ラスト・アクション・ヒーロー 単語


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ラストアクションヒーロー

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1993年に公開された、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアメリカ映画である。

見ろ!概要だ!

監督は「プレデター」や「ダイ・ハード」でも知られるジョン・マクティアナン。

ファミリーを意識した明快なストーリーと、ヒットさせるべくして作られた映画であり、莫大な製作費・広告費が投入された(特に広告については、NASAの無人ロケット映画のロゴをプリントするなど常識の斜め上をいくものだった)。
しかし、同時期に放映された「ジュラシック・パーク」という、文字通りの怪物映画に話題を完全に持っていかれてしまい、興行収入的には大失敗作の烙印を押される結果になってしまった。

映画内映画がテーマなだけあって、メタフィクションなネタが満載。特に終盤の、現実のシュワちゃん(本人役)と虚構のシュワちゃんのやり取りは必見。
また、シュワ映画を含め他の映画のパロディがとにかく多かったり、大物俳優のカメオ出演も多数と、小ネタをあげたらキリがないレベル。

後で一緒に、あらすじを見ねぇかい?

少年ダニーは学校をサボって映画を見るほどの映画好き。ある日、友人の老映写技師ニックの計らいで、大好きなアーノルド・シュワルツェネッガーが主演するアクション映画『ジャック・スレイター』最新作を見せてもらうことに。入場前にニックから「魔法のチケット」を貰い、それを握りしめて映画鑑賞するダニー。ところが、スクリーン内から劇場に飛び込んできたダイナマイトの爆発と共に、ダニーは観ていた映画の中の世界に入り込んでしまう……

もういい!映画の設定はたくさんだ

魔法のチケット
ニックが若い頃、当時劇場だった映画館に来訪したかの世界的マジシャン、ハリー・フーディニから貰ったもの。チケットの所持者が第四の壁を超えて、現実世界と映画の世界を往来を可能にする効果がある。
ジャック・スレイター(劇中作)
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の人気シリーズ映画。ロサンゼルス市警刑事、ジャック・スレイターの活躍を描く作品。劇中では最新作、『ジャック・スレイター』の公開を控えている。前作『』では作中で119人の死者が出ていたが、『』では48人に減らし、代わりにストーリーを面白くしたとシュワ本人は語っている。
映画の世界
魔法のチケットで入り込んだ『ジャック・スレイター』中のカリフォルニア州。現実とは違って、主人公は簡単に死なないどころか、かすり傷一つ負わないし、女性は美女ばかりだし、クローゼットの中に敵がいることになってるし、悪人はベラベラと計画を喋るし、アニメの猫が喋って歩いてるし、どこかで見たことのある人々が出てくるし、都合のいいタイミングで助っ人が現れる、典型的なアクション映画の世界。但しモブと悪人は大勢死ぬ。
現実世界
ダニーの住む現実世界。殺人を犯しても誰も気にも留めないし、窓ガラスを素手で割ると痛いし、悪人はB級映画のようなミスを犯さないし、銃弾は普通に致命傷になる。

俺は、架空のキャラクターに過ぎない……

現実世界

ダニー・マディガン(演:オースティン・オブライエン/亀井芳子(ソフト版)/野沢雅子(フジテレビ版)/浅野まゆみ(テレビ朝日版))
本作の主人公。大の映画好きで、とりわけアーノルド・シュワルツェネッガーと彼の主演作『ジャック・スレイター』シリーズの大ファン。現実はあまり充実していないようで、映画趣味は現実逃避の手段という側面がある。魔法のチケットの効果で映画の世界に入り込み、スレイターと行動を共にすることになる。映画の「お約束」に精通しており、その知識でジャックをかき回すこともしばしば。
ニック(演:ロバート・プロスキー/石森達幸/富田耕生/阪脩)
寂れた映画館に勤める老映画技師。ダニーの友人であり、彼を『ジャック・スレイター』最新作の試写に特別に招待し、魔法のチケットをダニーに贈る。映画館が劇場だった昔から働いており、その劇場でハリー・フーディーニが公演した際、魔法のチケットを貰っている。

