信長の野望・天翔記 単語


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『信長の野望・天翔記』とは、光栄(現コーエー)の歴史シミュレーションゲームである。
本記事は、基本的にWindows 95で発売されたパワーアップキット版(以下、PK版)を基にして記述する。

概要…ですな…

日本の戦国時代を舞台としている『信長の野望シリーズ』の第6作目。テーマは、「武将の成長」。音楽は、菅野よう子が担当している。1994年12月にPC-98で発売された後、様々なゲーム機に移植された。登場武将数は1300、城数は214であり、発売当時としては、シリーズ最大であった。1年のターン数は、月単位の12ターンから、季節単位の4ターンに変更された。

プレイヤーは、その時代の勢力(大名家)の中から1~8つを選び、ゲーム上に存在する全ての城の支配(天下統一)を目指す。本作は、武力統一のみ可能であり、前作『覇王伝』や次作『将星録』にある同盟統一は存在しない。城数の増加に加え、本城と支城の区別が撤廃されたため、選択できる勢力は増加した。本作では、戸沢家、二本松家、秋月家、阿蘇家などが、独立した勢力として登場する。

勢力は、第一軍団の軍団長である大名を中心とする1~8つの軍団で構成され、ゲーム進行のメインとなる戦略コマンドは、軍団毎に実行される。戦略コマンドを実行する上で、必要となる行動力は、軍団長の各能力によって決まる。そのため、大名自身が成長することと優秀な人材を軍団長に抜擢することが重要となる。

本作の特徴的なシステムは、軍団制と教育システムである。軍団制により、歴史シミュレーションゲームにありがちな終盤の作業感が軽減され、教育システムにより、育成ゲームとしても楽しめるようになった。

発売された主な機種

シリーズで初めてWindowsに対応した。スーパーファミコン版の詳細については、『信長の野望 天翔記@Wiki』を参照。

発売年 機種 備考
1994年12月 PC-98 音源を2つ(PC-9801-26K / 86)から選択できる。
1995年 Windows 3.1 98版を元に高解像度化、CDサウンド、PCMによるSEに対応
1995年9月 セガサターン 音楽に関しては、出来が良い。
1995年12月 Windows 95 PK付属。3.1版よりイベントムービー、特殊効果追加。解像度が低い。
1996年1月 スーパーファミコン 戦争のシステムが大幅に違う。武将数などが減少している。
1996年3月 Playstation PK版には、「信玄上洛」という独自のシナリオがある。
2002年6月 Windows XP Windows 95版を復刻したもの。PKが付属している。
2005年9月 PSP PKは付属していない。
2015年11月予定 PS VITA・Steam PK付属、HD化。パッケージ版・DL版同時発売予定。

※その他:Machintosh、FM-TOWNS、IBM-PC/AT互換機(DOS/V)

わしは評価が得意です

難易度と娯楽性の高さにより、シリーズ最高傑作との呼び声が高い。プレイヤーからの高い評価を裏付けるような証言も存在する。本作の欠点としては、500人という登場武将数の制限と汎用顔グラの多さが挙げられる。
有志が作成した『信長の野望 天翔記@Wiki』は、情報が非常に充実しており、根強いファンが多くいると思われる。

コーエースタッフの証言

下記の引用文のソフトとは、次々作『烈風伝』を担当したソフトウェア1部課長(当時)のことである。

ソフト たとえば、『天翔記』という作品の評判はいいんですけど、これはなぜかというと、コンピューターが強いからなんです。シリーズ中の多くの作品においては、プレイヤーの領国が広がっていったあとの中盤以降になると緊張感に欠けるということが指摘されていたんですが、その点が解消されたわけなんですね。コンピューターが強くなっているから、中盤以降もうかうかしていられない、と。

宝島社文庫『戦国武将』(1999年)P69より引用

ソフト 『覇王伝』という作品では百七十の城が出てきたんですが、それらの城をすべて攻略するのはいかにもしんどい。(中略)それでいながら、次の『天翔記』ではさらに城を増やしたんですけど、そのときには「軍団制」というシステムを導入して「委任」という指示を出せるようにしたことで、自分ですべての戦争を指揮する必要がなくなったんです。そのシステムは好評だったんですが、さらにその次の『将星録』では、システムをガラリと変えたこともあって、城の数を減らして軍団制も取り入れなかった。そうすると、プレイヤーの皆さんにしてみれば、「どうして城の数が減ったんだ!」と前作との差を感じてしまうことになるわけです。

前出『戦国武将』P66、67より引用

特徴を解説した後に飲む茶もまた格別…

高難易度、軍事偏向

CPUが非常に好戦的で、序盤からプレイヤーを本気で殺しにかかってくるため、難易度は高い。十河家、姉小路家といった弱小勢力を選択した場合、ターンが回ってくる前に滅ぼされることがある。CPU勢力の拡大速度と武将の成長速度はかなり速く、強豪勢力であっても内政に時間をかけていると圧倒されてしまう。じっくりと内政に取り組んでいては、天下統一どころか生き残ることすらままならない。
内政より戦争で城数を増やした方が、収入面でも武将の育成面でも効率が良く、プレイヤーが行うコマンドは、徴兵や戦争などの軍事コマンドに著しく偏ることになる。領民から金、米、人を搾取して、戦争と暗殺に明け暮れるのが、大名のあるべき姿であり、領民を大切にする善政は滅亡への道である。

娯楽性重視

史実を再現することより、娯楽性を重視した作りとなっている。

  • 城が脆弱になり、城攻めがサクサク進むようになった。
  • 煩雑な論功行賞が無くなった。
  • 強い武将と弱い武将の差が激しく、武将によっては無双できる。
  • 暗殺の成功率が高い。一流のアサシンなら、1回の戦争で5、6人の武将を殺すことができる。
  • 風魔小太郎、百地三太夫といった忍者武将が非常に強い。全員が暗殺の技能を持っている。
  • 上泉信綱や可児才蔵など、一部の剣豪武将と槍の名手がかなり強い。
  • 真田十勇士が全員登場するようになった。
  • 姫武将が登場するようになった。五徳(織田信長の娘)と松(武田信玄の娘)は、父親並に強くなる。
  • 登場武将が全員女体化する姫武将モード。
  • 鉄砲と大砲の射程が非常に長い。弾が海峡を越える。
  • 十倍以上の敵に対して、1隻で対抗できる鉄鋼船。

軍団制

第一軍団以外の第二~第八軍団に対しては、直接コマンドを出すことができず、CPUの軍団長に戦略コマンドを任せることになる。CPUの軍団長に対しては、評定により、戦略の方針や特定のコマンドの禁止などを指示することができる。
軍団長が謀反を起こして独立した場合、その軍団に与えた城、武将などは、全て独立した軍団長のものとなるため、ギリワン、ギリニといった連中を軍団長に任命してはならない。
CPUの軍団長は、頭が悪い頼りないので、勢力が拮抗した状況での戦争には向いていない。比較的向いているは、安全地帯での内政か、天下の趨勢が決した後の消化試合的な戦争である。

武将の個性化

武将の能力を表す項目に、4つの兵科能力と8つの技能が加わり、武将が個性化した。個性化により、恩恵を受けたのが、一芸に秀でた武将達である。稲富祐直、九鬼嘉隆などは、前作まで凡庸な武将に過ぎなかったが、本作では、鉄砲、水軍の兵科能力が非常に優秀であり、状況次第では圧倒的な活躍が可能である。戦闘が低い武将であっても、暗殺、挑発といった強力な技能が使えれば、戦争での(限定的な)活躍が期待できる。
各武将には、個性に合わせた口調(全8種類)が設定されており、同じ台詞であっても口調により微妙に変化するようになった。口調が高貴の今川氏真は、台詞がおじゃる口調に、粗暴の柿崎景家は、山賊のような口調になっている。また、台詞の種類が大幅に増え、相手や状況に応じて使い分けるようになった。

教育システム

本作の武将の能力(政治、戦闘、智謀)は、現時点での実力である実行能力と、実行能力の限界値である才能とに分離された。そのため、武将の育成が非常に重要な要素となった。実行能力は、各能力に対応するコマンドを実行するか、教育コマンドの講義と披露により上昇する。講義の種類はかなり多く、実行能力だけではなく、兵科能力の上昇、技能の取得も行える。どれだけ才能のある武将でも、実行能力が不足していると、才能を発揮することはできない。逆に、才能があまり無い武将でも、実戦や教育で鍛え上げることで、最後まで活躍させることができる。鍛え抜かれた上杉憲政であれば、(鍛えていない)北条氏康をフルボッコにすることが可能である。

多勢力が入り乱れる戦争

戦争を仕掛けた場合、攻撃目標の城だけではなく、その城の周辺の城も巻き込むことになる。戦場となるのは、最大で9城。状況次第では、3~6の勢力が一度に争うこともある。戦争に巻き込まれた勢力は、攻撃側、守備側、中立、不戦、の4つから立場を決める。中立を選んだ場合、戦況が有利な方に途中から味方し、漁夫の利を占めることができる。戦争時の攻撃側と守備側の区別は曖昧であり、守備側が逆襲して攻撃側の城を奪ったりすることも珍しくない。

隆慶一郎の影響

隆慶一郎の小説作品から、様々な影響を受けている。そのことを裏付けるような証言も存在する。

影響を受けた作品と本作への影響

括弧内の数字は、最大値を100とした場合の数字である。

『影武者徳川家康』
徳川秀忠の変貌。前作では、政治73智謀49野望52の凡将であった。本作では、政治162(81)智謀172(86)野望87、暗殺の技能も持っており、野心溢れる悪役らしい能力となった。
柳生宗矩の変貌。前作では、政治49戦闘88智謀37野望67の剣豪であった。本作では、政治152(76)戦闘150(75)智謀174(87)野望86、暗殺と焼討の技能も持っており、忍者に近くなった。
島勝猛(左近)の大幅な強化。前作の戦闘77智謀55から能力値が大幅に上昇し、本作では戦闘184(92)智謀166(88)となった。本作の勝猛は、兵科能力も高くトップクラスの強さである。
『捨て童子・松平忠輝』
主人公の松平忠輝が、本作で初めて登場した。本作の忠輝は、政治154(77)戦闘170(85)智謀132(66)であり、かなり優秀な武将となっている。
『死ぬことと見つけたり』
PK版で、龍造寺・鍋島家の武将と島原の乱に関わった武将が大量に追加された。鍋島元茂、鍋島高澄、鍋島光茂、龍造寺伯庵、龍造寺高房、松平信綱、天草四郎、松倉重政、松倉勝家、板倉重昌は、本作が初登場。天草四郎と松倉重政を除く他8名は、シリーズの他作では滅多に見ることができないレアな武将である。さすがに自重したのか、斎藤杢之助と中野求馬は登場しない。
『見知らぬ海へ』
主人公の向井正綱が、本作で初めて登場した。本作の正綱は、戦闘154鉄砲B水軍Aであり、九鬼嘉隆(戦闘152鉄砲D水軍S)より優秀である。

コーエースタッフの証言

下記の引用文のデータとは、ゲームで使用するデータをまとめるデザイナー(当時)のことである。

ソフト 前田慶次に関して言えば、実際、『花の慶次』がスッタフルーム置いてあって、みんなが読んでますからね。それにデータを作成している彼が戦国好きで、とくに隆慶一郎のファンなんです。
データ 基本的には、まっとうな歴史史料から武将を選んでますし、小説や漫画を読んで新たに登場させた武将というのはほとんどいません。……ただ、一度だけ、『天翔記』のときに、隆慶一郎の『死ぬことと見つけたり』を読んで、龍造寺家の武将をいっぱい登場させたことはありました。そのせいで、『天翔記辞典』という本の中で「シブサワ・コウは隆慶一郎ファンなのか?」って書かれてしまったんですけどね(苦笑)。

