仮面ライダーのボーイズトイ系フィギュアシリーズ

仮面ライダーのボーイズトイ系フィギュアシリーズとは、バンダイボーイズトイ事業部(現:ブランドデザイン部)から発売されている可動フィギュアシリーズである。

公式名称では無く便宜上の名前。

概要

ボーイズトイ事業部(現:ブランドデザイン部)から発売されるフィギュアシリーズ。毎年のように名前がかわり、変身アイテムの「DX」、超合金トイの「超合金」などの様に共通したブランド名も無いのでユーザーからは専ら、担当部署名を取って「ボーイズトイ(ボイトイ)系のフィギュア」又は「フォームチェンジシリーズ」と呼ばれている。

同じく可動するフィギュアシリーズである、コレクターズ事業部が展開する「S.H.Figuarts」(以下:アーツ)、キャンディ事業部の展開する「掌動」及び「SO-DO(装動)」(以下:食玩)と比べると以下の特徴がある。

1.劇中ギミックの再現
フォームチェンジや形態変形の再現をしている。
最も上記の2種より番組企画段階でデザインやコンセプトに密接に関わっているという面もあるが。

2.高い耐久性
”ガシガシ遊べる”と表現される程の耐久性。
細い部分は軟質パーツを使う・シールはほぼ無しなので上記の2種より気兼ねなく遊ぶことができる。

3.放送中に手に入る
上記の2種と比べて基本的に最も早く新ライダーや新フォームが手に入る。

しかし難点もある

1.可動/造形/塗装の犠牲
ギミック再現の為、プロポーションの悪さ・(人型として)余計なパーツ、単純に塗装が足りない(近年に連れて顕著に)シールでのフォローも(直接手につかない箇所以外)殆ど無いなど一造形物としての完成度は低め。
そしてギミックやサイズの影響で仕様が毎年変わるので前年のノウハウが継承されず退化する事も多い。

2.マニアックな物はフォローされない
劇場版ライダーや、スピンオフ作品に登場した物は出ない事が殆ど。
作品後半に登場する物も殆ど出ない。
またハイパーバトルDVDの物は大人の事情で商品化が難しいらしい。

3.立ち位置の中途半端さ
高価で造形物としてクオリティの高い「S.H.Figuarts」、安価で数が揃えられ、劇中の登場物をほぼフォローする「SO-DO」と比べると中途半端な立ち位置にある。

4.シリーズを跨いでのコレクション性の低さ
ほぼ1/12のアーツ、全高約100mmの比べてギミック再現の為、大きさがコロコロ変わる。

以上の特徴から、所謂大友よりも低年齢層へのターゲットに絞っていることがわかる。
だからといって大友が完全スルーできる商品かと言えるとそんな事は無く、ギミックを活かした変形・合体やそれを利用してオリジナルフォームを作ったりなど遊びごたえがあり、単純な玩具としての完成度は最も高いシリーズと言えるだろう。

シリーズ一覧

装着変身

クウガからスタートしたシリーズ。バンダイのクロス系フィギュア(聖闘士聖衣大系など)のノウハウから生まれた玩具。

素体となる変身前の人間(似てない)にアーマーパーツを付けて変身やフォームチェンジを再現するというコンセプト。
アギトで複眼メタリックカラーになるなど進化するが一旦展開を終了し低年齢層向けは下記のR＆Mシリーズに引き継ぐがハイエイジ向けとして復活。
その後、数々の改良を重ねていく中でアーマーパーツの削減や変身前の人間のオミットがなされ、仮面ライダーキバシリーズが最終商品となりハイエイジ向けはアーツに譲る形で再び終了した。

サイズは初期と後期で頭一つ分くらい違う。

「装着変身 仮面ライダーキバ」(2008年)だが末期だけあって黎明期のS.H.Figuartsに負けない可動や造形を誇っており、アーツがさっぱり出なかった事もありファンの間ではよくその代わりとして使用されていた。
ただし、顔が致命的に劇中と似てなかった…しかし2016年発売の「CONVERGE KAMEN RIDER 4」のキバがピッタリのサイズだった為、挿げ替える事で完成度の高いキバが出来上がった。
そして2019年遂にアーツ「真骨頂 仮面ライダーキバ」が発売された為、11年に及ぶ役目から引退したのだった…買えなかった人の家では現役です