映画の世界

ジャック・スレイター(演:アーノルド・シュワルツェネッガー/玄田哲章(ソフト版)/大塚明夫(フジテレビ版)/玄田哲章(テレビ朝日版))
映画『ジャック・スレイター』の主人公。ロサンゼルス市警刑事で派手なアクションで敵を撃ち倒す、典型的なアクションヒーロー。一方で命の危機に何度も遭遇しても何故か死なないことを薄々自覚している。バツイチで別れた妻との間に娘と息子が1人ずついるが、このうち息子を『Ⅲ』で失っている。現実世界に来た際には、自分が架空の存在で、自分の人生が脚本家によって作られたものだと知ってショックを受けていた。
ベネディクト(演:チャールズ・ダンス/小川真司/江原正士/菅生隆之)
『ジャック・スレイターⅣ』の悪役にして、本作の悪役。ロングバレルのリボルバーをメインウェポンとする一流の殺し屋。左目が義眼で、状況によって柄を変えたり、義眼に爆弾を仕込んで持ち込んだりしている。敵対ファミリーを壊滅させるために後述のトニーに雇われるが、面従腹背でトニーのことを見下している。偶然、ダニーの魔法のチケットを入手したことにより、その力を悪用して現実世界で悪事を企む。
トニー・ビバルディ(演:アンソニー・クイン/中庸助/森山周一郎/村松康雄)
ロサンゼルス一体の麻薬密売を牛耳るマフィアのボス。敵対するファミリーと手を組んだと見せかけて、一網打尽にしようと企み、ベネディクトを雇う。慣用句の言い間違えが酷く、ベネディクトに陰でツッコまれている。
デッカー警部補(演:フランク・マクレー/内海賢二/中庸助/池田勝)
スレイターの上司。スレイターの破壊的活動によるクレームを一身に受けており、その件で彼を怒鳴り散らすことが日課となっている。側から見れば険悪に見えるが、本心では互いに信頼し合っている。
ジョン・プラクティス(演:F・マーリー・エイブラハム/麦人/若本規夫/稲葉実)
FBI捜査官でスレイターとは旧知の仲。彼を演じているエイブラハムが、映画『アマデウス』においてモーツァルトを殺したアントニオ・サリエリを演じていたことから、ダニーは警戒していたが、その予想通り、裏でトニーと結託していた。
ウィスカーズ(声の出演:ダニー・デヴィート/立木文彦/田の中勇/大川透)
スレイターの同僚の刑事。セルアニメ調の猫の姿をしているが、映画の世界なので普通に溶け込んでいる。
リッパー(演:トム・ヌーナン/千田光男/広瀬正志/牛山茂)
前作『ジャック・スレイターⅢ』の悪役。黄色いレインコートを羽織り、斧を凶器とする、「切り裂き魔」の異名を持つ殺人鬼。作中のクライマックスで、スレイターにより銃弾を打ち込まれるが、その際、人質にしていたスレイターの息子を道連れにして転落死した。チケットの効果を悪用したベネディクトによって現実世界に召喚される。

カメオ出演

作中の登場人物

市長(演:ティナ・ターナー)
演じるティナはグラミー賞受賞歌手
ダニーの教師(演:ジョーン・プロウライト)
授業で『ハムレット(1948年)』を上映する。演じるジョーンは『ハムレット』主演のローレンス・オリヴィエの最後の妻という小ネタ
ハンフリー・ホガート
モノクロをデジタル化した姿で作中の刑事として登場。
T-800(シルベスター・スタローン)
パネルで登場。『ジャック・スレイター』の世界に俳優のシュワは存在しないため、スタローンが『ターミネーター2』を主演したことになっている。
キャサリン・トラメル(演:シャロン・ストーン)
『氷の微笑』からの客演。警察署入口でタバコを吸っている。なお、演じるシャロンはシュワと『トータル・リコール』で共演している。
T-1000(演:ロバート・パトリック)
『ターミネータ2』からの客演。警察署入口でダニーたちとすれ違う。

本人役

アーノルド・シュワルツェネッガー
『ジャック・スレイターⅣ』プレミアに主役として来場。報道陣に映画の魅力を語っていたが、自身がオーナーを務めるレストランの宣伝をしだす。
マリア・シュライヴァー
シュワの妻。無駄話をするシュワに呆れていた。
リトル・リチャード
ロックンロールの創始者の1人。組合員なら『プレデター』で使用された『のっぽのサリー』の歌手といえばピント来るはず。インタビューでシュワの大ファンと語った。
ジャン=クロード・ヴァンダム
ベルギーが生んだ名アクション俳優。インタビューで「絶対に見逃せない」と絶賛していた。後にシュワとは『エクスペンダブルズ2』で共演する(但し同じ画面に映るシーンはなし)
ジェームズ・ベルーシ
シュワと『レッドブル』で共演した俳優。「アーノルドのファンじゃない」と興味なさそうにインタビューに答えてた。じゃあなんで来た
トム・ヌーナン
前作でリッパーを演じた縁で来場するも、映画から出てきたリッパーが直前に会場入りしていたため、報道陣も本人も困惑していた。
M.C.ハマー
日本でも有名なラッパー、ミュージシャン。会場に現れたスレイターをシュワ本人と勘違いしていた。
チェビー・チェイス
名番組『サタデー・ナイト・ライブ』出演のコメディアン。会場でスレイターに押し飛ばされる。

明日もまた関連動画を観るさそれがどうした?

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関連項目の続編はナシだ!

  • アーノルド・シュワルツェネッガー
  • プレデター
  • コマンドー
  • メタフィクション
  • Re:CREATORS - 放送直後、アニメ版ラスアクと評する声が多数。作中のキャラクターが架空の存在と知り、困惑する描写がある。

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