完璧で究極のゲッター 単語


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カンペキデキュウキョクノゲッター

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完璧で究極のゲッターとは、『【推しの子】対真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の主題歌である。

itsidol

概要

2つのアニメソング『アイドル』と『STORM』を組み合わせた動画の、サビ部分の歌詞。

アイドル』は2023年4月12日にリリースされたYOASOBIによる楽曲で、テレビアニメ『【推しの子】』の主題歌。

『STORM』は2000年12月21日にリリースされたJAM Projectによる楽曲で、OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の主題歌。

この『アイドル』のサビ部分の歌詞「誰もが目を奪われていく 君は完璧で究極のアイドル」と『STORM』のサビ部分の歌詞「熱き怒りの嵐を抱いて 戦うために 飛び出せ ゲッター!」のうち、「究極のアイドル」と「飛び出せゲッター!」の部分のメロディが局所的に似ていた。

このことに気づいた人は『アイドル』がリリースされて間もないころから複数人いたようで、短文投稿コミュニケーションサイト「Twitter」上では幾人かがこの点に言及している。

アイドル』はオフィシャルミュージックビデオがニコニコ動画にも投稿されているが、こちらの動画のコメントでも2023年4月13日9時36分には「君は完璧で究極のアイドル」の歌詞が歌われる再生時間01:00時点に「ゲッター!」というコメント(コメ番68)が投稿されているのが確認できる。

さらに、2023年4月19日にはTwitter上に、アニメ『【推しの子】』の映像を背景に『アイドル』のサビを「君は完璧で究極の」まで流し、そこで突然「ゲッター!」と『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の映像を背景とした『STORM』に切り替わる……という動画(いわゆる「MAD動画」)が投稿され、注目を集めた。ちなみに、この動画では『STORM』の再生速度を『アイドル』に合わせる程度に速めている。

このMAD動画の影響か、2023年4月19日以後は上記の『アイドル』オフィシャルミュージックビデオや、またアニメ『【推しの子】』各話のオープニング映像でも、「誰もが目を奪われていく 君は完璧で究極のアイドル」の箇所で「ゲッター!」というコメントが多く書き込まれるようになった。

ニコニコ動画にもこの手法を真似たと思われるMAD動画が2023年4月26日に投稿されている(アニメ『【推しの子】』部分の動画が異なるなどの点があるため、上記のTwitter動画のそのまま転載というわけではないようだ)。

こちらの動画もニコニコ動画で注目と再生数を集め、集計期間2023年4月24日0時~5月1日0時の週刊ニコニコランキングでは、1位の上記『アイドル』オフィシャルミュージックビデオに次ぐ2位と、ワンツーフィニッシュを決めた。


(当該部分は再生時間12:01~12:39)

そして、投稿から10日足らずの5月5日に100万再生を達成。翌日にはニコニコの運営代表である栗田穣崇氏も、この100万再生達成や職人によるコメントアートについて自らのTwitterにて反応した(なおこれ以前にも氏は、このネタに反応するツイートを数回行っている)。

 

なお、逆に『STORM』→『アイドル』の順につなげて「熱き怒りの嵐を抱いて 戦うために 飛び出せ アイドル」とすることもできる。

また、『STORM』には「熱き怒りの嵐を抱いて 戦うために 飛び出せ ゲッター!」と同じメロディで流れる「燃ゆる命の嵐を胸に 戦うときだ 叫ぶぜ ゲッター!」「赤き血潮が激しくうねる 正義の疾風(かぜ)が 荒れるぜ ゲッター!」といった歌詞もある。こちらとつなげて「戦うときだ 叫ぶぜ アイドル」「正義の疾風(かぜ)が 荒れるぜ アイドル」とすることもできる。

さらに、『アイドル』の方にも「誰もが目を奪われていく 君は完璧で究極のアイドル」と同じメロディで流れる「誰もが信じ崇めてる まさに最強で無敵のアイドル」「いつかきっと全部手に入れる 私はそう欲張りなアイドル」という歌詞もあるので、こちらとつなげて「最強で無敵のゲッター」「欲張りなゲッター」とすることもできる。

『STORM』には、2021年に放映されたテレビアニメ『ゲッターロボ アーク』のために作られた『STORM 2021』というリアレンジバージョンがあるが、こちらと『アイドル』をマッシュアップした動画や、

