同人マーク 単語

ドウジンマーク

2.8千文字の記事
これはリビジョン 1881508 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

同人マークとは、作家が同人誌即売会などでの二次創作を認める意思表示のマークである。
丸の中にマンガで使うペン先とOKの字が描かれたデザインになっている。 
このマークを使用したい人は自由に無料で使用する事ができる。

2013年8月現在、クリエイティブ・コモンズを扱うコモンスフィアのライセンスの1つとしてマークの形状が決定され、実際に商業漫画で使用して問題点がないかなどの実験が予定されている。[1]

2013年8月28日 コモンスフィアより正式に同人マークに関するライセンスおよびFAQが公開された。

概要

日本でいわゆる二次創作の作品、同人誌、イラストなどは作者の許可を得ずに黙認されてきた歴史がある。日本の著作権法が親告罪で、作者が警察に取り締まるよう言わない限りはグレーゾーンのままであり大半の作者が二次創作を黙認していたためである。 

しかしTPP導入によって予想される非親告罪化により、この黙認ができなくなりオリジナルの作者に許可を得ていない二次創作作品について、警察の摘発が可能となり本意に沿わない状況が予想されていた。

この問題を緩和する方法として提案されている手段の1つが「同人マーク」である。
独自の許可ルールを考えるのは面倒だし二次創作してもかまわないという場合、マークを付けるだけで気軽に使用できる選択しの1つとして考案された。

同人誌やイラスト程度に警察が対応するのか、という疑問などは 著作権の非親告罪化 を参照。 

同人マークに関する誤解

同人マークの情報が出た直後、以下のような情報がネット上に出回った。
以下のような誤解は公式に公開されたFAQでも説明されているのでそちらも参照。 

同人マークがついていない作品の二次創作は違法になる

TPPの非親告罪化が導入される事により違法となる可能性がある同人マークによって違法化される訳では無い。そのような力はこのマークには無いし、マークを付けないコンテンツへの効力は無い。
独自の許可ルールを作り二次創作を許可することは今までも行われており、同人マークは二次創作を許可する意思表示の1手段でしかない。

同人マークのつく作品の二次創作を作ったら作者に使用料を払わされる

同人マークには使用料を払えば許可される、といったオプションは用意されていない
仮に有料での二次創作を希望する作者が居た場合同人マークのみでは使用できず、独自のルールを自分で作る必要がある。 

管理団体が利権を得て一儲けするために同人マークを作った

マークを作った 特定非営利活動法人 コモンスフィア は 以前より続けている クリエイティブ・コモンズ と類似の新しいマークとして今回の同人マークを扱っているだけである。コモンスフィアが二次創作を管理する事などできず、新たな団体が設立されるという情報もない。

赤松健はこのマークを作って利権を得ようとしている

ただのマークで収入を得る事はできない。このマークは自由に利用でき使用料はかからない。
マーク自体もコモンスフィアが無償で利用可能としているもので赤松健氏の物ですらない。

誤解に関するまとめ

著作権の非親告罪化適用後「私はこの作品の2次創作を認めてるんです。警察は私の作品の2次創作を作った人を逮捕するのはやめてください。」と主張するためのポジティブリストとしてのマークである。

同人マーク あり なし
非親告罪化前 ○(※慣例上)
非親告罪化後 △(警察次第?)

使用料に関する話もおかしい。このマークはビデ倫・ソフ倫などの審査団体が審査済み作品につけるシールとはぜんぜん違う。マークをつけるのは1次創作側の作者であり2次創作側の作者ではない。どうやって使用料で一儲けするつもりなのだろうか。

特定非営利活動法人 コモンスフィアは クリエイティブ・コモンズ というライセンスを扱っているが、これは 「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いですよ」[2]というライセンスである。
しかし今までのライセンスではオリジナルのイラストをそのまま複製して使用できるといった二次創作とは異なる許可になってしまい使用できなかった。そこで二次創作に的を絞り作られたのが同人マークである。

非親告罪化を歓迎しない人にとって、赤松健の利権疑惑については、仲間を後ろから撃つような発言である。児童ポルノ法改正による創作物の性的表現に対する規制に反対の主張をしており、これとは別にTPPによる著作権の非親告罪化による同人文化の破壊にも警戒感を持っておりさまざまな方策を行っている。

恣意的なまとめ記事などに惑わされず、正しい情報の入手を心がけたい。(下の参考資料も参照)

参考資料

利用方法・Q&A

現在利用規約は準備中であるため明らかになっている情報を掲載する。

どんな作品の形態なら同人マークを使用できるか

限定は無く、例として「マンガ、小説、動画、音楽、フィギュア、衣装など」があげられている。[3]

この質問は、株式会社TENGAが自社の商品を擬人化した作品などに関連して行った物。

二次創作(例えば同人誌)には付けられないのか

このマークはオリジナル = 一次創作側が付けるものであるが、二次創作が許可されている作品の二次創作同人誌についても、もしその同人誌を元に三次創作が行われた場合、三次創作作品を許可・黙認するためにも使用できると思われる。
二次創作イラストや同人誌を作っているが、三次創作をした人がもし捕まったら嫌という場合は有効ではないかという意見もあるが、このあたりはまだ情報不足である。

無料で公開しているオリジナルマンガ/イラストに同人マークを使用できるか

無料・有料は関係なく利用できる。非親告罪の対象が有料コンテンツだけになる、といった情報も今のところは確認できていないため有効だという考えもある。

同人マークはどこに掲載すれば良いか

このマークの制定にあたっては、漫画家が許可/黙認したいとしても出版社に禁止される可能性が考慮されている。そのためマークは過度に主張しないものとなっており、マンガに登場するキャラクターのTシャツの模様に書くといった利用も想定しているようだ。
消極的な黙認であればそういった掲載方法も可能で、もちろん表紙に大きく掲載しても個人の自由となるようだ。

関連動画

同人マークに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。

関連商品

同人マークに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。

関連コミュニティ

同人マークに関するニコニコミュニティを紹介してください。

関連項目

  • クリエイティブ・コモンズ
  • 著作権の非親告罪化

脚注

  1. *「同人マーク」のデザイン決定
  2. *クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは
  3. *赤松健のツイート 

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
しまじろう[単語]

提供: MuShiToRiNeKo

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/22(月) 02:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/22(月) 02:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP