メタフィクションとは、第四隔壁の打破であり、フィクションがノンフィクションをフィクションに見立てる表現技法である。
転じて、読者を含んで言及する皮肉や婉曲表現をいう。
メタ(meta-)とは「より上位の」という意味の接頭詞、フィクション(Fiction)とは虚構の意である。、
通常、物語はあえて「現実」という存在を想定しない。特に筆者に関わることや読者に関わることは、通常表現しない。また、誰かがその物語を逐一見ていることも、物語上では認識しない。
しかし、あえてそれを表現することにより、物語性を作り出すことをメタフィクションという。メタフィクションはその性質上自己言及的記述が多い。
例えば、文中に縦書きの言葉を加える、作中で主人公が読者を意識して意見を求める、作中にスタッフの(視聴者向けの向けの)隠しメッセージを仕込む、ゲーム中でプレイヤーを気遣う(今日はもう休みなさい、等)といったことなどである。
注意してほしいこととして。「現実的」な描写をすればメタフィクションとはならないという点である。
あくまでもメタフィクションは「読者が目を通した"今"」に関連するものである。
最も分かりやすい例として、、ニコニコ動画において唐突に時報をねじ込まれることもメタフィクションの1種といえよう。どんなに非現実な動画であっても、その瞬間ニコニコ動画は容赦なく現実を突き付けるのだ。
また、現実に存在しないキャラクターのぬいぐるみを着たアクターに対して、着ぐるみの中の人を問う発言もメタフィクションの一種と言える(特にディズニーランドにおいては)。
ゲーム『マザー2』では、ある場面において「プレイヤーの氏名」を入力するように求められる。しかもそれが物語の上で大きな意味を持つようになり、最終局面においては、絶望的な状況において、プレイヤー自身が主人公たちと共に「いのる」イベントが描かれる。
アニメ『勇者特急マイトガイン』では、ロボットアニメとそれに関わるオモチャ会社のスケジュールを皮肉ったエピソードが描かれ、最終話では敵のラスボスが「自分はこのゲームの世界を支配する三次元人だ!」と暴露するシーンが存在する(ラスボス自身は三次元人ではない事が判明するが)。
特撮番組『仮面ライダーディケイド』は、「主人公が既存の仮面ライダーの世界を彷徨いながら、自身が生きていた本当の世界を探し求める」という物語だが、最終的に「主人公は過去の仮面ライダーの物語が忘却されないように記憶を呼び覚ます存在、同時に過去の常識に縛られた仮面ライダーの世界を破壊、新生する存在」である事が発覚する。
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最終更新:2025/12/15(月) 22:00
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