R＆M(ライダー＆モンスターシリーズ)

龍騎放送中にスタートしたシリーズ。

装着変身と比べるとアーマーパーツの装着がない為耐久性が高く、ガシガシ遊べる。
基本的にミラーモンスターとセットでミラーモンスターの身体の一部がライダーの武器になる(その為、タイガのファイナルベントの再現などには2個買いが必要)
ミラーモンスターは後に追加塗装や新規造形を施されて装着変身の「ミラーモンスターシリーズ」に流用された。

S-RHF(スーパー ライダー ヒーロー シリーズ)

ソフビと同サイズなのでオルフェノクのそれと絡めて遊べる様になっている。フィギュアの出来はいまいちだが、オートバジンやサイドバッシャーなどの変形ギミックは評価されている。
特にアーツと組合せられるサイズの変形したサイドバッシャーは他に無いので貴重。(変形前なら疾走サイドバッシャーの方が良い)

R＆Rシリーズ

ラウズカードとフィギュアが収納できるボックス付きフィギュア。
フィギュアの可動は少なく、変身時の所謂「畳」を模したボックスは美麗で出来はいいが双方ギミックが乏しい。

C.O.Rシリーズ(キャスト オフ ライダーシリーズ)

ベルト部分を押す事でアーマーが勢いよくキャストオフしマスクドフォームからライダーフォームへチェンジする。
ゼクトルーパーはオリジナル捏造アリ型パワーアップユニットが付属する。

サイズはソフビよりも大きく当然アーツよりも大きい。

DX変形フィギュア

電王・キバ時期に発売されていたフィギュア。220ミリ程とかなりデカい。

キバ・電王は基本4フォームを頭部パーツの交換とデジモン超進化シリーズのような変形のみで再現できる。このフィギュアをスタッフが触った事でクライマックスフォームやドカバキフォームのアイデアが生まれている。

ただし、武器が付属しないのが欠点。

割り切りすぎた造形のデネブはよくネタになる。

バイク＆アクション

電王時期に発売。

サイズは装着変身より少し小さい。

FFRシリーズ(ファイナル フォーム ライドシリーズ)

仮面ライダーがファイナルフォームライドして武器やモンスターに変形する。

変形の都合上余計なパーツは多いが一部プロポーションは装着変身以上。サイズはアーツより頭一つ小さい。

WFC(ダブル フォーム チェンジシリーズ)

ハーフボディを左右に分離・合体する事で9フォームを再現できる。

その為、首が殆どふれず腰も可動しない。

サイズは当時のアーツより一回り大きい。

OCC(オーズ コンボ チェンジシリーズ)

各種コンボ形態のフィギュアが上下3分割で分離・合体する事で設定上可能な119種の亜種形態全てを再現できる。(真骨頂でない当時のアーツに分割ギミックは無く4種しか出ていない)
またプトティラやタカヘッド・ブレイブなどコンボしか存在しないパーツを使ったオリジナル亜種形態を生み出すことも。

ライドベンダーのバイク形態はアーツでは発売されていない為、このシリーズの物が使われる。

FMCS(フォーゼ モジュール チェンジ シリーズ)

これまでメタリックカラーで表現されていた複眼がクリアパーツになった。

WAP！(ウィザード アクション プリーズ)

ACシリーズ(アームズ チェンジ シリーズ)

TKシリーズ(タイヤ 交換 シリーズ)

GCシリーズ(ゴースト チェンジ シリーズ)

LvUPシリーズ(レベル アップライダー シリーズ)

BDRシリーズ(ボトル チェンジライダー シリーズ)

複眼が再びメタリックカラーに戻ってしまった。

RKF(ライダー キックス フィギュア)

RIDER KICK'S FIGURE

リバイスリミックスフィギュア 

RCF(リボルブ チェンジ フィギュア)

サイズが再びアップしアーツと同程度の大きさになり、近年では20箇所を謳っていた可動が40箇所可動と大幅に増えている。

関連動画

関連静画

関連商品

関連項目

• フィギュア
• S.H.Figuarts
• SO-DO(装動)