怪盗セイント・テールとは (カイトウセイントテールとは) [単語記事]

『怪盗セイント・テール』とは、立川恵の講談社少女漫画雑誌『なかよし』に連載された少女漫画作品及びそれを原作とするTVアニメ化作品、及び作品に登場する架空のキャラクターである。

概要

当初短期連載の企画であったが、評判が良く長期連載に移行され、単行本は7巻まで刊行された。

詐欺や窃盗などに遭い非合法な手段で盗まれた大切な品物を、凄腕のマジックで本来の持ち主にの元に取り返していく少女義賊と、警察から特別捜査官に任じられた天才男子中学生が織りなす攻防の駆け引きと、惹かれ合う2人の恋模様を描いている。

TVアニメ版は『ルパン三世』『キャッツ・アイ』『スペースコブラ』で知られる東京ムービー新社（現：トムス・エンタテインメント）が制作を担当し、テレビ朝日系ゴールデンタイム枠で放映された。

北米、東南アジアにも輸出され好評を得た。

OP1（1～24話）に松雪泰子、OP2（25～最終話）に松田聖子を起用するなどでも話題を呼んだ。

特に松田聖子の起用は「原作者と歌手双方の希望」によって実現したものである。

ストーリー

聖ポーリア学園に通う少女羽丘芽美は、昼間は普通の中学生。しかし夜になると父譲りの天才的なマジック技術と母譲りの類稀なる運動能力を生かし、義賊「怪盗セイント・テール」として活躍する。悪辣な手段で宝物をだまし取られた「迷える子羊」の救済を目的に、情報収集担当の見習いシスターで同級生・深森聖良の協力を受け、宝物を盗み返して本来の持ち主に返す活動を行っている。

同じく聖ポーリアに通う、聖華市警察の飛鳥友貴刑事の息子・大貴（通称「アスカJr」）は天才的な探偵能力を買われて、市長から怪盗セイント・テール捜査官に任命される。こうして、同級生である2人が正体を隠しつつ攻防戦が始まり、その中でお互いに対する恋心が目覚めていく。