京極夏彦とは、小説家、アートディレクター、妖怪研究家である。
「レンガ本」と呼ばれるほどの本の分厚さでおなじみの作家。
元々はアートディレクターとして働いていたがバブルが崩壊、仕事の量が減少してしまう。そんな中、「仕事がすぐ終わってしまい暇だが早く帰るのは同僚に悪い」ということで終業時までの暇潰しに小説の執筆を開始。一年ほど掛けて書き上げるが身内や職場の人間に見せるまでに留まった。
が、その後ゴールデンウィークなのに外出も出来ない(する金がない)、しかも子供が産まれることを知り、急に思い立って講談社へと書きあげた小説を送ることにする。小説は2、3日後本になることが決定される。それが『姑獲鳥の夏』である。
推理小説の中に、怨霊や妖怪をテーマとして、人間の心理に潜む怪異として、ストーリーにうまく織り込み好評を博す。また、このことがメフィスト賞誕生のきっかけともなった。
以後、百鬼夜行シリーズを中心に執筆。2作目となる『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』は第49回日本推理作家協会賞長編部門受賞。シリーズ最高傑作と言われることが多い。
その他の作品に、『嗤う伊右衛門(わらういえもん)』(第25回泉鏡花文学賞受賞)、『覘き小平次(のぞきこへいじ)』(第16回山本周五郎賞受賞)、『後巷説百物語(のちのこうせつひゃくものがたり)』(第130回直木賞受賞)などがある。
『嗤う伊右衛門』『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』は映画化、『巷説百物語』は二度のドラマ化(キャストも別。最初のドラマはかなり変わった作風で、エログロチックな感じである。対照的に二度目の方は現在放送されている必殺仕事人の様なスタイリッシュなものである。両方ともWOWOWで放送された)とアニメ化がされている。また、『魍魎の匣』はTVアニメ化もされた。
デビューの経緯から分かるように、最初から小説の執筆はデジタルである。Adobe InDesignを使用しており、このソフトの知名度を上げ、またそれまで雑誌出版などでのみ行われていたDTPを小説界に広めた人物。PCは小説用をマック、映像編集(趣味兼仕事)用をウィンドウズと使い分けている。
自作のアニメ化や映像化の際に声優や俳優として出演することはあまりにも有名。自作だけでなく、師匠と崇める水木しげるのゲゲゲの鬼太郎や金田一少年の事件簿にも出演している。
これらは本人の声を聞いたことがあるなら分かるかもしれないが、制作サイドから望まれてのことがほとんどである。
また前職(といっても今もやっている)がアートディレクターであるため、美術的な面にも才能がある。どんな絵でも模写出来てしまう驚異の絵描き。
基本的に和装に黒革手袋(指が出ているもの)である。その所為か中禅寺と同一視する向きもあるが、性格は百鬼夜行シリーズより『どすこい』に近い。
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最終更新:2025/12/12(金) 19:00
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