不規則動詞とは、動詞の活用が不規則なものである。
不規則動詞とは、動詞の活用が規則動詞と異なるものである。但し、ある動詞の活用が規則的なものか、不規則なものかは恣意的な判断が伴う。
例えば、文語体において、下一段活用は「蹴る」一語のみであるが、不規則活用とされるラ変動詞は「あり」「おり」「はべり」「いまそかり」の四つとなる。これは、蹴るが上代において「くゑる」という下二段活用だったことと、後に文語体の下二段活用が口語体の下一段活用へと変化していくためにこの区分が採用されている。
また、口語体においてサ行変格活用動詞は、四段活用動詞と並んで語数が多い上に、現代では最も生産的に新語が生み出しているにも拘らず不規則動詞と見なされる。これは、サ行変格活用動詞に属する動詞がすべて「する」からの派生であるからである。
日本語における不規則動詞は国語学、日本語学、国語教育においては一般に変格活用動詞といわれるものである。
日本語の文語体における不規則動詞は、以下のとおりである。
日本語の口語体における不規則動詞は、以下のとおりである。
ただし、他の活用においても、幾つかの語は不規則な活用を起こす。
動詞「得る(うる)」は口語体においても下二段活用となる。単独だと、「得る(える)」の方が多いが、複合語では「勝ち得る(かちうる)」「為し得る(なしうる)」「書き得る(かきうる)」など「得る(うる)」も使用される。また、仮定形では「えれば」「えれたら」といった形は少なく、「得られれば」「得られたら」のような可能形が使用されることが多い。
| 動詞 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 仮定形 |
命令形 | ||
| 文語体 | 得 | う | 〇 | え | え | う | うる | うれ | えよ |
| 口語体 | 得る | うる | 〇 | え | え | うる | うる | えれ | えろ えよ |
| 得る | える | 〇 | え | え | える | える | えれ | えろ えよ |
|
英語の不規則動詞は、過去形及び過去分詞形によって判別される。すなわち、動詞原型に対し、活用語尾 "-ed" が接続するか否かである。とはいえ、英米の使用度の差、歴史的な経緯、意味による変化などから複雑である。例えば、動詞 "work" は過去形において "worked" という規則的活用をとるが、工業分野や「引き起こす」という意味においては "wrought" という過去形をとる。また、"hang"「吊るす」という動詞は過去形 "hung" を取るが、英国において「絞首刑にする」という意味では "hanged" が使用される。また、現在の不規則動詞は歴史をさかのぼると規則動詞と見なされていたものが多い。そういったものを除くと、"go", "do", "be" の三語となる。
現代ドイツ語において、規則的と言える動詞は
となるもので、動詞語幹が一定かつ、活用語尾が規則的なものである。逆にこれに当てはまらない者が不規則動詞と呼ばれる。
但し、これらの動詞の多くは、歴史を遡ると規則動詞として見なされていたものが多い。厳密に不規則と言える動詞はsein ぐらいである。
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最終更新:2025/12/15(月) 23:00
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