宮部長房とは (ミヤベナガフサとは) [単語記事]

「宮部長房」（みやべ・ながふさ 1581 ～ 1635）とは、豊臣秀吉の治世を支えた名将・宮部継潤の息子にして究極の選択ミスを犯して坂道を転げるように転落した事に定評のあるダメ息子。

名は「宮部長煕」「宮部定行」

※父親がどれだけすごいかは「宮部継潤」の項目参照の事

概要

豊臣家臣の因幡鳥取城主・宮部継潤の子に生まれ、朝鮮出兵時に自陣をおとづれた加藤光泰が吐血して死ぬといった貧乏神体質の持ち主ながら、父に対する豊臣秀吉の信任のおかげで豊臣姓を賜った・・・って・・・本人何もしてねぇ！

父の隠居により家督を継ぎ、関ヶ原の戦いでは最初東軍に属して戦っており、このまま勝利者として歴史に名を残すかと思われたが、現在の視点から見れば「選択ミス」と言わざるを得ない「西軍への寝返り」行為を行ってしまい、伏見城や大津城の攻略戦に参加したものの、西軍が敗れてしまい、「うは俺、勝者から敗者の方選んじゃったよ」と気づいたのか石田三成の佐和山城を攻めて落城させたものの、居城の鳥取城が琉球スキーの亀井茲矩と、亀井茲矩の助言で西軍から東軍に寝返って点数稼ぎを始めた斎村政広の攻撃をうけてしまい城下を焼き払われてしまう。

※後に、城下を焼き払った罪で斎村政広は徳川家康から死を賜っている。（西軍から東軍への寝返り組だからと言うよりも斎村政広がもっていた銀山を手に入れる為といわれている。実際、斎村政広死後、その旧領は松平氏のものになっている）

挙句の果てには西軍に加担した罪で鳥取城を召し上げられて南部利直の元に預けられ、5万石から約450石まで年俸を下げられてしまう。なんという戦力外通告。

※吉川元春や島津家久に勝った父・宮部継潤は草葉の陰で泣いていたことであろう。

その後、西軍への寝返りは元家臣の田中吉政にだまされた為と言う文章を江戸幕府に提出して許しを請おうとしたものの、証拠不十分で有耶無耶にされ、復権することなく70歳で没した。

宮部継潤が一代で一介の武士の身から立身出世した宮部氏は、息子・宮部長房の判断ミスにより没落してしまった・・・

※その他「宮部長房」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照の事。