世界終末時計

世界終末時計（Doomsday clock）とは、核兵器や戦争、環境破壊などを原因とする人類の「終末」が発生する時刻を午前零時とし、それまでの「残り時間」を象徴的、仮想的に表した時計である。終末時計とも。

様々な作品に登場し、モチーフにもなっている。下記「世界終末時計（Doomsday clock）を扱った作品」の節参照。

概要

地球になぞらえた（あるいは単に無地の）文字盤をした時計。

ただし、実際に動き続ける時計ではなく、45分から0時までの部分を切り出した、もしくはその部分だけが描かれた絵として表される。

誕生は米ソ冷戦時代であり、日本への原子爆弾投下から2年後の1947年。アメリカの科学誌『原子力科学者会報』（原題は『Bulletin of the Atomic Scientists』）の表紙絵として描かれている。

また、アメリカイリノイ州のシカゴ大学には世界終末時計のオブジェが存在する。

その後も同誌は定期的に委員会を設けて時刻の修正を行っており、創設以来起こった様々な出来事を元に22回の修正がなされている。1989年からは核の脅威だけでなく、環境破壊などの脅威も針の動きを決定する要因となった。実際2012年には、福島第一原子力発電所事故などを理由に1分間進んでいる。

――2020年1月現在、世界の終末まで残り100秒。

世界終末時計（Doomsday clock）を扱った作品

楽曲

• Doomsday Clock - VOCALOIDプロデューサー、絵師じゃないKEI（ハヤシケイ/KEI）氏によるVY1オリジナル曲。
• Doomsday clock - Acid Black Cherryの楽曲。
• DOOMSDAY CLOCK - SMASHING PUMPKINSの楽曲。
• 2 minutes to midnight - IRON MAIDENの楽曲。

その他

• 君が呼ぶ、メギドの丘で - 2008年にLeafより発売されたアダルトゲーム。
• ToHeart2 ダンジョントラベラーズ - アクアプラスから発売されたPSP用3DダンジョンRPG。
• ウォッチメン - 原作・映画共に世界終末時計（あるいは、49分から0時に至る時計の文字盤）が象徴的に登場する。

関連リンク

• Timeline - Bulletin of the Atomic Scientists

関連項目

• 時計
• 終末
• 核兵器