もしかしなくても→アーマード・コアⅤ
2011年12月16日配信の「ARMORED CORE Ⅴ ~FULL BURST~」の動画に付けられたタグ、元ネタは「変態に技術を与えた結果がこれだよ!」である。
「変態に技術と資金と時間を与えた結果がこれだよ!」と書くべきだが長すぎてタグの文字数制限に引っかかるため途中で略されている。
フロム・ソフトウェア(以下、フロム)は大百科の通り、尋常ならぬ作りこみと斜め上を行く発想と出来栄えで「変態」と褒められる程度のわりかし普通の中堅ゲーム制作会社である。
2010年末に看板シリーズ最新作である「アーマード・コア5」をリリースする予定だったが、ほぼマスターアップ直前であろう際の際のタイミングでバンダイナムコゲームス(以下、バンナム)がとある一言を引っ提げて現れた。
“世界を目指すビッグタイトルを作ってみないか”
バンナムはゲーム業界における先人であり、「Another Century's Episode」シリーズでコラボするなど親交が深かった。いわば兄貴分といっていいだろう。
その兄貴から、大量の予算と、バンナムを仲介して海外販路を確保、口出し一切なしに近い制作体制というあまりにもフロム優位な提案がなされた。結果、フロムはこれを承諾する。
そうして、企業体力(と言う名の軍資金)を得たフロムは「アーマード・コア5」の発売を保留。企画部部長こと鍋島俊文プロデューサーを筆頭とするチームによって2年という延期の中で更に進化を遂げた「アーマード・コア5」は「アーマード・コアⅤ」と名を変え、当初予定していたものをはるかに上回るボリュームとなった。
以下に、その変化した内容を大雑把にだが比較してみた。
| アーマード・コア5時点の要素 | アーマード・コアⅤの追加要素 |
| 確定情報(追加されたと明言された情報) | |
| シングルプレイ | |
| シングルモード | →「ストーリーミッション」として採用 |
| オーダーミッション 総数80 | |
| マルチプレイ | |
| プレイヤーマッチ形式 | →簡易交流戦として導入 |
| チームシステム | |
| 直観的なチームコミュニケーション方法 | |
| 領地ミッションによる攻防 | |
| 領地カスタマイズによるタワーディフェンスゲーム性 | |
| オペレーターによる指揮 | |
| 巨大兵器討伐、エクストラミッション | |
| 他チームへの傭兵稼業 | |
| Webサイト「ACOP」、スマートフォンとの連携 | |
| アセンブル関連 | |
| 決戦兵器オーバードウェポン | →同仕様 |
| 比較不確定情報 | |
| 機体グラフィック。AC4やACfAですら旧世代ハードと思わせる作りこみ | |
| 動作ギミックはさらに複雑化。劇中では自分では見えない部分までの作りこみ | |
| デカールは最大10枚、各128レイヤー(ACfAではレイヤー数16) | |
| そんな愛機をジオラマ風に鑑賞できるガレージ、ガレージカスタマイズ | |
| 武器の進化、進化済み武器の流通システム | |
……え?「アーマード・コアⅤ」って「5」の完全上位互換なんじゃね?という読者もいるだろうが、そう、その通り。
というか、編者自身も「アーマード・コア フォーアンサー」と同じハードで発売するゲームであることがいまだ信じられない。
そのあまりの作りこみに、制作途中でのお披露目となったUstream生放送ではその突き抜けた完成度の高さに「フロムは変態」という書き込みが多数寄せられた。
その中に映る映像はどれも世界観に沿っていながらロボットファンの欲望と浪漫を満たすどころか更に掻き立てる魅力的な内容ばかり。
特に、「5」以来、足掛け2年もの間、名前だけしか紹介されなかった「オーバードウェポン」の存在感はもちろん、それらを演出するゲーム性はアクションゲームの枠にとどまらないやりこみ性を予感させるものであった。
そして何より、ファンの要望・希望といったものの多くを実現したことを嬉々として語る鍋島プロデューサーの姿にファンたちの感情が迸った。
……と、いうのが本タグ成立の経緯。
フロムは元々「技術は持っている変態」なのだが、バランスやデバッグ等の調整不足が目立つことも多かった。
だが、バンナムの支援を受けてシリーズとしては異例の予算と開発期間を与えられたアーマード・コアⅤは、
「技術ある変態に大量の資金と十分な時間を与えたらどうなるか」の答えと言えよう。
フロムは変態企業からオーバード変態企業にパワーアップしたのである。
後述の関連動画を一覧していただければわかると思うが、従来シリーズの3倍は優に超えるボリュームで、クリア専門ゲーマーでさえ、コンプリートするのは相当な骨であることがうかがい知れる。
そんなゲームが定価7,800円台である。本当にちゃんと黒字を出すのか不安。そんな気持ちを抱かせる完成度にはまさしくこのタグが相応しいだろう。
このタグが付いた経緯を読者にも体験していただくべく、できれば、USTREAMアーカイブにて高画質版を視聴して頂きたいところだが、忙しい人向けということで、生放送内容のあるニコニコ動画を紹介させていただく。
時系列に並んでいるので是非上から順番にご視聴して頂くことをお勧めする。
↓の動画がお披露目されたのち、丸1年の沈黙。
↓音沙汰なしの一年間からの不意討ち、むせる。
↓初の生放送でのお披露目、男の子ホイホイ。
↓高橋ドミナントによる実演、オペレーターモードの追加で戦争は変わった。
↓4種の脚部紹介、作り込まれた細部のギミックに注目。
↓PVが完全に実写だったせいでニコニコランキング1位入り。
↓クローズド・βテストの模様。
↓領地防衛関連の話、TD系ゲーム愛好家ホイホイ。
↓βテスト後の発表、エクストラミッションの全貌。
↓全段発射!変態に技術と資金と時間を与えた結果がこれだよ!
予約特典である特製ヘッドセットはAmazonでは売り切れだが、量販店では取り扱っているところもあるので是非。ちなみに、このヘッドセットは特注品で、小さいながらノイズ除去効果に優れた逸品ものであることを追記。
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最終更新:2025/12/14(日) 08:00
最終更新:2025/12/14(日) 07:00
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