前出『戦国武将』P62より引用

シナリオの妙わし自ら教えてしんぜよう

シナリオの番号は、編集者が便宜的に付けたものである。

シナリオ1 信長の誕生 1534年

選択できる勢力は67。選択できる勢力が1番多く、最も群雄割拠なシナリオである。鉄砲が伝来しておらず、1543年秋になるまで使用できない。伝来前に登場している武将の兵科能力は、全員が鉄砲Eである。そのため、後のシナリオより、籠城戦の難易度が上がっている。北条家、長尾家、細川家、大内家、大友家などが大勢力になりやすく、大崎家、神保家、三木家、河内畠山家などが即滅亡しやすい。その中でも神保家を選択した場合の難しさは筆舌に尽し難い。

シナリオ2 信長元服 1546年

選択できる勢力は65。シナリオ1と変わらず、群雄割拠が続いているが、武田家と島津家がかなり力をつけている。クセがなく初心者向けのシナリオである。南部家、北条家、長尾家、大友家、島津家などが大勢力になりやすく、小笠原家、河内畠山家、伊東家、少弐家などが即滅亡しやすい。

シナリオ3 桶狭間の合戦 1560年

選択できる勢力は57。勢力の淘汰が進み、武田家、上杉家、毛利家など、2ヶ国以上を支配する強豪勢力が増加している。シナリオ2と同じく、クセがない初心者向けのシナリオである。南部家、本願寺家、毛利家、大友家、島津家などが大勢力になりやすく、蠣崎家、大宝寺家、能登畠山家、秋月家などが即滅亡しやすい。

シナリオ4 信長包囲網 1571年

選択できる勢力は53。北条家、武田家、織田家が大幅に勢力を拡大している。織田家に対して包囲網が敷かれている近畿地方が激戦区となる。南部家、武田家、本願寺家、長宗我部家、毛利家などが大勢力になりやすく、姉小路家、尼子家、一条家、秋月家などが即滅亡しやすい。一条兼定の無能さは、弱小勢力の大名の中でも際立っており、一条家の難易度はトップクラスである。

シナリオ5 本能寺の変 1582年

選択できる勢力は38。織田家が日本の約3分の1を支配し、巨大勢力を形成している。織田家の猛攻が厳しい中・上級者向けのシナリオ。歴史イベントの本能寺の変が起こらなければ、10年程で織田家が天下を統一する。イベントが起こった場合、佐竹家、北条家、徳川家、柴田家、羽柴家などが大勢力になりやすい。即滅亡しやすいのは、大崎家、姉小路家、十河家など。織田家の隆盛とは対照的に、武田家、毛利家といった強豪勢力が軒並み弱体化しており、それら勢力を選択した場合でも、かなりの歯応えがある。弱小勢力は、天翔記中毒者とマゾプレイヤー向け。

シナリオ6 関ヶ原前夜 1599年

選択できる勢力は2。徳川家と豊臣家が日本を二分している状況。勢力が2つしかなく、最初から超巨大勢力が形成されているため、面白味に欠けるシナリオ。両家の戦力は互角だが、大名の能力に相当な差があるので、デモプレイの場合、徳川家が高確率で勝利する。徳川家や豊臣家でプレイするより、伊達家、真田家などを独立させて、勢力を選択し直した方がシナリオを楽しめる。

国造りは人造りから 能力を解説したいと思っています

能力

  • 政治…政治の実行能力。内政コマンドの効果に大きく影響する。
  • 戦闘…戦闘の実行能力。戦争時の部隊の攻撃力と軍事コマンドの効果などに大きく影響する。最も重要な能力。
  • 智謀…智謀の実行能力。計略コマンドと技能の効果に大きく影響する。
  • 政才、戦才、智才…各実行能力の限界値。最大値は200。これら数字が高いほど、実行能力が成長しやすい。
  • 政得、戦得、智得…各実行能力の成長速度を表している。速いほうから順に、A→B→C 非常に重要な能力だが、変化させることはできない。
  • 魅力…最大値は100。褒美や外交などに大きく影響する。大名にとっては、重要な能力。上昇させるには、官位を獲得するしかない。
  • 野望…最大値は100。行動力に最も大きく影響する。大名と軍団長とっては、非常に重要な能力。上昇させるには、家宝を購入するしかない。

