中後悠平 単語


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中後悠平(なかうしろ ゆうへい、1989年9月17日-)とは、大阪府出身のプロ野球選手(投手)である。2018年7月から横浜DeNAベイスターズに所属。

概要

横浜DeNAベイスターズ #91
中後悠平
基本情報
国籍 日本
出身地 大阪府
生年月日 1989年9月17日
身長
体重
182cm
73kg
選手情報
投球・打撃 左投左打
守備位置 投手
プロ入り 2011年ドラフト2位
経歴
  • 近畿大学付属新宮高等学校
  • 近畿大学
  • 千葉ロッテマリーンズ(2012年-2015年)
  • 武蔵ヒートベアーズ(2015年-2016年途中)
  • 横浜DeNAベイスターズ(2018年7月-)
プロ野球選手テンプレート

近畿大学2年の頃から頭角を現し、関西トップの大学生左腕としてドラフト1位候補となる。2011年のドラフト会議では2位で千葉ロッテマリーンズに指名され入団。背番号16。

ロッテ時代

2012年、オープン戦で結果を残し、中継ぎで開幕一軍入り。開幕2戦目の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、いきなり1点リードの8回裏1アウト満塁という場面でプロ初登板。聖澤諒と内村賢介を二者連続三振に斬って取る鮮烈デビューを果たした。その後は中継ぎとして同じルーキーの益田直也とともに奮闘、4月22日の埼玉西武ライオンズ戦でプロ初勝利も挙げたが、与四球率5.75と四球から崩れる場面が目立ちはじめ、6月に二軍落ちし、後半戦はほぼ二軍暮らしになった。最終的な成績は27試合で2勝0敗5ホールド、防御率4.87。


2013年は去年と変わらず四球から崩れる場面が多く、後半戦は一軍に上がることなく1年を終えた。この年のオフ、西武からFA移籍してきた涌井秀章の入団により背番号を13に変更することになった。


2014年も2013年と同様、5試合の登板に終わった。


2015年は二軍で26試合に投げたが一軍登板は無く、10月3日に戦力外通告を受けた。

シーズンオフの11月に行われたトライアウトではNPBチームからの声がかからず、BCリーグ・武蔵ヒートベアーズへの入団が決定。背番号11。
この一連の状況をTBSで毎年年末に放映される、戦力外通告をされたプロ野球選手を追うドキュメント番組「プロ野球 戦力外通告を受けた男達」で取り上げられた。

マイナー時代

2016年1月、「プロ野球 戦力外通告を受けた男達」を見たMLB関係者が、中後の変則的なサイドスローとそこから繰り出される速球に着目し、その紹介でMLB3チームのスカウトが中後の練習を見学。その結果アリゾナ・ダイヤモンドバックスが中後にスプリングトレーニングへの参加を打診し、所属が決まっていた武蔵ヒートベアーズの同意のもと、スプリングトレーニングに参加することとなった。
この間、プロから戦力外になりその後も野球を続けることを決めた背景に、義父(夫人の父)の支えがあったという(後述のエピソードを参照)
スプリングトレーニングを経て3月にダイヤモンドバックスとマイナー契約。ルーキーリーグからのスタートとなったが、同年のうちに1A級、2A級、3A級と順調に昇格を続けた。

翌2017年もマイナー契約でスタート。防御率2点台と好成績を収めメジャー昇格まであと1歩まで迫っていたものの、昇格することなくシーズンを終えた。

2018年も引き続きマイナー契約となるが、2A所属で防御率5.29という成績で、シーズン途中となる6月に自由契約となった。

DeNA時代

マイナーから自由契約となり日本へ帰国すると、左腕の中継ぎを欲していた横浜DeNAベイスターズからの誘いで6月29日に入団テストを受ける。その日のうちに高田繁GM(当時)から獲得の意向を示され、7月4日にチームから獲得が発表された。背番号は91。
一軍と二軍を行き来する生活だったものの、8月には対中日戦で同点に追いつかれた5回途中から先発の平良拳太郎の後を引き継ぎ、ピンチを抑えてヒーローインタビューにも選ばれた。
この年は8試合の登板に留まった。防御率は3.60。


2019年は4試合の登板に留まり、10月1日に戦力外通告を受けた。

プレースタイル・人物

スリークォーターとサイドスローを使い分ける変則フォームから、最速151km/hの速球とスライダーを中心に多彩な変化球を駆使する。しかしコントロールがよろしくない。
ドラフトの時は上位指名候補に挙げられたが1位指名に名前が挙がらず「なんで僕がこの(1位指名の)中に入ってないんですか」と漏らすなど、強気で負けず嫌いな性格である。