そのマッシュアップ楽曲を用いて編集をブラッシュアップしたMAD動画なども投稿された。

そのほか、「歌ってみた」動画や、

音声合成ソフトに「歌わせてみた」動画も投稿されている。

因みに【推しの子】のテーマの一つが『嘘』であるのは言うまでもないが、「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」に登場するネオゲッターロボは「ゲッター」の名を冠しながらゲッター線を搭載していない『虚構(嘘)』のゲッターロボである。

この2つが選ばれたのは、当然の導きだったと言えよう。

各界界隈での反応

これらの各種動画が投稿され注目を集めたのが2023年のGW(ゴールデンウィーク)直前~最中だった為に、ファンの間では頭文字をもじって「GW(ゲッターウィーク)」などと表現する人もいた。

 

これらの動画には「誰もが目(と耳と鼻)を奪われてく」「【申し子】」「G小町」といった両作品のネタを混ぜ合わせたようなコメントも書き込まれている。

また、「実際は推しの子本編にはあんまりゲッター出てこないぞ」などといった忠告もなされているようだ。

 

なお、ゲッターロボシリーズとは関係ない『【推しの子】』関連の場や、逆に『【推しの子】』とは関係がないゲッターロボシリーズの場にこのネタを持ち込むことは不快に思う人もいるため、扱いには注意されたい。

 

余談だが、ゲッターロボシリーズのファンの人に「ところで、完璧で究極のゲッターってどれ?」と問うと、「ゲッターエンペラーではないか」「いや、ゲッペラーはあれでも進化の途上にあるという設定だったはず」「現時点で完成形でなくても、止まらぬ進化をし続ける存在ならばその意味で『完璧で究極』と表現してもいいのでは」などという考察が始まったりもするようだ。

 

さらに余談だが、Twitterでは「この動画をきっかけに『【推しの子】』を観始めた(アニメ版) / 読み始めた(原作漫画)」という声、また逆に「この動画をきっかけにゲッターに興味を持った」という声、双方が聞こえてくるようだ。

 

2023年5月4日には、YOASOBI公式Twitterアカウントがこのネタについて触れた。

経緯としては、同日お台場で行われていたイベント「肉フェス 2023 Theカーニバル TOKYO」のステージにて、踊り手・DJ・イベントプランナーである「ただのん」が『アイドル』の「完璧で究極の」の部分から『STORM』の「ゲッター!」につなげ、このネタを再現した(ちなみに、満足するまで流したあとは『アイドル』に戻したとのこと)。

そして、そのステージ上にはアニソンダンスパフォーマーグループ「REAL AKIBA BOYZ」のメンバー「龍」も居あわせていた。龍も含めた「REAL AKIBA BOYZ」の中の数名が、同じステージイベントに出演していたのである。そして龍はこの様子を動画で撮影し、「究極のゲッター!!!!!! #肉フェス」という文章を添えて自らのTwitterアカウントでツイートした

そして「REAL AKIBA BOYZ」は『アイドル』の楽曲内に「オイ!」のコーラス担当として参加している、いわば関係者であった。その関係でYOASOBI公式がこの龍のツイートを把握したようで、「🤖」(ロボットの顔の絵文字)一文字を添えて龍のそのツイートを引用リツイートしたのであった。

ちなみにその「ただのん」も、アニクラで\ゲッター!/って叫ぶのはありだけどYOASOBIのライブでやるのは違う」という意見を語るツイートをリツイートしつつこれは本当にそうだと思う>RT」ともツイートしている。空気は読もう。

【推しの子】に興味を持った人へ

この楽曲『アイドル』の歌詞、特に後半は、『【推しの子】』の漫画1巻、そしてそれを原作としたアニメ第1話と強くリンクしている。

よって少しでも興味を持った人は、まずはアニメ版1話を視聴するとよいかもしれない。

この1話は通常のテレビアニメ3話分ほどの時間(82分)があり、映画1本分ほどの長さ。実際にアニメ放映開始前に劇場でこの1話のみが単独先行公開されたりしており、この1話のみでも2話以後へのプロローグとしてまとまっておりクオリティが高い。「まずはこの1話のみ視聴してから自分に合うか判断する」のは悪くない選択肢かと思われる。

ちなみに歌詞のもう半分である前半は、『【推しの子】』の原作者赤坂アカが書き下ろした短編小説『45510』とリンクしている。この小説を読むと「最強で無敵のアイドル」というフレーズには、明るい意味だけではなく歪んだ意味も含まれていることがわかり、歌詞の理解の解像度が深まるのでこちらもお勧め。

ゲッターロボシリーズに興味を持った人へ

一方、原作漫画とアニメ版しかない『【推しの子】』に比べてゲッターロボシリーズは作品が多いのでどれから触れればよいのか迷うわけだ。

なのでゲッターロボシリーズのファンの意見を聞いてみよう。

うん……うん?