兵科能力

各兵科能力は、高い方から順に S→A→B→C→D→E となる。後作と比べ、かなり辛めの評価となっており、B以上の武将は貴重である。

  • 足軽…足軽隊を率いた時の防御力と機動力、城壁越えの成功率に大きく影響する。風魔小太郎、百地三太夫、服部半蔵、猿飛佐助、霧隠才蔵、海野六郎、以上の6名がSで、全員が忍者である。
  • 騎馬…騎馬隊を率いた時の防御力と機動力に大きく影響する。Sの武将は、武田信玄、上杉謙信、真田幸村。
  • 鉄砲…鉄砲隊を率いた時の防御力と機動力、鉄砲攻撃の威力に大きく影響する。戦闘が低くても鉄砲の兵科能力が高ければ、鉄砲攻撃の威力は高くなる。Sの武将は、鈴木重秀、稲富祐直、渡辺宗覚、望月六郎。
  • 水軍…水軍を率いた時の防御力と機動力に大きく影響する。希少価値が高く、Sの武将は、九鬼嘉隆しかいない。ほとんどの武将は、DかEである。

技能

  • 挑発…謀略コマンドの合戦誘発、戦争時に挑発を実行できる。合戦誘発は、他勢力の目を指定した城に向けさせる謀略。挑発は、敵部隊を挑発混乱状態にする技能である。使い勝手が良く、戦争では重宝する。所持している武将は、猛将が多い。
  • 焼討…謀略コマンドの焼き討ち、戦争時に火攻めを実行できる。焼き討ちは、隣接している城の城郭値を下げ、脆くする謀略。火攻めは、他部隊に火をつけ兵数を減らす技能である。主に智謀の実行能力を上げるために使われる。所持している武将は、脳筋が多い。
  • 弁舌…外交、調略、取引など様々なコマンドに影響を与える。地味ながらも使える技能。所持している武将は、能吏や智将が多い。
  • 流言…謀略コマンドの流言飛語、戦争時に混乱を実行できる。流言飛語は、敵武将の忠誠度を下げる謀略。混乱は、隣接している部隊を混乱状態にする技能である。所持している武将は、名将、智将が多い。
  • 煽動…謀略コマンドの一揆煽動、戦争時に煽動を実行できる。一揆煽動は、隣接している城の農民を煽り一揆を起こさせる謀略。煽動は、何が起こるか分からないパルプンテ的な技能である。技能の中では、最も使えない。本願寺家の武将は、1人を除き全員が所持している。
  • 流出…謀略コマンドの住民流出、戦争時に徴兵を実行できる。住民流出は、隣接している城の人口を減らして、自領の人口を増やす謀略。徴兵は、戦争時に自部隊の兵数を増やす技能である。自部隊が足軽隊でなければ、実行できない。所持している武将は、名将が多い。
  • 暗殺…謀略コマンドの武将暗殺、戦争時に暗殺を実行できる。成功率が高く威力が凶悪なため、縛るプレイヤーもいる。所持している武将は、奸臣、奸雄が多く忍者は全員が持っている。
  • 一喝…登用や調略などに影響を与え、戦争時に一喝を実行できる。隣接している部隊を1マス吹き飛ばす技能である。主に智謀の実行能力を上げるために使われる。所持している武将は剣豪が多い。
  • 騎馬鉄砲…騎馬鉄砲隊を編成できるようになる。鈴木重秀、伊達政宗、伊達秀宗、伊達忠宗、片倉景綱、片倉重長、以上の6名しか所持しておらず、希少価値が高い。

職業

一部の武将は、職業を持っている。後作と違い、家宝により得ることはできない。忍者以外の職業については、大した影響は無いので、特に気にする必要はない。

  • 忍者…全6名。暗殺と城壁越えの成功率が高くなる。代表的な武将は、風魔小太郎、百地三太夫。
  • 僧侶…全26名。披露コマンドの問答で、武将が強くなる。代表的な武将は、上杉謙信、下間頼廉。
  • 剣豪…全16名。披露コマンドの御前試合で、武将が強くなる。代表的な武将は、上泉信綱、宮本武蔵。
  • 茶人…全17名。披露コマンドの茶会で、武将が強くなり、台詞が茶人らしくなる。代表的な武将は、斎藤道三、松永久秀。

