天津風(てんしんふうあまつかぜ)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。モデルは大日本帝国海軍に所属していた陽炎型駆逐艦の9番艦『天津風』。
2014年4月23日から5月9日まで開催された春イベント『索敵機、発艦始め!』にて先行実装された駆逐艦娘。イベントの前半戦マップの最終ステージであるE-3「ポートワイン沖海域」のクリア報酬として入手できた。「『艦これ』二年目を嚮導する天に吹く風のような艦娘」として、早い段階から実装を仄めかされてきた、春イベントの目玉艦娘である。
レアリティは無改造時点でホロであり、これは駆逐艦としては島風、雪風に続く3隻目となる。
春イベント以降入手不可だったが、2014年8月8日開催の夏イベント『AL/MI作戦』で一部エリアのボスドロップが確認された。こちらも期間限定だったが、その翌月2014年9月12日のアップデートにより実装された3-5海域「北方海域戦闘哨戒」において、ボスドロップでの入手が可能となった。
外見は根元の逆毛が狐耳のようにも見えるツーサイドアップにまとめた銀髪とツンとした表情、雪風と同デザインの焦げ茶色のシースルーワンピース、そして艤装の連装砲くんが目を引く美少女。
頭には煙突帽子をちょこんとのせており、中破時にはここから伸ばした紐がスリングショットよろしくバストトップを通って太もものニーソまで繋がっているという変態痴女特有の独特のデザインが露わになる。そのため、傍から見るとガーターベルトのように見え、黒い紐パンを着用していることもあって、どことなく大人の色香を醸し出している。しかし本人は絶望的に貧乳。ちなみに、髪をまとめているTENGAアクセサリーは吹き流しらしい。
島風のプロトタイプとして運用された史実故か、艤装は陽炎型のそれよりも島風の物に近い。
また、腰部の魚雷発射管基部右側からは艦首を模した艤装が伸び、あの連装砲ちゃんに瓜二つだがどこかスチームパンク風のメカメカしい顔つきをした「連装砲くん」が搭載されている。基本的に連装砲ちゃんと似通ったデザインの連装砲くんだが、短い脚やスクリュー・浮き輪を装備した連装砲ちゃんと異なり、天津風の艤装に乗組員のごとく固定されている姿しか見られないため、連装砲ちゃんのような独立行動が可能か否かは確認できない模様。天津風自身は連装砲ちゃんよりも連装砲くんの方が可愛いらしい。なお、この艤装は中破すると史実よろしく艦首が根元から折れてポロっと取れる。巻き込まれた連装砲くんも泣いている。
性格はどこか大人っぽく、普段はややツンツンとしているものの、挨拶やお礼はきちんと言える素直な性格で、何かと姉妹艦娘たちを気にかけるお姉さん気質の持ち主。また、島風とは友人関係にあり、何かと彼女に絡まれているようだ。提督に対しては常に「あなた」と呼んでおり、三食を手料理で振る舞ってくれたり、ケッコンカッコカリすることで盛大にデレたりするなど、提督LOVE勢の一員と言ってもいいかもしれない。また、改にすることで、穏やかな表情を見せてくれるようになる。なお、名前故か何かと風に関するセリフが多いポエマーである。風が……泣いているわ……。
ゲーム上の性能としては、火力や雷撃、耐久に関しては陽炎型とほぼ同等だが、艦首を失いながらも奮戦した史実を反映してか、装甲は駆逐艦娘としてはトップ。また、対空や対潜の値も少々高めに設定されている。装備面では初期状態で強化型艦本式缶を装備しており、改造することで三式ソナーや新装備である新型高温高圧缶を持ってきてくれる。改造しても史実を反映した幼女化・ちびっこ化はしないので、その手の変身キャラの登場に期待していた一部の提督諸氏は涙を飲んだとか…。というかもしそうなった場合能力値半減では済まないのでは……
史実での天津風についてはWikipedia等も参照されたし。
1940年10月に竣工した舞鶴生まれの陽炎型駆逐艦。それが<天津風>である。
後に<島風>に搭載されることになる高温高圧缶を試験的に搭載したが、速力面では他の陽炎型と同等だった。
太平洋戦争の勃発とともに同僚<雪風>、<初風>、<時津風>と共に第十六駆逐隊として戦場に赴いた<天津風>は南方戦線で活動。病院船<オプテンノール>拿捕や輸送船護衛に活躍した。第二次ソロモン海戦以降は戦場に立ち、空母護衛のみならず夜戦にも参加している。特に第三次ソロモン海戦では大きな損傷を受けた。
その後は戦況の悪化とともに再び輸送船団護衛の任務につくようになる。
1944年1月16日、船団護衛中潜水艦に攻撃され、前半分(艦橋含む)を駆逐隊司令ごと喪失するという惨事に見舞われる。そして一週間の漂流と曳航の後、シンガポールの工作部で一年に渡る修理を受けることになった。しかし、修理と言っても切断面に仮艦首と仮艦橋を設置して航行可能な状態にするというものであり、全長が46mも短くなったうえ逆ネルソン級みたいな状況での戦列復帰は不可能だったため、内地で改めて復旧を行う必要があった(余談だが、同じように艦が二つに折れた状態から復帰した駆逐艦は意外と多い。艦これでいえば「不知火」が挙げられる)。
しかし、内地へ戻る天津風が護衛した輸送船団はいつもどおり米軍に襲撃され、天津風も執拗な爆撃を受ける。
4月6日、米軍の爆撃で損傷した天津風は何とか自力で厦門に辿り着いたが座礁。同10日放棄・爆破された。
なお、天津風とは「高い天空に吹く風」を意味する。全くの余談ながら、天津に行ったことはない。
そして戦後、天津風の名は海上自衛隊の護衛艦「あまつかぜ」に引き継がれた。
彼女は日本で最初のミサイル護衛艦(艦隊防空を司る)で、アメリカが開発した当時の最先端防空兵装「ターター・システム」が搭載されていた(こっちは脚も速かった)。高性能からの高価さゆえ、就役以後11年もの間、単艦で自衛艦隊の空を護った一人っ娘である(どこかで聞いた話だ)。同じターター護衛艦である現「しまかぜ」の先輩にあたる。
「あまつかぜ」はおよそ30年間に渡って運用され、様々なデータを残し、最後は標的艦として撃沈処分された。
こちらは史実紹介動画
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最終更新:2024/05/03(金) 13:00
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