『信長の野望・創造 戦国立志伝』(のぶながのやぼう・そうぞう せんごくりっしでん)とは、コーエーテクモゲームスより2016年3月24日に発売が予定されているゲームソフトである。「信長の野望」シリーズの第14作『信長の野望・創造』、この『創造』シリーズの第3作である。
日本の戦国時代をテーマとした歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの30周年記念作品である『信長の野望・創造』。この『創造無印』の約1年後に機能拡張・追加版として発売された『信長の野望・創造 with パワーアップキット』(『創造PK』)の続編である。
対応機種はWindows、PlayStation 4、PlayStation 3、PlayStation Vitaの4機種を予定している。
今作の最大の特徴は「信長の野望」シリーズ初の「武将プレイ」である。
通常「信長の野望」シリーズのナンバリングタイトルでは戦国時代の一大名となって天下統一をすることがゲームにおける最終目標である。しかし、今作では大名だけでなく、城主や一家臣といった異なる身分や立場で戦国の世を体験できる。身分に応じて与えられる領地に対する「箱庭内政」、一人の武将として手勢を率いて戦場で戦う合戦などの、「武将プレイ」が実装されたことによる新要素も追加されている。
また、『創造PK』までには存在しなかった本格的な「攻城戦」と「海戦」も楽しむことができるようである。これらがどのようなものであるかは2015年の時点では不明である。しかし、2016年1月28日発売予定の、同じくコーエーテクモゲームスのシミュレーションゲーム『三國志13』は『創造』と同様3D一枚マップを舞台とした作品であり、システムとして「攻城戦」「水上戦」が存在する。そのため、これが今作の「攻城戦」「海戦」に関する情報として参考になる可能性がある。
『創造無印』と『創造PK』で1534年「信長誕生」から1600年「関ヶ原の戦い」まで描かれたが、今作ではついに実質的な戦国時代終了を告げる「大坂の陣」が描かれる。「大坂の陣」シナリオが登場するのは2001年発売のシリーズ第9作『信長の野望・嵐世記』以来であり、ナンバリング作品としては『創造』で2作目である。「信長の野望」シリーズにおいて江戸幕府が開かれた1603年以降を描くシナリオはほとんどが仮想のものであったことを考えると実に貴重である。
ちなみに、今作中で使用される大坂城モデルは2016年の大河ドラマである『真田丸』用に制作されたモデルをベースとして作られるということである。ドラマ『真田丸』にコーエーテクモゲームスが技術提供をしている。
「大坂の陣」シナリオが目玉の一つであるだけに、商品パッケージやPVでは二人の戦国武将がフィーチャーされている。
一人は、豊臣家との因縁に決着をつけるために人生最後の戦に挑む江戸幕府初代征夷大将軍、『創造PK』での「晩年」グラフィックよりさらに老いた姿で描かれた徳川家康。
もう一人は、『信長の野望・創造 戦国立志伝』が発売される2016年から約400年前の1615年、「大坂夏の陣」での決死の突撃で徳川本陣にまで突入して真田家の因縁の敵である家康に自害を覚悟させたという逸話も残る、髭を生やした相貌で描かれた真田幸村(真田信繁)である。
ゲーム作品などでは真田家を大名として選べる1582年「本能寺の変」シナリオから1600年「関ヶ原の戦い」シナリオあたりの年代を基準として青年(時には少年)グラフィックで描かれることが多い幸村が壮年グラフィックで描かれるのは珍しく、「信長の野望」シリーズとしても久しぶりである。
また、フィクションでは赤備えと刀や槍で戦う姿を描かれることが非常に多い真田幸村が、今作のパッケージでは鉄砲を構えた姿で描かれていてこれも2016年現在希少である。「大坂の陣」で幸村が使ったといわれる「馬上宿許筒」が2014年に公開されたことと関係がありそうである。
「大坂の陣」に関連する武将の顔グラフィックも新たに描き下されるほか、戦国時代末期に活躍した武将が約200名追加される予定である。さらに、2015年に行なわれた「信長の野望」武将人気投票上位20名の顔グラフィックの新規描き下ろしも決定している。
今作はタイトルに「立志伝」を含み「武将プレイ」が可能であるために、同じコーエーテクモゲームスの「太閤立志伝」シリーズのファンからも注目されている。しかし、あくまでも『信長の野望・創造』の続編であるだけに、「太閤立志伝」シリーズより「三國志」シリーズの武将個人プレイ制に近いものになるのではないかという意見がネット上に存在している。
2004年にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)からシミュレーションゲーム「太閤立志伝」シリーズの第5作であるWindows版『太閤立志伝V』が発売された。「太閤立志伝」シリーズは武将個人プレイを楽しむ作品で、『太閤立志伝V』もその流れをくむ作品である。その後、『太閤立志伝V』は他機種に移植されはしたが、「太閤立志伝」シリーズの第6作となる作品は発売されていない。
2013年に『信長の野望・創造』、2014年に『信長の野望・創造 with パワーアップキット』が発売される。
『創造PK』発売以降、ユーザーの要望をもとに機能強化・改善が2015年5月まで行なわれた。そのアップデートが継続されているさなか、『信長の野望・創造』プロデューサー・小笠原賢一がFacebookに2015年1月27日付けの記事に以下のような内容を書いた。
これまでいただいたご要望のうち、配下武将の階層化については、ゲームシステムと密接にリンクさせた形で表現すべきものだと考えてますので、アップデートという形で実現することはありません。ご容赦を…。
無論、個人的には非常にやりたい要素なんですけどね。
城主と城代も本当は分けたかったし…。
この辺りは、次の「信長」になるか、『創造PK2』(あるのか?)になるか、はたまた『立志伝』系になるかわかりませんが、いずれ必ずしっかり実現したいと野望をふくらませています。
また、今作に関わる情報であるかは定かではないが、Facebookの2015年5月28日記事には以下のような内容をやはり小笠原プロデューサーが書いた。
それと、『創造』の次の動きについてですが…実は始まってます!
こちらは発表までしばらく時間がかかると思うので、ゆるりとお待ちください。
その後、「『創造』の次の動き」に関してしばらく音沙汰はなかったが、2015年12月18日正式に「信長の野望」シリーズ最新作『信長の野望・創造 戦国立志伝』」を発表された(ちなみにこの正式発表の少し前にネット上では今作の発表が近々あるだろうと言われていた)。
※各機種とも「GAMECITY & Amazon.co.jp限定セット」「TREASURE BOX」「通常版」「ダウンロード版」の4種類の発売を予定している。後者になるほど希望小売価格は低くなる。
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最終更新:2025/12/11(木) 00:00
最終更新:2025/12/10(水) 23:00
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