「夏の終わりのバラ」とは、OVA「銀河英雄伝説」第89話の題名である。
『ヴェスターラントを忘れたのか』
暗殺者の放った一言は、ラインハルトに深い衝撃を与えた。
自責の念に苛まれるラインハルトを救ったのは、ヒルダの献身だった。
次回、銀河英雄伝説第89話、「夏の終わりのバラ」。
銀河の歴史が、また一ページ。
吹いたら不敬罪で族滅。
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戦没者慰霊式典の帰路、命を狙われる皇帝ラインハルト。 「ヴェスターラントを忘れたか。たった三年前の惨劇を、もう忘れたのか!」 ヴェスターラント。リップシュタット戦役の最中、門閥貴族が核攻撃によって潰滅せしめた惑星である。ラインハルトは攻撃を知りつつも内乱の早期解決を優先して無視する形となり、300万の無辜の市民が虐殺されたのだった。 過去の罪業を目の当たりにしたラインハルトは酒に溺れ、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフに助けを求める。ヒルダはこれを受け入れて一夜の関係を結び、 ラインハルトを救ったのだった。 と、ここまでが前提。 朝になって皇宮から自宅へ帰ったヒルダだったが、国務尚書である父フランツとの朝食中、思わぬ訪問を受ける。 「こ、皇帝陛下が、皇帝陛下が立っておいででした」 ヒルダは急な訪問の理由を察しつつも、否、察していたからこそ立ち上がることが出来ず、父に応対を任せる。そしてフランツが玄関に出てみると、そこに待っていたのは大きなバラの花束だった。ラインハルトはその花束をフランツに手渡すと、ヒルダへの求婚の意志をその父に伝えたのだった。 「もし、フロイライン・マリーンドルフに、その、あのようなことをして、責任をとらなかったとしたら、予は、ゴールデンバウム王朝の淫蕩な皇帝どもと同類になってしまう。予は、予は、やつらと同類になる気はないのだ」 ラインハルトの、ある意味少年的な潔癖性から来る突然の言葉に、年長者たるフランツは冷静に応答した。なんと、畏れ多くも神聖にして不可侵たる皇帝陛下に対し奉り「どうぞ、今日のところはお引取り願わしゅう存じます」「あれもまだ、気持ちが整理されておりませんようで」と言ってのけ、あっさりと門前払いしたのである。 そしてその全てを、皇帝の親衛隊長ギュンター・キスリングが見ていた。 それにしてもあの二人、上手くやれたのだろうか…… |
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「夏の終わりのバラ」はOVA第89話、および原作第9巻第二章の題名。 さて、「夏の終わりのバラ」は、カイザーに萌える回である。 ……と書いてしまうと単に戦闘シーンでもないのにカイザーの作画も演技も凄かった回というだけのイメージになってしまうが、その他の見どころも多い。 高木渉演じる暗殺者の叫びや、その暗殺者に対し冷然と提案者の自分を暗殺するほうが簡単だったと語り聞かせる軍務尚書オーベルシュタイン。 ただ、ストーリー的に端的に言えば、皇帝陛下の主砲斉射が見事命中して第二代アレクサンデル・ジークフリードを作った話という事になってしまうのが玉に瑕というか。 |
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惑星ハイネセンにおいて、戦没者慰霊集会が暴動に発展し、
多数の犠牲を出す事件が発生する。それを皮切りに、次々に勃発する暴動や叛乱。それらを影で演出するのは誰か。そしてその目的は。
次回、銀河英雄伝説第90話、「鳴動」。
銀河の歴史が、また一ページ。
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最終更新:2025/12/11(木) 10:00
最終更新:2025/12/11(木) 09:00
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