とりあえず各方面からの意見をまとめると、アニメ版では以下4作品を勧める声があるよう。

  • 真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』(1998年、OVA、全13話):OVA3部作の記念すべき初回作。ただしストーリーがやや難解で、周回しても話が理解できないとの声も。
  • 『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』(2000年、OVA、全4話):『STORM』が主題歌なのはこれ。前作と異なりストーリーはシンプルかつ明るい。しかも全4話と短めでとっつきやすいが、それだけに展開は駆け足で説明も乏しい。また、第1話が漫画版『ゲッターロボ』の終盤のクライマックスシーンから始まるため、そこまでに至る経緯、程度の基礎知識は仕入れておく必要がある。
  • 『新ゲッターロボ』(2004年、OVA、全13話):初代『ゲッターロボ』漫画版の設定を改変してリブートした作品であるため基礎知識があまり要らないと言う点では初心者向け。ただし石川賢による漫画版のワイルドでバイオレンスな雰囲気を多分に含み、主人公ら含む登場人物がイカれていて凶悪、そして割とグロい。
  • 『ゲッターロボ アーク』(2021年、テレビシリーズ):一番新しくて(2023年現在)絵がきれい、シリーズ集大成。ただし原作漫画が打ち切りエンドだったため、少しエピソード追加されているとはいえアニメも唐突な終わり方をしているのは否めない。

なお、これら4作品はそれぞれ別の設定の話で「どれかがどれかの続き」ではないのでどの作品から観てもよい。また4作品いずれも旧作テレビアニメシリーズ『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』『ゲッターロボ號』ではなく、設定が大きく異なる石川賢による漫画版(いわゆる「ゲッターロボサーガ」)の方をベースにしているので、「先に旧作テレビアニメシリーズを観ていないと理解できない」といったこともない。

なお、4作品はいずれもニコニコ動画の公式チャンネル動画として視聴できる(ただし全話、または2話以後が有料配信)。

また旧作テレビシリーズはニコニコ動画に公式チャンネルがないが、月額550円(※2023年5月現在)で見放題の有料サービス「dアニメストア ニコニコ支店」にて配信されている(そのほかAmazon Prime Video、バンダイチャンネル、ニコニコ支店ではない本家dアニメストアなどでも配信あり)。

実はこちらでもOVA三部作や『ゲッターロボ アーク』も配信されているので、上記の公式チャンネルの有料動画に別々に支払って観るよりも「dアニメストア ニコニコ支店」を利用して定額見放題で観た方が、金額的にはかなりお得だったりする。

石川賢による漫画版(ゲッターロボ・サーガ)を読んでみたい方は、「場所を取らず、購入しに足を運んだり配達してもらったりする手間もかからない」という利点がある電子書籍がまずは手軽でお勧め。

ただし数ある電子書籍サイトの中でこの漫画版を扱っているところは意外と少なく、2023年5月現在では「ebookjapan」と「コミックシーモア」の2カ所のみか。

漫画版の発表順に読むならば「ゲッターロボ」「ゲッターロボG」「ゲッターロボ號」「真ゲッターロボ」「ゲッターロボ アーク」の順。作中の時系列的には「號」と「真」の順番が逆。これは「真」がそれまで描かれていなかった「號」より過去の空白部分を明かす話として後から執筆されたため。

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関連チャンネル

関連項目

  • アイドル(YOASOBI)
  • YOASOBI
  • 【推しの子】
  • STORM
  • JAM Project
  • 水木一郎:アニソン界の推しの子
  • 真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
  • ゲッターエンペラー
  • 流拓馬:ゲッター線の推しの子
  • MAD動画
  • 全く気付かないうちに○○になるシリーズ
    • 全力☆Shangri-La!
  • ゴールデンウィーク:頭文字からGW(ゲッターウィーク)
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