優駿図鑑　～スペシャルウィーク、サイレンススズカ、トウカイテイオー……夢を追った伝説の名馬たち～とは (ユウシュンズカンスペシャルウィークサイレンススズカトウカイテイオーユメヲオッタデンセツノメイバタチとは) [単語記事]

『優駿図鑑　～スペシャルウィーク、サイレンススズカ、トウカイテイオー……夢を追った伝説の名馬たち～』とは、2021年10月4日に発売された、競走馬を扱ったムック本である。

出版社はホビージャパン。同社はこういったムック本を多数出しており、この『優駿図鑑』は「ホビージャパンMOOK1124」とのナンバリングがされている。

概要

「名馬」と呼ばれる、有名な競走馬を多数掲載して、その馬の経歴や業績を紹介している「列伝」的な書籍である。

表紙に巻いてある帯には「伝説の“あのウマ”たちが全員集合！」と書いてあったり、公式の紹介文では「あの大人気の“ウマ”たちが大集合!」と書いてあったりと、「あの」と特定の何かを指していると取れなくもない表現や「ウマ」というカタカナ表記、そして掲載されている競走馬らの傾向などから、発売当時人気だったスマートフォンゲーム『ウマ娘プリティーダービー』のプレイヤーらに訴求することを狙った企画ではないかと囁かれている。

同ゲームは競走馬をモチーフとした女の子キャラクターたちが登場する作品であり、「それまで競馬に興味は無かったが、ゲームをプレイして、キャラクターの元ネタになっている競走馬にも興味が出てきた」プレイヤーを多数産み出していた。そして、このムック本に取り上げられた「全ての」馬は同ゲームに登場するキャラクターの元ネタ競走馬なのである。つまり、どんなに有名な競走馬でも同ゲームに未登場である競走馬は掲載されていない。「狙い」が非常にわかりやすいムックであると言えるだろう。

ちなみに、このムックの表紙の写真レイアウトやタイトル文字の虹色なども、同ゲーム内で表示される、「友情トレーニング」というシステムの説明画像をあからさまに元ネタにしたものではないかという話もある。

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 https://twitter.com/Object501/status/1445902947578114053

炎上

本ムックには公式Twitterアカウントも開設されており、発売前からインターネット上でのプロモーション活動が行われていた。

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 https://twitter.com/yushunzukan_hj/status/1431134278406971395

だが2021年10月4日に実際に発売されてみると、「掲載されたデータに明らかな間違いが多い」「誤植も多い」「主観による競走馬への「上げ」や「下げ」が入っている個所があり癇に障る」などといった批判がインターネット上で続出。いわゆる「炎上」のような状態となった。

発売から2日後の10月6日には、上記の公式ツイッターが「ご連絡いただいております『優駿図鑑』内の誤植につきまして、ご指摘頂いた点を含め内容を精査し今後正誤表を出させていただきます。」「ご迷惑をおかけ致しておりますこと、心よりお詫び申し上げます。」との購入者に向けた謝罪コメントを投稿した。

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 https://twitter.com/yushunzukan_hj/status/1445644115580837892

ただし「データが誤っている部分や特にひどい部分はあるが、ところどころには良いと思える部分はあった」といった声もある。

「ポリアンナ症候群か？」と思うかもしれないが、しっかり購入して全て読み通した人の中には「普通に読める文章も、読ませてくれる文章も、ある。」「全部が酷いってことは絶対ない。中にはきちんと唸らせてくれる良文もある。」という感想を明言している人もいるのだ。それでも、悪い部分が酷すぎるとのことで全体としては低評価寄りになってしまうようだが（下記2番目のツイートに続けられたセルフリプライツイートにて、悪い点が列挙されている）。