その他

  • 官位…外交コマンドの朝廷で獲得する。武将の魅力を上げる効果があり、官位が高いほど上昇する。配下武将の官位を剥奪することはできない。
  • 家宝…商人から購入する。政治、戦闘、智謀の実行能力と才能を上げる物と、野望を上げる物がある。上昇値は、等級による。官位と違い、配下武将から没収することができる。
  • 大砲…商人から購入すると戦場で大砲を使用できる。鉄砲の兵科能力が高くないと使いこなせない。
  • 鉄鋼船…商人から購入すると戦場で鉄鋼船を使用できる。強さは、鉄砲と水軍の兵科能力による。

やや…足元から勢力紹介が!し、しまった…これは 元就め…汚い…うっ

南部家

シナリオ1~5に登場する。地理的にも人材的にも有利な初心者向けの勢力。東北地方では、最もプレイしやすい。PK無し版では、東日本で最有力のCPU勢力であった。PK版の調整により弱体化する前は、戦国最強の南部騎馬軍団で、武田家や上杉家などを圧倒していた。

南部晴政 南部晴政(なんぶ はるまさ)
1517~1582 陸奥国大名。本作の主人公。シナリオ1~5で当主を務める。騎馬の兵科能力は、全国でもトップクラス。戦才と野望も高いので、行動力不足に陥ることが少ない。シナリオ5では、寿命が近い。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
116 B 164 A 110 C 74 87
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
C A E E 焼討 無し

大宝寺家

シナリオ1~5に登場する。配下武将がいないシナリオが多く、周辺に強敵が多い上級者向けの勢力。一世の英傑である大宝寺義氏が登場するまでは、非常に苦しい戦いになる。CPUが担当した場合、どのシナリオでも即滅亡候補である。

大宝寺義氏 大宝寺義氏(だいほうじ よしうじ)
1551~1583 羽前国大名。通称、悪屋形。シナリオ4と5で当主を務める。「天翔記の申し子」と呼ばれ、高い人気を誇っている。人気に要因は、如何にもな悪人顔と戦闘に特化した能力、本作を象徴するような武将列伝にあると思われる。大名としては、魅力の低さが弱点となる。水軍の兵科能力が地味に高い。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
78 C 140 A 34 C 43 72
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
C C E C 焼討 無し

山内上杉家

シナリオ1と2に登場する。大名の微妙さを配下武将の優秀さで補う中級者向けの勢力。長野業正(戦才182足軽B騎馬B)と上泉信綱(戦才180足軽B)がいれば、北条家や武田家とも互角に渡り合えるはず。

上杉憲政(うえすぎ のりまさ)
1523~1579 上野国大名。シナリオ1と2で当主を務める。魅力と野望が高いので、大名としては、無能ではない。戦闘と智謀は、実戦より業正を師範役にして講義で鍛えた方が効率的である。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
138 B 116 C 80 C 82 73
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
E E E E 無し 無し

織田家

シナリオ1~5に登場する。大名と配下武将が優秀なので、初心者向けの勢力。シナリオ4だけは、状況的に苦しく、ゲームに慣れてから始めた方が良い。人材の層が後半のシナリオほど厚くなり、他勢力のように人材不足で悩まされることは無い。

織田信長 織田信長(おだ のぶなが)
1534~1582 尾張国大名。本作の主人公。シナリオ3~5で当主を務める。能力は超一流。シナリオ5では、多数の家宝と鉄鋼船により、さらにパワーアップしている。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
198 A 190 A 192 A 98 100
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
B C A C 流出、一喝 無し

長尾家(上杉家)

シナリオ1~5に登場し、シナリオ3以降は長尾家から上杉家となる。大名と配下武将が優秀な初心者向け勢力。配下武将は、戦才と騎馬の兵科能力が高い武闘派が揃っている。

長尾為景(ながお ためかげ)
1471~1536 越後国大名。シナリオ1で当主を務める。「為爺」という名で畏れられている闘将。初めから、戦闘の実行能力が101もある上に思考が好戦的なため、東日本の弱小勢力にとっては、最大の天敵となる。寿命が近く、活動期間は短い。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
120 C 184 A 96 B 86 90
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
C B E E 挑発、一喝 無し

