ヨーツンヘイムとは、
ジオン公国軍第603技術試験隊の母艦で、試験支援艦。古エッダに登場する巨人の国「ヨトゥンヘイム」が由来。
603に送られてくる試作兵器を運用し、データを取るのが主な役割の補助艦艇。決して戦闘艦ではないのだが物語終盤では戦況の悪化に伴い、最前線に駆り出されている。同型艦にムスペルヘイムが存在するが戦争末期に戦没。
戦前はコロニー間を運行する連絡貨客船であった。経済封鎖されているサイド3のために地球連邦の目を掻い潜って物資を運搬した事もあったという。一年戦争が始まる半年前、優秀な積載量がジオン軍の目に留まり、ヨーツンヘイムは徴用された。連絡貨客船のため非武装だったが、すぐに改装を受けてビーム単装砲が追加された。
ヨーツンヘイムの乗組員は徴用と同時に軍属となったが、貨客船時代には無かったビーム単装砲を扱うためにアレクサンドロ・ヘンメ大尉率いる砲術科が新たに乗り込んだ。
ヨーツンヘイムには技術試験科、技術情報科、そして総統府からの目付け役が同乗しており、そのゴチャゴチャな様子は「シチュー」と喩えられた。
軍用艦ではないため足が遅いのが欠点だったが、戦争が進むと同時にヨーツンヘイムにも対空砲やダズル迷彩、追加ブースターなどが施されていき軍艦に劣らない威容を誇るようになった。11月にはヅダ2機を艦載機として配備している。試験を行っていく中で、敵の攻撃を受ける事も多々あったがどれも致命傷には至らず、元民間船とは思えない高いダメージコントロール能力を持っている模様。
1月、ヨーツンヘイム初の任務として艦隊決戦砲ヨルムンガンドの評価試験を行う。
4月には高い輸送能力を活かし、パプアとともに物資を地球に投下。同時期にヒルドルブの評価試験を実施。
8月はエーギルの評価試験を行っているが地球での評価試験のため母艦は地上軍のフォルケッシャー号となっている。
9月から11月にかけてはヅダの評価試験、同11月中にゲム・カモフの評価試験を実施。
12月に入るとゼーゴック、バロール、オッゴ、ビグ・ラングの評価試験を実施。この頃になると戦況の悪化でヨーツンヘイムも最前線に立つようになる。最後はア・バオア・クー守備隊に加わり、Eフィールドを防衛。ビグ・ラングの評価試験をしつつ、年少兵の乗ったオッゴを投下する大役を担った。
戦線が崩壊し、ジオンの敗北が決定的となった終盤は味方の退路を確保するため奮戦。多大な犠牲を出しつつも25分間、敵を食い止め味方艦隊の脱出を成功させた。ヨーツンヘイムもまた味方が通った退路を抜け、サイド3へ脱出。一年戦争を生き延びた。
その後の動向は不明だが、戦争が終結したことで任を解かれ、民間船として復帰したと思われる。
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最終更新:2025/12/12(金) 17:00
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