が国家賠償請求を受けることに。
点蔵がメアリを実家に連れ帰ったら父親に「裏切り者め！」と実家を叩きだされた。
点蔵に付いて行こうとする会話で、意味は合っているのに何故か点蔵が反感を集めるはめに。
寝るときに裸でないと寝られず、しかも抱き癖がある為、点蔵はメアリの布団を直すためコボルドに五円払っている。
極東弁が不慣れなため、点蔵が落ち込んでると言おうとして「――おちんこでてました」と言ってしまった。
更にネイトも「おちんこでてましたものね」といらぬ心配を受けるはめに。
戦闘中に降りてきたメアリのナチュラルな惚気話（本人は全くその気はない）にネイトがゆっくり気が狂いそうになった。

“傷有り”としてのメアリ

今でこそ点蔵の傍で幸せに過ごしているメアリであるが、その出自は祝福されたものではなかった。

本来ならキャサリン前王妃の子として生まれるはずだったが、キャサリンは子をなす前に病没。そして後の王妃アン・ブーリンは双子を産んでしまったため、歴史再現と違う流れを作ってしまった。そして英国は歴史再現を順守する意志を示すためアン・ブーリンを処刑した。そして先に生まれた子は後から生まれた妹より力が劣ったため歴史再現失敗の罪と共にキャサリンが産めなかった英国の不貞を表すメアリを襲名、存在を隠されることとなった。

そして聖連に歴史再現実行の意思を伝えるため、書類上ながら四重婚したり、メアリ・チューダーを襲名して王賜剣二型を抜こうとしたが叶わなかったり、英国協派（を旧派に戻そうと英国協派を大量処刑した歴史再現を行うため300人をメアリの手で処刑した、体前面にある傷痕はこの時のもの。その後は傷有りとして処刑された300人の「何故」を心に抱えながら処刑までの間、自由に放浪したという解釈で第四階層で過ごし、自分が処刑した者達を弔い、遺族や住人である弱い立場の民を助けながら過ごしていた。

総ては約束と自分の大切な人に損をさせないために。そして処刑されて英国の護りの剣となって守る為に。

曲がり角の隠者達

そんな彼女に転機が訪れる。武蔵からの輸送艦が落下したきた時、子供たちを救おうとして船の軌道を逸らそうと聖術を使おうとして点蔵に止められた。
そして誤解から彼を殴り、誤解が解けた後も謝罪できなかった事が頭から離れなかった。その後、共同作業による互いのフラグ立てイベントで点蔵に高評価をつけるようになり、デートの後出自を明かし、勝負に出るが、勝負に敗れ、不貞の存在であるというコンプレックスも手伝って身をひく。
その後、武蔵の方針である「失わせない」という思いによる支援と点蔵の機転と活躍によって二人は相まみえる。
そしてメアリは点蔵に想いの丈をぶつける。

「――だったら何で、この前、別れ際にチューしてくれなかったんですか！」

そして、点蔵は嘘で彼女を救い、想いの丈を告白した。――噛んだ。
だが彼女もそれに「Jud.」と自分の為に嘘をつき
「私もです……！」と想いに応じた。

そして、王賜剣を二人で抜き、その後の処刑反故による損失を次代の英国王を生むことで帳消しにし、武蔵へと亡命した。自分が幸せになることで失った、喪わせたものへ報い償うために。

戦闘方法

妹に劣るとはいえかなり強力な精霊術師であり、言葉一つで荒れた海をなだめたり、空中からの落下速度を下げたり、姿を隠したり出来る。
また、流体の流れを整えたり、悪いところを吸い出したりして負傷や病気、疲労を回復することが出来、骨折も流体と舌捌き（さくらんぼが結べる）で固定できる。
そして、300人をその手で処刑した技量は伊達ではなく、敵の最も分厚い所を狙って射ち込まれる剣術は堂々とした剣閃を描く。王賜剣一型の存在がその技量と威力に拍車を掛ける。

俺：「……あれ？あっれ？これってテンゾーの不得意分野を補ってね？」
全学生：「あの野郎許さねぇ……！」