特にノーコンは深刻であり、一軍では25回登板して27四死球を与えている。WebSportivaの記事によると、近畿大時代に既に

左打者のライバルたちから「ボールが抜けてきそうで怖い。絶対に対戦したくない」とまで言わしめた。

と、打てないのが怖いのかノーコンによる死球が怖いのかかなり怪しい評価を得ていたことが分かる。

なお、なんJなどでは後述のように妙な扱いを受けている。

オリックス中後(ロ)

発端はドラフト前、中後の国際大会での投球の動画がネット上にアップされ、それを元にしたスレがなんJに立ったことによる。その動画に映っていたのは、矯正の難しそうな変則フォームからとんでもないノーコンぶりを披露する中後の姿であった。

「変則左腕」「ノーコン」「ビッグマウス」「和製ランディ・ジョンソン」という地雷要素の塊っぷりに、なんJでの中後の評価は急落。上位指名を公言していたオリックスへ、他の11球団が全力で中後を押しつける構図が発生し、ドラフト前になんJではオリックス中後が誕生。「なんJ公認地雷」「終身名誉地雷」の称号を得る。

実際のドラフトでは、オリックスはハズレ1位で社会人遊撃手の安達了一を指名。中後は1位指名からは漏れ、2位でウェーバー順が最初だったロッテに指名された。このため、千葉ロッテマリーンズのオリックス中後投手という謎の腸捻転現象が発生。巨人小笠原と語感が似ているためかカッスレ風のスレが立ったり、千葉ロッテマリーンズ2位の中後悠平投手とオリックス中後は別人と言われたり、なんだかよく解らないことになった。

なお、「1位指名だからこその地雷」ということもあり、中後を地雷扱いする風潮はドラフト後は薄れつつあるはずだったが、キャンプインすると打撃投手としてボール球を連発、打者との間にあるネットに球をぶつけ、打者から「投げないで欲しい」と言われるなど、地雷どころかもはや見えている爆弾扱いされることになり、「マインちゃん」なる愛称も与えられた。しかしオープン戦に入ると先発で一度爆発炎上したものの、その後は中継ぎで好投を続け、無事開幕一軍入りを果たすなど、相変わらずなんだかよく解らない投手であった。

シーズンでは前半戦は働いたものの後半戦は二軍暮らしという、地雷とも当たりとも言い切れない中途半端な成績に終わり、元々素材型であったこともあって最近はこのネタで弄られることもあまり無くなっている。

エピソード

  • 新入団発表会見の際、16種類の変化球で開幕一軍を誓った。8種類の変化球を上手、横手から投げ分けて計16種類らしい。
    そのためYahoo!スポーツでの二つ名は「千手観音投法」 である。
  • 中後の特徴である変則フォームは、本人曰くシニアの監督にサイドスローを勧められたものの、その後何も教えてもらえず干されたため自分で編み出したものだという。
  • 日本でロッテから戦力外を受けた時、同じ年に結婚した夫人のお腹には子供が授かっており、野球を続けるか悩んだという。しかし夫人の後押しと義父(夫人の父)の応援により現役継続を決める。義父は中後がマイナーリーグへ渡った後も、夫人と子供の支えをしながらインターネットで中後のマイナーでの活躍を見守っていたが、マイナーからの自由契約を通告された時とほぼ同時期に癌が発覚した。
    帰国後に横浜DeNAベイスターズへの入団が決まると、横須賀在住で横浜ファンであった義父は喜んだという。しかし、一軍での登板を見せることができないまま、義父は他界した。その日に行われたチーム練習を足掛かりに、中後は一軍への初昇格を決めたという。[1]

成績

  • (2019年終了時点)

年度別投手成績

年度 球団 登板 先発 完投 完封 勝利 敗戦 セーブ ホールド 勝率 投球回 与四球 奪三振 失点 自責点 防御率
2012年 ロッテ 27 0 0 0 2 0 0 5 1.000 20.1 13 15 11 11 4.87
2013年 5 0 0 0 0 1 0 1 .000 1.0 5 0 2 2 18.00
2014年 5 0 0 0 0 1 0 0 .000 4.0 5 1 4 3 6.75
2018年 DeNA 8 0 0 0 0 0 0 1 .--- 7.1 6 4 3 3 3.68
2019年 4 0 0 0 0 0 0 0 .--- 2.2 2 1 1 1 3.38
NPB:5年 49 0 0 0 2 2 0 7 .500 35.1 31 21 21 20 5.09

関連動画

ロッテ時代

関連コミュニティ

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関連項目

  • プロ野球選手一覧
  • 2011年度新人選手選択会議
  • NPB(日本プロ野球)
    • 千葉ロッテマリーンズ / 横浜DeNAベイスターズ
  • ベースボール・チャレンジ・リーグ
    • 武蔵ヒートベアーズ
  • 地雷

脚注

  1. *中後悠平、二度「戦力外」を受けた男の恩返し 理解者だった義父と突然の別れ、激動の1年(東洋経済)

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