神保家

シナリオ1~3に登場する。超上級者向けの勢力。強豪勢力である長尾家と本願寺家に挟まれていて、所領は1城、配下武将は1人しかいない。唯一の家臣である小島職鎮は、忠誠度と義理が低く裏切りやすい。為景がいるシナリオ1を筆頭に、どのシナリオでも即滅亡候補である。

神保長職(じんぼう ながもと)
????~???? 越中国大名。シナリオ1~3で当主を務める。至って凡庸な能力であり、難易度の高さに拍車を掛けている。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
124 B 126 B 80 B 60 51
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
C D E E 無し 無し

本願寺家

シナリオ1~4に登場する。勢力自体はかなり強いが、クセが強く初心者向けではない。本願寺家には、所領が4ヶ国(伊勢、加賀、摂津、紀伊)に分散している、条件を満たせば一向一揆を起こせる、配下武将には戦場での内応が効かない、坊主のくせに鉄砲の扱いに優れた武闘派の武将が多い、といった特徴がある。最盛期を迎えているシナリオ4では、天下統一の有力候補である。

本願寺顕如(ほんがんじ けんにょ)
1543~1592 摂津国大名。シナリオ3と4で当主を務める。シナリオ5には、登場しない。兵科能力が高いので、十分前線で戦える。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
190 A 158 B 174 A 99 73
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
A E B E 流出、煽動、一喝 僧侶

毛利家

シナリオ1~5に登場する。初心者向けの勢力。他の強豪勢力と比べ、配下武将はそれほど充実してはいないが、当主である毛利元就が強過ぎるため、攻略で苦労することはほとんど無い。プレイするなら、元就が死去し毛利輝元が後を継いだシナリオ5が面白い。

毛利元就(もうり もとなり)
1497~1571 安芸国大名。シナリオ1~4で当主を務める。最凶かつ最強の武将。同レベルの能力を持つ武将は他にもいるが、所持している技能の多さと実行能力の高さで差を付けている。シナリオ4では、全ての実行能力が100を超えている。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
196 A 178 A 200 A 97 94
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
A B E C 流言、流出、煽動、暗殺、一喝 無し

大内家

シナリオ1と2に登場する。金と武将と城数が多い初心者向けの勢力。武闘派の武将が少ないので、陶隆房(戦才168)の使い方が重要である。PK無し版の場合、西日本で最強クラスのCPU勢力であったが、南部家と同じく、PK版の調整により弱体化した。シナリオ2では、開始早々に隆房が謀反を起こして、独立することが多い。

大内義隆(おおうち よしたか)
1507~1551 周防国大名。シナリオ1と2で当主を務める。大名としては、かなり優秀な部類に入る。兵科能力も悪くないので、戦争もこなせる。シナリオ2では、実行能力が下がって弱体化している。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
164 B 152 B 96 C 83 85
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
C C E C 無し 無し

大友家

シナリオ1~5に登場する。大名と配下武将が優秀な初心者向けの勢力。シナリオ5では、龍造寺家と島津家に押されて、苦境に立たされている。CPUが担当した場合、シナリオ1~4で大勢力になりやすい。

大友宗麟 大友宗麟(おおとも そうりん)
1530~1587 豊後国大名。シナリオ3~5で当主を務める。シナリオ5では、鉄砲の兵科能力がBに上昇しており、初めから大砲を所持している。
政才 政得 戦才 戦得 智才 智得 魅力 野望
162 A 152 A 156 A 82 88
足軽 騎馬 鉄砲 水軍 技能 職業
C C C D 煽動 無し

余は戦は嫌いじゃ…天下より動画に生きん

オープニング・音楽


プレイ動画


CPUダービー


今日は長政のため この天翔記を買って参った

ゲームソフト

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

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ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

これが天翔記のコミュニティか…なかなか立派なものじゃのう…

ニコニコミュニティは2024年8月に終了しました。

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