吉原炎上篇とは、漫画『銀魂』における長編エピソードの名称である。
『銀魂』は基本的にギャグメインで1~3話完結の短編が中心の漫画だが、時折シリアスな長編が描かれる。
その長編の1つが、原作の第二百十訓から第二百二十八訓までに亘って描かれた、この「吉原炎上篇」である。
また、長編の中では全十九訓と2014年11月まで最長のものであったが、のちの長編である「将軍暗殺篇」(全二十三訓)が最長となっている。
江戸時代に実在した吉原遊郭をモデルとする「吉原桃源郷」を舞台に、銀時ら万事屋面々と、吉原の支配者である夜王・鳳仙との対決を中心に描かれている。
夜兎族の本能に抗えず暴走する神楽、夜王vs神威、日輪と晴太の絆、鳳仙の抱える愛憎、吉原という場の在り方とその行く末など、単純な勧善懲悪モノとは一線を画する重厚で奥行きのあるストーリーが展開される。
神楽の実兄でありながら夜兎族の闘争本能に純粋であろうとする、宇宙海賊「春雨」の幹部・神威や、鳳仙の支配が解けたことによって巻き起こる「紅蜘蛛篇(アニメでは「月詠篇」)」でストーリーの中核を担い、その後準レギュラー的扱いとなる、吉原の自警団「百華」の頭首・月詠など、今後の銀魂のストーリーにおいて重要となるキャラクターが登場する。
なお、吉原では傭兵三大部族であり「春雨」の元幹部であった鳳仙が支配していたが、同じようにかぶき町を支配下におこうとする傭兵三大部族であり「春雨」の団長の存在が「かぶき町四天王篇」で明かされる。
「桃源郷」は『ジェイスターズビクトリーバーサス』の舞台の一部やバトルステージにもなっている。
坂田銀時の必殺技も「吉原炎上篇」のときのものが再現されている。
しかし、鳳仙や神威、月詠などは登場しない。
テレビアニメでは2009年1月~2月に放映。
第139話~第146話が「吉原炎上篇」にあたり、全8話というアニメシリーズにおいて最長のエピソードとなった。
基本的に原作に忠実にアニメ化。
一部に原作では描かれなかったシーン・カットが盛り込まれている。
いつもは夕方放送のアニメにしては過激な下ネタやパロディがよく話題になるが、この長編においては下ネタなどの他に、多量の流血や肉体破損など、夕方放送にしては暴力的で血なまぐさい描写も話題となった。
ちなみに、長編終了回に「~篇 完」と流れたのは、この「吉原炎上篇」だけである。
| 長編一覧(原作順) | |
| アニメで放送 | 星海坊主篇 - 紅桜篇 - 柳生篇[1] - 芙蓉篇[2] - 真選組動乱篇 - 夏休み特別篇(竜宮篇) - モンハン篇 - 幽霊旅館篇(スタンド温泉篇) - 文通篇 - 吉原炎上篇 - 寺門通OFC篇(トッシー篇) - たまクエスト篇 - 紅蜘蛛篇(月詠篇)[3] - 人気投票篇 - かぶき町野良猫篇 - 陰陽師篇 - かぶき町四天王篇 - 蓮蓬篇 - バラガキ篇 - 金魂篇 - 一国傾城篇 - ビームサーベ流篇(恒道館篇) |
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最終更新:2025/12/06(土) 16:00
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